[ロワール・ワイナリーを訪ねて|ヴーヴレ ] シャトー・ド・ヴァルメール| Château de Valmer AOC Vouvray

公開日 : 2019年05月29日
最終更新 :
筆者 : リリィ

サントル・ヴァル・ド・ロワールのワイナリー、シャトー・ド・ヴァルメール(Château de Valmer)の一般公開に行ってきました。

こちらのお城は、5世紀前にフランス国王フランソワ1世の評定官であったSieur Binet シュール・ビネ氏が建築を決め、庭園もまた一見の価値あるシャトー・ド・ヴァルメールです。通常の観光では、広い敷地内を占めるイタリアン・ルネッサンスのバルコニーから美しい庭園を眺め、見事な家庭菜園や、1524年建築のトングロディット式礼拝堂(穴を掘って作られた礼拝堂)も見ることができます。観光の後にはワインの試飲もあり。

今回は、一般公開日ということもあって特別に一般公開されている、ワインセラーとカーブ、そして、ワインの試飲。オーナーの方の案内とともに、ヴァルメールのワインと過ごす一日を楽しみました。

現在も、De Saint Venant ドゥ・サン・ヴナン伯爵家ファミリーがお城に住み、息子さんのJean de Saint Venantジャン・ドゥ・サン・ヴナン氏がお城を引き継いでいます。

シャトー・ヴァルメールのボトルラベルにも使われている、シャトーの門はこちらです。

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こちらを通って、まずは受付へ。右手にワインが購入できるブティックがあるのですが、その中に受付があります。一般公開日以外の日に訪れる際には、入場チケットを受付にて購入(通常は庭園内のビジットのみとなります)。今回は一般公開なので、入場料は無料です。

さて、ヴィジットが始まります。

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ヴィジットの所要時間1時間。さあ、ワイナリーへ入っていきましょう!

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ワイン発酵樽である、コンクリート タンクがずらりと並びます。

シャトー・ヴァルメールでは、コンクリートタンクを使用することで、朝晩の温度調整を行い、ワインの発酵を調整し、味や香りを各タンク毎で行っています。

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各コンクリートタンク詳細についてはチョークで手書きで記載。

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案内してくださったのは、オーナーの Jean de Saint Venant ジャン・ド・サン・ヴナン氏です。

[画像提供:Château de Valmer]

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2階に上がってから下を見ると、これまた圧巻です。

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出口を出たら、

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森につながっていました。

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そこからサントル・ヴァル・ド・ロワール地方独特の地形でもあるトングロディット。

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二つ目のトングロディットの穴が入り口です。

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こちらのトングロディットのカーブへと入っていきます。

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トングロディットのカーブです。

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ヴィジットも終わり、出口まで長い通路を歩いて、

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こちらの出口より外に出れば、お城側へ。

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さて、ビジットの後は、試飲タイムです。

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今回試飲したのは、AOC Vouvray ヴーヴレワインと、AOC Touraine Roséトゥーレーヌロゼ。

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試飲した後、気に入ったものがあれば、購入も。

私が試飲したのは、Vouvray AOCヴーヴレーAOC では、Effervescent Fines Bulles Brut(エフェルヴェサン フィン・ブル・ブリュ:白泡/辛口), Sec 2017(白/辛口), Demi-sec 2014(白/半辛口) , Moelleux 2009(白半甘口) の4種類。

Touraine Rosé AOC トゥーレーヌ・ロゼAOCでは、Méthode traditionnelle Effervescente Brut(メトード・トラディショネル・エフェルヴェサント・ブリュ:白泡辛口), Rosé Nature 2017(ロゼ・ナチュール:ロゼ)の2種類。白ワインとスパークリングワイン。

Moelleuxモローと呼ばれる白/半甘口は、食前酒にピッタリで、ついついシャキ―トリー(豚のパテやハム等のおつまみ)がすすみます。

入り口右手にある、 シャトーヴァルメールのブティックまで戻り、購入したボトルを受け取りました。

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私が購入したのは、Effervescent Fines Bulles Brut。前回ロゼを購入しましたが、スパークリングワインは、お祝いの時にも喜ばれるので、今回は、スパークリングワイン白をいただきました。

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ブドウ品種は100%シュナン。シュール・ラット熟成で3年間貯蔵され、手動による動瓶ルミアージュされたもの。2015年のワイン・アシェットガイドにて二つ星を獲得しています。

蔵訪問、ショッピングを終え、シャトーを後にし、そのまま目の前に広がる田園風景を堪能します。

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一般公開は年に2回。4月と11月。次回は、11月のクリスマス前に一般公開となります。ワインセラーオーナーの案内では、ワイン栽培から、蔵の歴史、そして各種ワインについて、色々なお話しをわかりやすくお話ししてくださるので、とても充実したビジットとなりました。

J'ai passé la belle journée avec Château de Vermer.ヴァルメールのワインとともに、素敵な一日を過ごすことができました。

Château de Valmer Vins et Jardins

シャトー・ド・ヴァルメール ワイン&庭園

https://www.chateaudevalmer.com

※通常時期のヴィジット:庭園+礼拝堂+ワイン試飲

※15人以上のグループの場合、ガイド付き(英or仏)ワインセラー+カーブ訪問も可能です。事前に見積もり&予約が必要となります。

※お城に直接問合せは、英仏語対応。

[掲載内容: Château de Valmer 承諾済]

筆者

フランス特派員

リリィ

フランス在住14年目。仏文簿記の国家取得を目指し学習中。

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