抱腹絶倒!トランプもどきが風刺するオーストリアの紹介動画「オーストリア・セカンド」

公開日 : 2017年02月10日
最終更新 :

もしかするとこの一連動画は既に日本でもヴァイラルとなっているかも知れませんが、目下オーストリアを抱腹絶倒の渦に巻き込んでいるのがこちらの自虐的なオーストリア紹介動画、「アメリカ・ファースト、オーストリア・セカンド」。

https://www.youtube.com/watch?v=eYaqM8J2csw

"大統領へ"とのメッセージで始まるこちらのオーストリア紹介動画、言わずと知れたトランプ氏の独特の口調をまねた語り口で展開されていくのですが、オーストリア事情に明るくなければ少々分かりづらい部分もあるかと思いますので、少し解説しますね。

■オーストリアはヨーロッパの大国です。

⇒オーストリアは現在小国であるにもかかわらず、ハプスブルク帝国の名残で気位の高いオーストリア人気質を揶揄しています。

■(アメリカではなく)オーストリアがイスラム教徒規制を発明しました。

⇒こちらは1520年と1683年のウィーン包囲でオスマントルコ軍を撃退したことを皮肉に喩えています。

■オーストリアは第一次世界大戦と第二次世界大戦の両方を始めた元凶です。戦争のことはスペシャリストの私たちに何でも聞いてください。

⇒実際に第二次世界大戦のきっかけとなったのはドイツ軍によるポーランド侵攻ですが、ナチス・ドイツを率いたヒトラーがオーストリア人であったため、このように言ったものと思われます。

■(ドイツへ)ようこそ、難民

⇒多くの難民が今も昔も、オーストリアを通り抜けてドイツへと向かうさまに言及しています。

でもオーストリアもかなり難民は受け入れているんですけどね・・・。

■Fucking, Stocking, Hard, Assling

⇒実際に存在するオーストリアの地名。ただしドイツ語での読み方は「フッキング」、「シュトッキング」、「ハート」、「アスリング」となります。

■あなたは「イヴァンカが娘でなければデートしている」と言っていましたが、娘とデートするのはオーストリアでは至極普通の出来事です。

⇒フリッツルと呼ばれるオーストリア人男性が実娘を自宅の地下室に24年間も監禁し、7人の子供を産ませていたという、オーストリア最大のスキャンダルのひとつを痛烈に皮肉っています。

■オーストリアには多くの良い伝統がある。

⇒"シュープラットル"と呼ばれる、オーストリア・アルプス地方発祥の男性舞踊で、レザーパンツを着用してお互いを叩きあったりするさまや、クランプスと呼ばれるオーストリアのなまはげが悪い子供を折檻していた当時の様子を紹介。

■オーストリア一番の美女

⇒コンチータと呼ばれる、ひげ面美女の外見をしたゲイ男性をシニカルに表現。

■オーストリアには世界最高の音楽がある

⇒モーツァルト作曲の「魔笛」と、モーツァルトクーゲル(モーツァルトの珠、モーツァルトボールの意)と呼ばれるオーストリアのチョコレート銘菓を風刺

■レッドブル

⇒あまり知られていませんが、レッドブルがオーストリア企業の製品であることをアピール。

■オーストリアは最も偉大なアスリートを擁している。焼け焦げたって生きてる、ぱんぱんに膨らませたって生きてる!

⇒レース中の大事故から奇跡的復活を遂げ、3度もF1グランプリに輝いたニキ・ラウダ氏、オーストリア出身の元ボディ・ビルダーのアーノルド・シュヴァルツェネッガー氏を引き合いに出しています。

そして最後に、オーストリアが頻繁にオーストラリアと混同されることも自虐的に紹介して終了しているのですが、オーストリアにちょっと詳しい人であれば笑わずにはいられない内容。

私も昨晩見たばかりなのですが、本日会社では大変な話題となっていました。

動画は残念ながら英語のみですが、おもしろいのでぜひご覧になってみてくださいね!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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