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日本国内/山形特派員ブログ 韮澤 成行

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2012年8月24日

蔵王へ


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蔵王へ

蔵王連峰.jpg 30℃が涼しいと感じる猛暑かな。てなことで処暑を過ぎたのに暑さは益々盛んです。暑さから逃れるためというわけではありませんが、一昨日蔵王山に行きました。もっとも蔵王山という山があるわけでなく、山形・宮城県境の南部にある熊野岳を主峰とする連山を蔵王山(蔵王連峰)と称しているのです。
(写真奥、左から三宝荒神山(1703m)、地蔵山(地蔵岳とも。1736m)、熊野岳(1840.5m)、刈田岳(1758m)など)

行く前に服装が気になりました。行き先は山形市街より1600~1700メートル余りも高い場所。たまたま3日前に行ったという人の話では「昔は涼しかったのに、全然そんなことなかったよ」。それで普段通りの夏の格好で出かけました。


刈田駐車場とリフト.jpg 家を出たのが午後1時。蔵王エコーライン(無料)で上って1時間弱で刈田(かった)駐車場(無料)に着きました。駐車場から山上(馬の背:外輪山)へはリフト(往復700円)を利用。数分で到着します。蔵王へ行くには主に蔵王温泉から上るルートとエコーラインを上るルートがありますが、今回は車を降りてから最高峰の熊野岳まで最短で楽に行けるルートを選びました。


蔵王の御釜.jpg 御釜と観光客.jpg

リフトを降りて更に数分歩くと眼下に御釜(五色沼)が見えて来ます。美しいエメラルドグリーンの水を湛えるこの火口湖は、何度見ても初めて見た時のような感動を覚えます。身近な場所なのに、全くの別世界。神秘さや不気味さも感じます。雄大な景観を写真で伝えるのは到底無理。是非直接ご覧下さい。


刈田岳.jpg 御釜を見るだけなら、山形または宮城県側からエコーラインで上り、蔵王ハイライン(普通車往復520円)で刈田岳直下の蔵王山頂レストハウスまで行く方法もあります。遊歩道を造って歩きやすくするなど、刈田岳方面は良く整備されています。


熊野岳方面.jpg 写真奥の熊野岳山頂まではここから約1.5kmの道程。あそこまで行くのか!と思うと気持ちが萎えます。平地の舗装路を歩くのとはわけが違い、足首を捻り、砂利に足を取られという具合で、噴石が積もった場所を歩くのは至難の業。加えて上りで息が切れます。帰りのリフトの時間(最終4時30分。あと2時間)を考えると、このまま進むか迷います。


避難小屋方面.jpg 取り敢えずあの人が大勢いる辺りまで行こうと気持ちを奮い立たせて進みました。聞いた通り涼しくはなかったですが、きつい斜面を登っても大汗を掻くほどではありませんでした。因みにエコーラインの下の方では道路沿いに表示されていた気温は34℃、耳から空気が抜けるほど上がって来た所でも31℃ありました。


馬の背から見る御釜.jpg 御釜の直径は400mとか... 昔、水際(砂洲)まで下りて行ったことがあります。でも上の写真でご覧の通り、今は柵が設けられていてもう下りられません。下から硫黄の臭いを含んだ風が吹き上がって来ます。蔵王山は活火山です。


熊野岳.jpg 道らしい道があるのは一部だけ。熊野山頂(写真左奥)まではこの道を右へ大きく迂回して、正面の斜面を横方向に上って行きます。


熊野岳南斜面.jpg 熊野岳山頂.jpg

頂上までの1.5km に40分かかりました。熊野岳の山頂はだだっ広い台地のような場所です。しかも石碑の類が幾つも立っているのでどこが最高点か分かりません。近くに三角点らしきものもあるので、熊野岳と書かれた標柱がある場所をピークということにしておきましょう。でも神社のある辺りが最も高い感じがしました。


蔵王山神社.jpg これが頂上にある蔵王山神社。赤い屋根は遠くからも目立ちます。強風から守るため社殿はコンクリート製で、周りを石垣で囲われています。


斎藤茂吉歌碑.jpg こちらは斎藤茂吉の歌碑。歌は「陸奥(みちのく)をふたわけざまに聳えたまふ蔵王の山の雲の中に立つ」。茂吉も子供の頃に日々蔵王の山々を眺めて暮らしていたことでしょう。
冒頭の写真の下の方が茂吉の生家と墓がある上山市金瓶(かみのやましかなかめ)です。


地蔵岳.jpg 熊野岳の北側の景観です。中央が地蔵山。山裾に蔵王温泉とスキー場が広がっています。冬、山の斜面は樹氷林になります。次はこちら側から上ってみようと考えています。
条件が良ければ東側(宮城県側)は太平洋まで望めるのですが、今回は雲がかかっていて何も見えず、西側も逆光のため眺めは良くありませんでした。


馬の背から刈田岳.jpg 熊野岳の南、刈田岳方面。これからここを引き返すのです。トホホ...
(右奥にあるリフト乗り場まで40分かかりました)


コマクサ.jpg ルートを少し外れて歩いたら、咲き終えて枯れ始めたコマクサを見つけました。黒く光っている粒々はコマクサの種子です。しっかり根付いて増えて行って欲しいですね。小さな噴石が砂利のように積もった場所は、地面がふかふかして歩くと足が沈みます。


高校生の時、蔵王連峰を20kmほど縦走したことがあります。午前3時頃に蔵王温泉を出発し、ほぼ1日(12時間ほど)かけて宮城県七ヶ宿町の硯石まで歩き通しました。若かったせいか疲れた記憶がありませんが、今回は運動不足がたたり、ヘロヘロになりました。


御釜と刈田岳.jpg

蔵王は登りやすい山ですが、遭難者が出ることもあります。十分気をつけて登って下さい。
ではもう一度雄大な景色を胸に刻んでから帰りましょう。

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2012年8月24日
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      韮澤 成行
      東京でのサラリーマン生活を終え、好きな京都に移住したのも束の間、思いがけずに今度は山形。都会生活が長かったので田舎暮らしの不便さを感じますが、これが日本に住む人々の平均的なレベルなのかも… 人生もうあくせくする必要はなく、住めば都になるかもしれません。高層ビルのない空は広く、自然が身近にあって食べ物は新鮮でうまい。でも、次はどこへ行きますかね?国外?まさか!

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