和歌山城ってどんなお城?

公開日 : 2017年06月22日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

こんばんは、麻巳子です。

和歌山市の中心部にそびえる和歌山城(わかやまじょう)。

和歌山城とはどのようなお城なのかまだ紹介していなかったので、歴史が苦手な麻巳子ですけれど簡単に紹介させていただきますね。

和歌山城は、紀の川(きのかわ)河口の東に盛り上がる虎伏山(とらふすやま)とその麓に築かれた城郭です。

海から見ると虎が伏せたように見えたので虎伏山と言われました。

P9260203.JPG

本当に虎が伏せたように見えるのかと、海に近い川側から和歌山城が見えた場所があったので昔に撮影した画像ですけれど、

ビルも建ち全容が見えず、今では色々無理があるかもしれませんね。

江戸時代、和歌山城は別名「虎伏山竹垣城」と呼ばれていました。(虎伏城とも)

そのようなことから、城内には別名にちなんで、

DSCN6212.JPG

「伏虎像」と呼ばれる虎の像が建立されています。

DSCN6214.JPG

昭和34年(1959)に建立された2代目の像です。

初代は銅像で、立ち姿の虎でした。

市内の金物商が寄贈したのが最初だったそうです。

けれど、初代は前足と後足、左右同時に前進していたため完成時に騒ぎになり、昭和17年(1942)の戦時供出時もあまり惜しまれなかったそうですよ。

また、築城時、お虎という女性を人柱にしたことから虎伏城と呼ばれるようになったとの説もあるそうです。

竹垣城の別名は、三の丸の土塁上に植えられた竹林を、遠くから眺めると天守閣が竹林に囲まれたように見えたからのようです。

DSCN7040.JPG

和歌山城は、姫路城、伊予松山城と並んで日本三大連立式平山城(ひらやまじろ・ひらやまじょう)と称され、

DSCN3971.JPG

大天守、小天守、二の門櫓、乾櫓が多聞櫓で結ばれているのが特徴です。

徳川家のイメージが強い和歌山城ですが・・・

築城は天正13年(1585)

羽柴秀吉が弟の秀長(ひでなが)に命じて築城させ、普請奉行(ふしんぶぎょう)に藤堂高虎(とうどうたかとら)らが任じられたそうです。

けれど、秀長は奈良の大和郡山を居城としていたため、家臣の桑山重晴(くわやましげはる)が城代として在城することになりました。

慶長5年(1600)

関ヶ原合戦の戦功によって、浅野幸長(あさのよしなが)が37万6千石の領主として入城しています。

元和5年(1619)

浅野氏が広島城に移ると、徳川家康の第10男である徳川頼宣(よりのぶ)が55万5千石をもって入城しました。

以後、紀州徳川家の歴代の居城となり、尾張、水戸と並ぶ御三家のお城として長い歴史を刻みました。

紀州藩主は明治まで14代続きます。

江戸初期の天守閣は、弘化3年(1846)の落雷により焼失し、幕府は通常、城郭の再建は許さなかったのですが、

和歌山城は御三家であったため特別に許可され、4年後の嘉永3年(1850)に再建されました。

この時の天守閣が、昭和6年3月に国宝に指定されました。

けれど、残念なことに、昭和20年(1945)、和歌山大空襲で焼けてしまいました。

その時の燃え上がる天守閣がきれいだったと、子供の頃に話に聞いたことがあります。

10年ほど天守台のみの姿でしたが、和歌山城の再建を望む市民の熱意によって、

昭和33年(1958)に鉄筋コンクリート造りの天守閣が復元されました。

もちろん戦前のような木造の天守閣が方が良かったけれど、どんな形であれ、私は当時天守閣が再建されて良かったなと思っています。

今だと色々と難しいのでは?と思いますし、やはり天守台だけだと寂しいですからね。

DSCN2171am.jpg

ベランダから見えるお城を見てそんな風に思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。