中世の世界観が味わえる。臨場感あふれる騎士フェスティバル
数週間前のことですが、夫の同僚夫婦に誘われて出かけたのが今回紹介する"騎士フェスティバル"。街角に貼られている宣伝ポスターなどから年に一度の開催であることは知っていたものの、なかなかチャンスに恵まず、今年誘われたのを機にようやく参加実現できる運びとなりました。
この騎士フェスティバルは、ウィーンから車でおおよそ1時間程度の位置にあるローゼンブルク城で開かれていました。
現地に到着すると、さっそく見えてきたのが城門前の長蛇の列!
主催者側だけではなく参加者たちもその半数が当時の装束を纏っており、中世らしさが醸し出されています。
狭い城門を潜り抜けると、広々とした中庭が出迎えてくれます。
いくつかある庭園群では様々な催事が執り行われていたので、順番に紹介していきますね。
木製のスウィング。
子供たちの数が集まると、回してもらえます。
魔女たちのダンス。
生バンド演奏が入るのですが、中世の音楽をご存知でない方のために動画も少し入れておきますね。
こちらも大人気だった手品師によるマジックショー。
拷問のショー。
頭と両手を木製の晒し台に挟まれた囚人が、お尻を鞭うたれるといった趣向のもの。
コミカルなテイストで陰惨さは微塵も感じられませんでしたが、うちの息子は泣きながら逃げ出しました。
感性豊かな子供には少々ショックな演出だったのかも知れませんね。
ちなみにこの後、私も晒し台に頭と手を挟んで記念撮影しようとしたところ、いずこからともなく現れた刑執行人役に、すごい掛け声とともにお尻を鞭うたれてしまうことに・・・(笑)
木の棒を投げて的に当てる、子供用のゲーム。
こちらは大人対象の本格的な弓矢のゲームで、4矢2ユーロ。
私も元アーチェリー部だったので、ちょっと挑戦してみたい気に駆られましたが、中世の弓矢装備には馴染みがなかったので止めてしまいました。後になって、やってみれば良かったと少し後悔。
たかがイベントの食事、クリスマスマーケット同様不味いものでぼったくっているのだろうと期待していなかったのですが、存外に美味しかった魚のグリル。イワナを2皿注文したのですが、間違ったのか(?)一匹は少し値の張る大きなニジマスが出てきました。
添えられてきたガーリックを漬け込んだオイルとともにいただくと、薫り高くてもう絶品!
こちらが魚をグリルするかまど。
こうした川魚のグリルはドナウ川沿いではたまに見られる光景で、脂の滴る焼きたてを食べられるのが最大の醍醐味となっています。
その他のテントでは、そのままイベントで着用できるような中世の衣装や装身具が売られていたほか、子供用のおもちゃの剣や兜、勇壮な意匠が施された盾なども各種充実していました。ドイツ生まれの打撃用武器、モルゲンシュテルン(モーニングスター、写真右下)まで混じっているところがさすがです。
このような感じで、大人から子供まで当時の雰囲気が愉しめる騎士フェスティバル。
少しだけ覗いてみるつもりが、あっという間に長時間滞在になってしまいました。
このお祭り以外にも、ローゼンブルクの城塞ではイースターマーケットや騎士のトーナメント大会といった種々のイベントが開催されているようですので、また参加する機会があればレポートしますね!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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