とっておきの伝統料理も食べられる!ザグレブの穴場ホテル Hotel Puntijar

公開日 : 2016年04月07日
最終更新 :
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先日、ザグレブのホテル・プンティヤール(Hotel Puntijar)に遊びに行ってきました!

ザグレブの中心地からタクシーで約10分。自然豊かな静かな住宅街の一角に佇む、2013年にオープンしたばかりの4つ星のブティックホテル。まだ日本人観光客の間ではあまり知られていない、穴場のおすすめホテルです!

外観はとても新しいですが、一歩ホテル内に足を踏み入れると老舗ホテルに来たような気分になります。

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(優雅な雰囲気が漂うホテルのロビー)

ホテルの客室は部屋数は全部で34室。このホテルの最大の特徴はルネサンス、バロック、ネオ・バロック、ロココ様式など、いろんな年代の本物のアンティーク家具がそれぞれのお部屋に配置されているということ。

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どの部屋もすべてデザインや家具が異なり、ひとつとして同じ部屋はありません。今回はマネージャーさんが5部屋ほど見せてくださいましたが、どれも素敵な部屋ばかり!

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どの部屋も大きな窓から太陽の光が差し込み明るく、温かみある居心地の良い雰囲気が漂っていました。

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どの家具も少なくとも100年以上前に作られたものばかり。気品と重厚感のあるアンティーク家具たちに思わず見惚れてしまいます。

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上の写真のバロック様式のベッドは「ヴァラジュディン」というザグレブ近郊の町で昔実際に使われていたものなのだとか。

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作業用デスクも、もちろんアンティーク!こんな机で手紙を書いたり、本を読んだりできたら・・・と想像しただけで、なんだかワクワクしてしまいます。

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細部にもこだわりが見えるお部屋内。100年近く前の古い本なども飾られています。(レプリカではなく本物です・・・!)

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部屋だけではなくバスルームも広々!全室バスタブ付きなので、旅の疲れもゆっくりと癒せそうです。

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またホテル内の壁にはザグレブの歴史にまつわる絵画、写真、新聞記事などが飾られており、その数はなんと700点以上!

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まるでギャラリーのような素敵な空間です!

素敵なお部屋はもちろん、親切でフレンドリーなスタッフのみなさんの接客もこのホテルの魅力のひとつ。大型の4つ星や5つ星ホテルではなかなか実感できないような、温かいきめ細かいサービスを受けることができます。

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(朝食会場にも素敵なアンティークのテーブルと椅子がずらりと並んでいます)

ホテルを経営するプンティヤール一族は古くからこの地に住む伝統ある家系。何世代にも渡り地域の伝統をとても大切に受け継いできた一族は、クロアチアの文化、特に伝統的なレシピの保存に大きく貢献してきたことで知られています。

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(オーナーのズラトコ・プンティヤールさん)

ホテル以外にも併設するレストランやガストロノミー博物館を所有するズラトコ・プンティヤールさん。ザグレブ、そしてクロアチアの伝統を誇りに思う、素敵なオーナーさんです。

上の写真でプンティヤールさんが持っているのは"Wiener Kochbuch"という世界最小の料理本。

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(手のひらの大きさと比べると、その小ささがよくわかりますね!)

1900年頃に印刷された本で、現在では世界にたった4冊しかない「幻の料理本」と呼ばれるこの本を特別に見せてくださいました!

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(ちゃんと中にレシピが書かれています!)

ガストロノミー博物館には、今ではなかなか見られない昔の台所用品や食器などが展示されていました。

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(ガラスケースの中に入っているのがローマ法王が使用した食器)

レストラン・プンティヤールはかつてクロアチアにローマ法王が訪問した際、法王のお食事を用意したこともあるのだとか(法王はレストランに足を運んだわけではありませんが、レストラン・プンティヤールが食事を手配したそうです)。

博物館には法王が実際に使用された食器も展示されていました。

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(ローマ法王とズラトコさんの写真。ホテル内に飾られています)

ちなみに、レストラン・プンティヤールではローマ法王が実際に召し上がられたメニューを楽しむこともできるそうです。

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「この黒い物体(上の写真)、なんだかわかりますか?」とプンティヤールさん。「なんでしょう・・・?棚ですか?」とマヌケな回答をした私に「昔の冷蔵庫なんですよ!上は冷凍室。氷を保存するスペース。下は野菜やお肉を保存する冷蔵室です」とニコニコ説明してくれました。

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上の写真は昔のアイスクリーム製造機なんだとか・・・!大人も子供も、この機械で作られたアイスクリームをみんな揃って笑顔で楽しんだのでしょうね!

