サイソムブーンの旅(3)ローンチェーンを訪ねる

公開日 : 2015年08月01日
最終更新 :
ローンチェーンの自然★717ピクセルP1070471.jpg

モン族との小競り合いが続いていたために、入域を制限してきたサイソムブーン地区は開発が遅れ、ラオスの中でも最貧地域のひとつです。山の民モン族は山の斜面に焼き畑で陸稲を栽培し、森から小動物や魚を得てささやかな生活を営んできました。そのおかげでうつくしい自然がたっぷり残っています。

ローンチェーンへの険しい道DSC_0349.jpg

近年はナムグムダムの拡張工事やプービア鉱山の開発で道路が整備され、車の往来が楽になりました。それでもアヌウォン市からさらに北へ70㎞ほどのローンチェンへ足を伸ばすには、未舗装の山道を3時間かけて進まねばなりません。定期バスは走っていませんが、軍が配車しているトラック・バスが毎日1~2往復しているので、村びとたちはこれで南側のアヌウォン市や北のシェンクアン県ポーンサワン市に出かけています。

ローンチェーン滑走路あとDSC_0371.jpg

ローンチェン村の名は、50年前にアメリカ軍の秘密基地があったことで知られています。村の真ん中に爆撃機を発進させた滑走路が残されています。

ローンチェン バンパオ将軍の家の後DSC_0406.jpg

同じくその名を世界にとどろかせたワーンパーオ将軍の家も残されています。今は一般のオフィスとして利用されていますが、かつて、アメリカCIAに雇われ、モン族精鋭部隊を率いて左派革命軍とたたかった将軍は、米軍の敗退後、この基地からアメリカに亡命し、2011年にカリフォルニア州フレスノで81歳の生涯を閉じました。現在、アメリカには20万人のモン族が住んでいます。

シーサワン王の別荘あと★DSC_0387.jpg

このほか、ラオスの最後の王、シーサワン王の夏の避暑用別荘の後もサイソムブーンの歴史を彩るものとして、建物の保存計画が進められています。

③③サイソムブーン県地図.jpg

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