【潜入レポート】カフェオーナーの舞踏会に登場した麗しのケーキたち <中篇>
「カフェオーナーの舞踏会」のカフェコーナーには、前篇で紹介した皇室御用達ゲルストナーの"くるみのケーキ"以外にも、こんなに美しいトルテ(ケーキ)が!
こちらはウィーンの輩出した偉大な芸術家、グスタフ・クリムトへのオマージュ作品である"クリムト・トルテ"。
2012年に同店が彼の生誕150周年を記念してクリエイトしたもので、内容はくるみとビスケット、チョコレートの生クリーム、マジパンと言った具合。ウィーンを来訪したら、記念に一度は食べておきたいケーキです。
しかし驚くのはまだ早い。
舞踏会場には更に度肝を抜かれるようなものが!
©Gerhard Fally
圧倒的に芸術的なケーキの数々が陳列されていました。
しかもなんと、これらは全てくじ引きの景品なのです。
つまり、一口数ユーロで販売されている抽選券を購入すれば、このケーキを当てるのも夢ではないということ。
そんなはかない夢にすがり、我が家も他の多くのドリーマーたちと同じく数口購入しましたが、当たったのはいずれもプロセッコやロゼワインなどのアルコール類ばかり。他にはひたすらビールばかり当たった友人もいたほどですし、いいんですけどね・・・。
気を取り直して、最もアーティスティックだったケーキを中心に、詳しく見ていきましょう。
こちらはカフェレストラン・ドライアーの製作したマスクをあしらったケーキ。
仮面舞踏会を彷彿とさせるような粋な装飾が印象的です。
ウィーン8区のフロリアーニ通りにあるカフェ・フロリアーニの作品。
同カフェのお洒落なロゴがそのままトルテの模様となっています。
モーツァルトやベートーベンも店内で演奏した老舗のカフェレストラン・フラウエンフーバーのケーキは、いかにもカフェハウスらしい気概と気品に満ちたもの。これが欲しかったなぁ・・・。
ウィーンを代表するハプスブルク皇室御用達店のひとつ、ハイナーのもの。
シンプルながら、ケーキの上にあしらわれた昔の店内の様子が個性的で、老舗のプライドを感じさせます。
ケーキの上にももちろん「皇室御用達」の文字が。
この舞踏会の中心となって主催しているカフェレストラン・フメルのケーキ。
ハレの場に相応しく、シャンパンとシャンパングラスが見事に華やかな雰囲気を醸し出しています。
©Gerhard Fally
最後は、ウィーンでチェーン展開されている有名カフェコンディトライ(カフェ&パティスリー)のひとつ、オバラーのもの。
これぞ舞踏会の趣旨に沿った正統派のケーキで、大きなコーヒーカップ及びコーヒー豆のモチーフで飾りたてられています。色味から鑑みて、味も恐らくコーヒーフレーバーでしょう。当たらなかったので判別できませんが(←僻み)。
コーヒーカップの背景に、シュテファン大聖堂やプラーターの大観覧車と言った、ウィーンを代表する観光名所がさりげなく描かれているのもポイントです。
今回紹介したもの以外にも、目を奪われるようなケーキが目白押しでした。
スイーツ好きとしては、どれも一口ずつ食べてみたかったです。
当選した人々が本当にうらやましい限り・・・。
またまた長くなったので、次回の後篇に続きます。
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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