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食器やキッチン用品以外にも、100年近く前のクロアチア各都市のガイドブックや写真もたくさん展示されていました!

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上の写真右側に写っているのは100年近く前のドブロブニクのガイドブック。今日ここには書ききれないくらい、たくさんの面白い貴重な資料を拝見させていただくことができました。

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(レストランのすぐ横に位置する、プンティヤールさんご自慢のワイナリー)

本当にここではお伝えしきれないくらい、膨大な数の資料やコレクションを所有するプンティヤールさん。ひとつひとつ丁寧に、大切そうに説明してくださるプンティヤールさんからのお姿から、本当にこの町や伝統が大好きで誇りに思っていらっしゃるのだということがひしひしと伝わってきました。

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(写真ではちょっとわかりにくいですが、剣でボトルを開けるハラハラ・ドキドキのパフォーマンスも披露してくださいました!)

「もうひとつ面白いものをお見せしましょう」とプンティヤールさんが案内してくださったのは、レストランの特別室。壁一面には半世紀以上も前のクロアチア中のレストランのメニューが額に入れられ飾られていました。

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上の写真は1927年のホテル・エスプラナーデのレストラン・メニュー。あのオリエント急行に乗ってザグレブにやってきた乗客たちがきっと食べたであろうメニューなんだ・・・と思いながら見ると、とてもワクワクした気持ちになりました。

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(貴重なメニューがびっしりと並ぶ室内)

ガストロノミー博物館は現在一般向けに公開されていないそうですが、ホテルの宿泊客やレストランに来てくださるお客さんに楽しんでいただいているそうです。なかなか他では見られない貴重なものなので、ご興味のある方はぜひご覧ください!

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昔の貴重な料理本コレクションだけでも2000点以上も所有するプンティヤールさん。歴史的な料理本のプライベートコレクションとしてはヨーロッパで最も規模が大きいものひとつだと言われているそうです。

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このように歴史的な料理本コレクションに多大なる情熱を傾けるプンティヤールさんは、今から400年前のレシピをまとめた本も出版されたのだとか(とても興味深い本ですがここで触れると長くなるので、また別の機会にでもご紹介しますね)。

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お会いできた記念に・・・と、本に美しい字でメッセージとサインを書いてくださいました!

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私のクロアチアでの大切な思い出の宝物のひとつなりそうです!

ザグレブへお越しの方は、レストラン・スターリ・プンティヤール(Restaurant Stari Puntijar)もどうぞお見逃しなく!クロアチアの伝統的な料理を食べられるだけではなく、数百年前のレシピに基づいた正真正銘の伝統料理が食べられるお店として知られるレストラン・プンティヤール。

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(伝統的なレシピに基づいて調理されたメニューの数々。どれもとてもおいしかったです!)

長年足繁く通うザグレブっ子も多い、ザグレブの隠れた名店として知られています。

「ザグレブで特別なホテル滞在を楽しみたい」「ヨーロッパらしい優雅なホテルステイを堪能したい」「あまり日本人が行かないホテルに泊まりたい」という方はぜひホテル・プンティヤール(Hotel Puntijar)にご宿泊を!

「ザグレブの隠れた名店で食事をしたい」「珍しい料理を食べてみたい」という方は、レストラン・スターリ・プンティヤールへ!

きっと他ではなかなか体験できない、とっておきのクロアチアでの時間を楽しむことができますよ!

【DATA】

住所:Gračanska cesta 67,10 000 ZAGREB

電話:+385 1 6457 900

アクセス:市内(イェラチッチ広場周辺)からタクシーで約10分。運賃は25~30クーナ程度です。市バスやトラムでも30分程度でアクセスすることができますが、早くて便利なタクシーの利用をおすすめします。

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