「桃」はどこに?

公開日 : 2017年06月29日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

石垣の石に、符号のようなものを刻したものがあります。

これを刻印(こくいん)というのですが、和歌山城の石垣にも2110個の刻印があることが分かっているようです。

主に浅野氏が城主だった浅野家時代(1600~19)の石垣に刻印が多く見られます。

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駐車場から近い、天守閣への登り口である新裏坂(しんうらざか)周辺の、

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坂の西方に続く石垣に、全体の4割の854個と集中しているそうです。

注意深く探しているといくつか発見することができます。

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石垣のそばにある説明板にもあるように、刻印のデザインは幾何学模様で多種多様にあります。

家紋やその省略文字であったり、方位や日付、人名と考えられるそうです。

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刻印の場所は、石の表面だけでなく、側面、上、下とあらゆる面にわたっているようなので、パッと見た目では分かりにくいものもあるかもしれませんね。

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刻印については、石材所有者の表示、石質チェック、鬼門除けなど呪術的使用などの諸説があるそうですが、なんのための刻印なのかははっきりと分かっていません。

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各大名たちが手伝いをして築造したお城の刻印は、各大名たちの家の符号を刻したものが多く、石材提供者としての表示だろうといわれていますが、

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刻印が浅野家時代に修築された石垣にしか使われていないことから、一大名にしかすぎない浅野氏に他大名が協力普請したと思えないことから、浅野家の家臣が主家(しゅか)の城普請(しろふしん)に協力した印だと推測されています。

ところで、城内でも例をみない、桃のかたちの刻印があります。

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一中門(いちなかもん)跡そば、

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東堀に続く石垣にあるというのですが、一度目は見つけられず

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2度目の時に似てるけれど「これ~?」と思うものが。

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正解かどうかは分からないので、また詳しい方にお聞きしたいと思っています。

みなさんも訪れた時はぜひ探してみてくださいね!

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