マルシェと順番待ちの習慣

公開日 : 2009年11月06日
最終更新 :

フランスの各地・各村で毎週開かれるマルシェMarche。フランス各地の豊かな食文化はマルシェに支えられてきたと言われています。旬のものや地方の特産物、魚介類、肉類などを青空の下で歩き回りながら品定めするのは、いくらスーパーマーケットが近くにあってお安くても、毎週の楽しみです。

フランスでは買い物する時もきちんと並んで順番を待つのがお約束です。時々一人のお客さんに時間がかかって混み始めた時も、お店の人が「次の方はどなたでしたっけ?」聞くと、みんな「この人が先で私はその次」、と覚えていて、我先に、という光景は見たことがありません。来た当初は分からずに、品物を選んで「これください」とお店の人に言っているのに後回しになるので「これは人種差別か?」とも思っていたのですが、順番待ち、つまりは「働いている人を急かさない」という習慣を知らなかっただけでした。今ではチーズ1片買うのに10分店先で待つこともありますが、これもこちらの生活と思って他のお客さんの買い物を観察して楽しんだりしています。

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私の住んでいる町では毎週木曜日がマルシェの日です。気温の上がり始める午前10時以降になると駐車スペースを探すのが大変なので、ピーク時から時間を外して行くのがコツです。

私が必ず買うのはチーズ類と魚介類です。チーズは、前回ご紹介したアボンダンスAbondanceやモビエル(Morbier;真ん中に黒かびの線が入っていて味はしょっぱめ)、ブルビBrebiと呼ばれる雌の羊のチーズ(以外とまろやかな味でおいしい)などをよく買います。また、ここオート・サヴォアは海に面していないので、我が家では新鮮な魚介類をマルシェで買ってその日に調理するのが毎週木曜日と決めています。

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今週は、地元産のアカシアはちみつを買いました。500gで5.20ユーロとちょっとお高めですが、香りがとても良く、寒くなってくるとホット・レモネードなどに使って重宝します。

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この時期はかぼちゃや栗などがたくさん出ています。その他にもキッチン用品などを安く売っている日本の百均みたいなコーナーもあり、お惣菜を売っているコーナーあり、と旅行者が立ち寄っても楽しめます。でも他にお客さんがいたら順番待ちを忘れずに。これを知らずに無視されて「失礼な!」と後味の悪い思いをすることもあるかもしれません。最低限の習慣を守って、マルシェを楽しみましょう!

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