海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > 日本  > 山形特派員ブログ > 続 立石寺の蝉

日本国内/山形特派員ブログ 韮澤 成行

日本国内・山形特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2012年7月20日

続 立石寺の蝉


メール プリント もっと見る

続 立石寺の蝉

奇岩とアジサイ.jpg 去年聞けなかった立石寺の蝉の声。 今年こそと思い、蝉が確実に鳴きそうな暑い日を選んで、昨日、立石寺に行きました。芭蕉が行ったとされる頃合はもう過ぎていましたが、何蝉でもいいからとにかく声を聞ければ、との思いでした。

一番暑そうな時間帯を避け、寺に着いたのは午後4時前。山門を潜り、耳を澄ませながら奥の院への参道を上り始めました。しかしやはり鳴き声は聞こえてきません。またダメか!と半ばあきらめつつ上って行くと、せみ塚の下あたりでようやく聞こえ始めました。


四寸道から.jpg


斎藤茂吉と小宮豊隆の蝉論争 はアブラゼミかニイニイゼミかというものでしたが、何と! 鳴いていたのはヒグラシばかり。去年と同じ売店で蝉の話をしたら、5月から6月にかけてはハルゼミが鳴いていたと聞かされました。芭蕉が立石寺を訪れてから、もう300年を優に過ぎています。当時と今とではこの辺りの自然環境も大きく変わっているのは間違いなさそうで、来る時期を合わせても、もう同じ体験は出来そうもありません。80年前の斎藤vs小宮の時でも、既に芭蕉の時代とは自然が大きく変化してしまっていたと考えると、両者の論争自体、果して意味があったのかどうか?


立石寺山容.jpg


ただ、一つ気になっていることがあります。『おくのほそ道』の「立石寺」には「尾花沢よりとって返し、其間七里ばかり也」とあります。尾花沢から立石寺まで7里、ということは約28km。地図で見ても妥当な距離のようですが、1㎞歩くのに15分かかるとすると、1里(約4km)に1時間、28km歩くには7時間要します。早朝に出立しても着いたのは午後になっていたことでしょう。続いて「日いまだ暮ず」とありますが、わざわざ(?)こう書いたということは、むしろ日暮れが近かったのではないかと考えます。 斎藤と小宮は芭蕉が立石寺に着いたであろう時間を問題にすることはなかったようですが、こう考えると、ひょっとして芭蕉が鳴き声を耳にしたのはヒグラシだったのでは?と言うことです。こんな異論を挟んでみたくなりますが、ちょっと無理かな?皆さんはどう思われますか?


家に帰ると近くで蝉が鳴いていました。そしてこれもまたヒグラシでした。

記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 見所・観光・定番スポット
2012年7月20日
« 前の記事「あじさい寺 ‐ 良向寺 出塩文殊堂」へ
»次の記事「「近代洋画の開拓者 高橋由一」展」 へ
おすすめ記事
    山形特派員 新着記事
    皆様、御機嫌よう
    日本一公園-左沢楯山城跡
    奇習 加勢鳥
    蔵王の樹氷、今季は...?
    召しませ春を 山形の啓翁桜
    びじゃか、やばつい-なんのこと?
    FIS スキージャンプ女子W杯蔵王大会
    冬の花火はつらいよ-山形冬の花火大会in霞城公園
    1年前の同じ月に投稿された記事
    夏はこれ! ‐山形のうまいもの
    立石寺の蝉
    だし‐山形のうまいもの

    東北旅行 旅スケジュール

    旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■山形県の旅行記・口コミ「旅スケ」へ

    日本国内特派員ブログ一覧

    ニセコ・北海道三宅島三重与論島五島列島京都八丈島函館北海道南三陸南三陸・宮城南島原和歌山埼玉大崎上島・広島大阪奈良宮古島富山小笠原山形広島徳島房総・千葉新宿新潟札幌東京松前栃木横浜沖縄沖縄2湘南滋賀神戸神戸・兵庫福井福岡福島種子島能登茨城軽井沢・長野金沢釧路長崎長野青森香川鶴見大島・大分鹿児島

    日本国内にもどる

    • 特派員プロフィール
    • 山形特派員

      山形特派員
      韮澤 成行
      東京でのサラリーマン生活を終え、好きな京都に移住したのも束の間、思いがけずに今度は山形。都会生活が長かったので田舎暮らしの不便さを感じますが、これが日本に住む人々の平均的なレベルなのかも… 人生もうあくせくする必要はなく、住めば都になるかもしれません。高層ビルのない空は広く、自然が身近にあって食べ物は新鮮でうまい。でも、次はどこへ行きますかね?国外?まさか!

    • リーダーに登録

    地球の歩き方Web特派員募集