ちょっと残念!?ハプスブルク皇室御用達パティスリー、Sluka(スルッカ)
他の錚々たるコンディトライ(パティスリー)と比較して、個人的に特筆すべき点が見当たらなかったため、久しく足が遠のいてしまっていたハプスブルク皇室御用達パティスリーのSluka(スルッカ)。
しかし、先月開催されたウィーンマラソンに参加する同僚たちを応援すべく、ウィーンのリンクにほど近い立地の同カフェに久方ぶりに足を運ぶことにしてみました。
ご覧の通り、ウィーン市庁舎至近という贅沢なロケーションで、夏季には開放的なオープンテラスも設置されます。
こちらは私のオーダーしたハムとマッシュルーム入りのオムレツ。
具はハム、ベーコン、サラミ、マッシュルーム、チーズ、トマト、玉ねぎから2種類選ぶことができ、ミニサイズのパンも2種類ついてくるのですが、お値段はこれだけで7,4ユーロ。他のカフェに比べてかなり強気なお値段の割には卵がぱさぱさとしており、お味もかなり残念な感じでした。
デザートに頼んだツィトローネンシャウムトルテ。
これは訳すと「レモンとメレンゲのケーキ」となり、その名の通りレモンケーキの上にほんのりと焦がされたメレンゲがこんもりと盛られています。それなりのお味ではあったものの、これに4.9ユーロも出すなら、同じく皇室御用達のデメルやオバラーにはもっと安価でずっとずっと美味しいものがあるというのが本音。
夫用に持ち帰ったヴァルヌストルテ。
オーストリアでは定番のケーキのひとつで、ウォーナッツベースの生地にヌガーのバタークリームとマーマレードが挟み込まれ、トップは薄いマジパンでコーティングされたもの。
所感としては、他の名だたるパティスリーのケーキよりも高額でありながら・・・(以下同文)。
他にも友人たちとシェアしたスルッカ125周年の記念ケーキやクリムトトルテなど、数種類味わってみたのですが、もうこれ以上は感想を書くのが辛いので、このあたりで止めておきますね。
最後に・・・。
私たちは全員でグラス入りのペパーミントティーを頼んだのですが、出てきたのはカップ入りのもの。しかしメニューをわざわざ指さしながら注文したので、恐らくグラスを切らせるといった店側の事情でカップに入れてサーブされたのだろう(←ウィーンではよくあることです)と解釈していたら、会計時にしっかり割高なカップ料金を請求されてしまいました。しばし議論の後に返金してもらえましたが、あまり良い気分はしませんでした。
実をいうと、店内もオープンテラスも満席の日曜でありながら、ウェイトレスがたった一人で殺気立ちながら孤軍奮闘しており、メニューも着席後20分ほどでやっと手渡され、オーダーできたのは更にその20分後という有様。その後も追加注文しようにも、私たちのテーブル席にはほとんど回って来てくれずフラストレーションがたまりました。
店側の対応、味、値段が須らくいまいちとなると、個人的には日本人旅行者の皆さんに自信を持ってお勧めできるカフェとは言い難いのが実情です。残念な報告でごめんなさいね。
ただ最近このスルッカは旧市街の目抜き通りであるケルントナー通りにも出店したそうですので、万が一ご興味がおありなら、私の訪れた市庁舎近くの店舗ではなく、そちらに行ってみるのも手かもしれません。他にずっとずっと美味しいカフェ&パティスリーは沢山ありますけれど・・・(笑)
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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