45センチ低くなったモンブラン？

我が家周辺では本格的な積雪が始まりました。長い冬の始まりですが、スキー・シーズン到来！と思えば灰色の空もありがたく感じるというものです。11月後半からフランスの一部のスキー場はすでにオープンし、一足早いスキー・シーズンを迎えています。

そんな中、フランスが誇るヨーロッパ最高峰であり、スポーツ登山やスキーの発祥地として知られるモンブランLe Mont Blanc の標高測定が行われ、その結果2年前の前回の測定値と比較して、45センチ低かったことが発表されました。この測定はフランス国立科学技術センター（CNRS：Centre national de la recherche scientifique ）が隔年で行っているものです。モンブランは「白い山」というその名の通り頂上付近では万年雪のため、雪を含めた高さで標高が割り出されるとのことで、気候変動の影響で頂上の雪の量が減ったのではないか、との見方もありますが、頂上付近の気温は常にマイナス17度くらいで一定しているため、温暖化による雪の現象は考えられない、との専門家の見方です。

さらには頂上の位置が東側、つまりイタリア側に26メートル動いていることも判明したらしく、これを「フランスがイタリアに対して26メートル分国土を獲得したのだ」という専門家のコメントも新聞に載っていました。我が家から高速で1時間も走ってモンブラン・トンネルを抜けるとそこはイタリア。両国間でモンブラン紛争など起こって一般市民が自由に国境を越えられない、なんてことに発展しないことを祈っています、、、。

写真はモンブランではなく、アルプス山脈の一部です。

この冬のスキーをモンブランで体験したい方は、シャモニ・モンブランChamonix-Mont Blancの公式ウェブサイト

http://www.chamonix.com/page.php?page=0&r=homepage&ling=en

（英語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語及びロシア語）

フランス政府観光局のサイトはスイス・ジュネーブからの行き方も載っています。

http://jp.franceguide.com/home.html?nodeID=120&EditoID=33440