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フランス/アヌシー特派員ブログ 旧特派員 西岡 佐知子

フランス・アヌシー特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2009年9月24日

南東部自然の旅 (3)カマルグ Camargue


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南東部自然の旅 (3)カマルグ Camargue

「鍾乳洞などの他に日本人を惹くようなことはどんなことですかね。」というコメントをいただきました。日本人一般にあてはまるかどうかは分かりませんが、『見る』よりは『活動して楽しむ』アウト・ドア派の方や、あまり日本人がたくさんいない一味違うフランスを楽しみたい、という方には、南のほうになりますが今回ご紹介するカマルグCamargue地方はお勧めの一つです。

地中海沿岸の南仏といえば、モナコ、ニース、カンヌなどが観光地として人気ですが、今回はカマルグ地方をご紹介。私の住んでいるオート・サヴォアからは高速を使って5−6時間といったところです。日本人の間ではなじみの少ない観光地ですが、フランス人の間ではより庶民的な地中海リゾート地として知られています。独特の自然や文化が印象的な土地です。カマルグの自然、街、食べ物についてまとめました。観光案内は最後に記載。

〈1〉カマルグの生態系
カマルグは、地中海へ抜け出るローヌ川主流と、アルルArles北部でローヌ川が枝分かれしてできた小ローヌ川、及び小ローヌ川からさらに分水された運河に囲まれた湿原地帯の総称です。この三角地帯はローヌ・デルタとも呼ばれ、面積にして約8万5千ヘクタール、1986年にはラムサール条約で保護されることになりました。
カマルグ湿原はいたるところに湖(ほとんどが塩湖)があり、塩田が広がっています。塩湖には、遠くアフリカから飛来してくるフラミンゴの群れや、湿原でのんびり草を食む在来種のカマルグ白馬、さらにトロ(Taureau)と呼ばれる同じく在来種の水牛などを見ることができます。19世紀以降にスペインの闘牛がフランス南部にも普及し、この地域一帯で闘牛が盛んです。
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taureau.jpg
写真はカマルグの白馬と水牛。

この一帯が開拓された当初は、農耕用に使われていた白馬ですが、現在ではほとんどが観光客の乗馬用です。乗馬といっても、1−2時間の散歩コースからあるので初心者でも気軽に楽しめ、カマルグの自然を満喫できます。料金は1時間16ユーロ位から。国道を地中海に向けて走ると道路わきにいくつも馬舎が見えます。

〈2〉街巡り
●エギュ・モルト Aigues-Mortes
13世紀にルイ9世によって地中海へ直接乗り入れるために造られた街です。第7次及び8次の十字軍はこの街から出陣しました。途中大幅な改築なども行われ、城壁の中のこじんまりとした町並みは、フランスでもよく残っている中世都市の一つです。
amorte1.jpg

●サンタ・マリ・ドゥ・ラ・メール St. Marie de la mer
18世紀に聖母と教徒たちがパレスチナから船に乗って流れ着いたという伝説の残る町。毎年5月24日と25日には聖母を海に帰すというお祭があり、これはヨーッロパ中のジプシー(ロマの人々)が集まる、年に一度の大きな巡礼となっています。
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●アルル Arles
画家ヴァン・ゴッホが滞在したことで知られています。ローマ時代の円形劇場などが残っていて、これも見所の多い街です。「跳ね橋」は町の中心部から3kmほど離れたところにひっそりと再現されています。
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3.食事、グルメ
●トロ
水牛の肉です。ステーキ、シチューなどにカマルグ産の水牛肉が使われています。お土産としてトロのソシソンも売っています。

●ワイン
カマルグの砂地で育てられたブドウからできるのが、ヴァン・デ・サブル(Vin des sables)。特に夏場によく冷やして飲まれるロゼ・ワインが知られています。

●米、塩(岩塩)
土壌に塩分を多く含むカマルグでは、3年間お米(陸稲)を育てて土の塩分を抜くそうです。カマルグのお米は魚介類とよくあうとのこと。調理方法としては日本のように「炊く」のではなく、沸騰したお湯で15分ほど「ゆで」ていただきます(写真は白米とアルファ化米)。
また先に書いたとおり塩田でたくさん塩を作っています。カマルグ岩塩は、ミネラルを多く含み様々な料理にあう「塩の花」として重宝されています。日本でも人気があるようですね。
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観光情報

〈カマルグ〉
行き方:車で行く場合は、リヨンからは高速A7号線とA9号線をモンペリエMonpelier方面に向かう。マルセイユからは高速A8号線A54号線でアルル方面に向かう。
アルルArlesやニーム Nimesといった近郊の都市から長距離バスや1日観光などが出ています。

ウェブサイト: http://www.office-du-tourisme.camargue.fr/
このサイトから、カマルグ地域の都市(エギュモルト、サンタ・マリ・ド・ラ・メール)にあるツーリズム・オフィスもリンクすることができます。ただ仏語のみです。英語ならばhttp://www.languedoc-france.info/07020201_camargue.htm が詳しい情報を掲載しています。
アルルArlesのツーリズム・オフィスのウェブサイトは日本語でも多少情報がありますが、宿泊予約となるとこれも英語です。

カマルグ体験者の方がかなり細かく情報を以下のサイトに掲載されていますので、参考までにこちらもどうぞ。http://france-tourisme.net/s-Provence/s-Camargue.htm

〈乗馬〉
我々が使ったところは、以下のところですが、前述の通り他にもたくさんあります。
Lou Mistrau
住所 Route dAigues :ortes 13460 Saintes-Maries-de-la-mer
電話 +33-(0)6 72687341
Eメール jean-pierre.persch@orange.fr
ウェブサイト www.loumistrau.fr (仏語のみ)

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カテゴリー レストラン・料理・食材 文化・芸術・美術 旅行・ツアー・ホテル
2009年9月24日
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      アヌシー特派員
      西岡 佐知子
      昨年よりフランス在住。途上国における開発協力を仕事とし、オランダで開発学修士を取得した後、アフリカやアジアに滞在。滞在先で出会ったフランス人の夫のジュネーブ転勤に伴ってスイス国境沿いのオート・サヴォアに転居してきた。アルプスの見える家に住み、自然に囲まれたフランスの田舎暮らしに適応中の日々。都会とはまた違ったナチュラルなフランス南東部の魅力を紹介していく。

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