日本語大好き!なフランスの人々

公開日 : 2010年06月24日
最終更新 :

フランス国内での日本語学習者は、1万5-6千人と言われています(*1)。アヌシーでも日本語を教えている機関や学校はいくつかあるようですが、l'Institut pour la promotion des langues (IPL)という語学教育機関で行われている日本語クラスにおじゃまさせていただきました。

講師は内田陽子さん。アヌシー及び近辺に在住されて16年 、IPLの日本語クラスでは14年教えていらっしゃいます。日本語クラスは今年は一般向けの夜のコースが3クラスあり、この水曜日のクラスは2年目です。他にも初心者クラス、中級クラスがあります。「週に1回の授業なので、生徒の皆さんが何年か継続して勉強し、日本語を好きになってもらいたい、と思って授業をしています」と内田さん。

この日は毎週水曜日に行われているクラスの学年末最終日でした。バカロレアの試験も近づいていたのでこの日は生徒さんは4名でしたが、普段は7名だそうです。4名の生徒さんが日本語で自己紹介をしてくださいました。

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高校生のロクサヌさんは、外国について学ぶことが好きで、日本語を学習し始めたそうです。将来日本語が上手に話せるようになったら日本で働いてみたいとのこと。日本の音楽も好きで良く聞くそうです。中国語も学習していて、漢字も書けます。

同じく高校生のジョリくんは、日本のマンガが好きで日本語を学び始めました。日本語でマンガが読めるようになりたいそうです。好きな食べ物はラーメンとトマト。アヌシーの中華料理屋さんでよくラーメンを食べるそうです。

コンピューターのプログラマーをしているステファンさんは、大のJ-Music(日本のポップ音楽をJ-Musiqueと呼んでるらしいです)好き。6月7-12日にかけてアヌシーで行われた国際アニメーション映画祭では、日本人関係者の案内をしていたそうです。また5月には日本の音楽やカルチャーを紹介するジャパヌシーJAPANNECYを主催。「自分が発見してきた日本の面白いところやヨーロッパの文化にはないところなどぜひ多くの人と共有し、多くの人に紹介したいと思った」ことがきっかけで去年から始めました。来年の計画もすでに立て始めているそうです。

この日飛び入りでクラスに来ていたオディールさんは、エール・フランスのスチュワーデスとして働いていて、月に2回は日本に行くそうです。今、日本語能力試験1級の取得を目指して勉強中だそうです。日本の料理・文化・歌も大好き。三味線と琴が弾けるそうです。

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日本語で名刺の作成に挑戦中。

皆さんそれぞれ違った観点で日本に関心をもって日本語を勉強していて、インターネットなどを通じてものすごくいろいろなことを知っています。また語学学習サイトを通じてすっかり日本人の電話友達ができた人もいるとか。少なくとも彼らの中では日本はとても身近なようです。いつか日本で彼らに会う日も来るかもしれませんね。

*1 国際交流基金(2006年、海外日本語教育機関調査結果より。http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/country/2009/france.html

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