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日本国内/山形特派員ブログ 旧特派員 韮澤 成行

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2013年8月28日

夏が往く前に-蔵王中央高原トレッキング


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夏が往く前に-蔵王中央高原トレッキング

蔵王中央ロープウェイ_2.jpg まだ過ぎてはいないものの、今年の夏は例年ほど暑くありませんでした。むしろ雨の多さ、激しさがこの夏の特徴だったような気がします。暑いと家に籠りがちになるのですが、夏が去ってしまう前にと思って、一昨日(26日)、蔵王中央高原を歩き回って来ました。

当初はスカイハイク周遊乗車券(大人1200円)を使い、蔵王中央ロープウェイ(通称100人乗り、なんて今も言うのかな?)で鳥兜山頂(1387m)へ上り、スキーのゲレンデを横断する散策路を歩いてドッコ沼に向かい、スカイケーブルで下山したあと共同浴場で湯に浸かって帰る積りでした。


蔵王火山断面図.jpg ロープウェイのゴンドラがぐんぐん上って行くと眼下に広大な景色が広がり始め、気持ちも高揚して来ます。
これはロープウェイの鳥兜駅にあったパネル。蔵王の地勢をとても分かりやすく図解しています。左が北、右が南です。


鳥兜山頂展望台から.jpg 鳥兜山頂展望台の西側からの眺めです。下の町並みは言うまでもなく蔵王温泉街。右の山塊は瀧山(りゅうざん)です。
山頂の気温は18度でしたが、涼しさはあまり感じません。風はなく、雲の合間から太陽がジリジリと照り付け、照焼にされているようで涼しくありませんでした。


鳥兜山頂から三宝荒神山と地蔵山.jpg 展望台から南側の光景。手前の山は三宝荒神山(1703m)、奥は地蔵山(1736m)です。


ゲレンデを下る.jpg なぜか他の人たちは日差しの強いゲレンデを歩いて行きます。近道だからかも知れません。


ブナ林の道.jpg 私は木漏れ日が美しいブナ林を抜ける散策路を歩いて来ました。野草の花々に蜜を求めて沢山の蝶が乱舞し、その様は春のようですが、灌木は赤い実を付け、赤トンボやバッタも飛び回っています。春と秋と二つの季節が混在しているようで妙な感じがしました。


ドッコ沼.jpg

ここがドッコ沼(1264m)。
「独鈷(ドッコ)沼の由来(いわれ
覚山法師が修行の為、金剛杵(こんごうしょ)を手に蔵王山に入り、
この沼にさしかかったところ、にわかに竜が現れた。
呪経を唱え、金剛杵の独鈷(ドッコ)を水面に投げ入れると、
竜は静かに沼に沈み再び姿を現さなかった。
それ以来、この沼を独鈷沼と呼び竜を水神様として祀りました。」
と水辺の駒札が語っています。


ドッコ沼3.jpg 水の色は神秘的なエメラルドグリーン。なぜこのような色になるのかは分からないらしいですが、その中を沢山の魚が泳いでいます。木々に覆われた湖畔にはテーブルとベンチがあり、飲食や語らい、読書、午睡などとゆったり寛ぐことが出来そうです。


蔵王中央高原には立派な道路があり、ドッコ沼まで車で来ることも出来ます。ただ山道なので当然ながらひどく曲折した道で大変な遠回り感があります。しかも冬は雪に埋もれて通行できなくなります。速くて楽な方がお望みなら、ロープウェイで上って来るのが正解かも知れません。


あとはスカイケーブルで下りるだけでしたが、急遽、予定を変更して不動滝に向かうことにしました。滝まではドッコ沼から北へ約1.2kmあります。


不動滝まで600m.jpg ブナ平と言う名が付くほどのブナ林の中をもう随分歩いたはずなのに、まだ半分しか来ていません。平地の1.2kmならどうと言う事はないのですが、ここの1.2kmは許しがたい距離です。とは言うもののタクシーが走っているわけでなし、気持ちを奮い立たせて歩くしかありません。


不動滝への下り口.jpg 急斜面の道.jpg

ようやく滝の轟音が聞こえ始めました。途中で足が滑って転びそうになりながらも何とかやって来られましたが、ここからが難所です(ちょっと大袈裟に...)。急斜面の長い階段を下りるのですが、足を滑らせたら一巻の...?


不動滝.jpg

急斜面で転落せず、無事に滝を見上げられる場所まで下りて来ました。これが不動滝です。来る途中に渡った小さな橋の下の細流がこの滝になります。高さは目測で6~7mと言うところ。飲んでみたくなるほど澄んだ流れですが、実際、飲めるそうです。
写真を沢山撮って引き返すことにしました。時刻は4時過ぎ。もう誰も来ないと思ったら、途中でまだ滝に向かう人たちに出会い、こんな時間に大丈夫なのかと多少気になりました。ドッコ沼から滝までは約20分。滝見物と往復の道程に小1時間かかりました。あとはスカイケーブルで一気に下りるだけです。


蔵王温泉上湯共同浴場.jpg 蔵王温泉下湯共同浴場.jpg

中央ロープウェイで午後2時に出発し、ロープウェイの駐車場に車を取りに戻ったのが午後5時。都合3時間のトレッキングでした。
次は共同浴場で入浴です。浴場利用者のための無料駐車場に車を置き、タオルと着替えを持って、旧温泉街の中程にある下湯(写真上右. 左は上湯)に行きました。管理人はいないので、入口の箱に200円を入れて入ります。湯の温度は私には丁度良く、なみなみと漲る湯にどっぷりと浸かったその気持ちの良さたるや「チョー気持ちいい!」と叫びたくなるほどでした。


蔵王温泉の湯は強酸性です。石鹸は使えません。長湯をしたら体が溶けて骨だけになってしまったという話は聞きませんが、使ったタオルなどは真水で洗っておかないといずれぼろぼろになってしまうのでご注意。温泉の効能は色々ありますが、昔ひどい汗疹(あせも)になった親戚の子が、数回湯治に通ったら見事に治り、温泉の効果を目の当りにしたことがあります。


蔵王にはいくつものトレッキングコースがあります。機会があったら是非歩いてみて下さい。


竜胆.jpg ゲレンデには竜胆(リンドウ)が咲き始めていましたが、旧温泉街の最奥部にある酢川神社の辺りではまだ紫陽花が咲いていました。

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カテゴリー 自然・風景 見所・観光・定番スポット
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