タミエ・ノートルダム修道院・・・静寂と沈黙の場所
今週もまた、アヌシーには盛り沢山なイベントがあります。
上の写真は何に見えますか。答えは最後に!
アヌシー市は、『Annecy ville des alpes 2012 - アヌシー・アルプスの町2012』として
自然を大切にし、持続可能な発展に努力する町としてのアピールをしています。
その中の催し物の一つが
Les jardins de l'Europe aux "couleurs des Alpes"
ヨーロッパ公園での「アルプスの色」
このテーマの9種類の展示物が公園の中に配置されています。
8月22日14時 ガイド付きの鑑賞会
8月25日26日 Des cors des Alepes アルプスのホルン
ホルン奏者が町の中に出没して演奏するそうです。
詳しい情報はアヌシーのホームページ、こちらからどうぞ。
それでは今日のテーマ
タミエ・ノートルダム修道院・・・静寂と沈黙の場所
アヌシーのあるオート・ザヴォア県とお隣のサヴォア県の、ちょうど県境の山の中にあるタミエ修道院へ行って来ました。
アヌシーから湖沿いに南下して、Faverges ファヴェルジュという町を目指し、そこから山の中へ入って行きます。工程はだいたい40km、山道ではあまりスピードが出せないので1時間弱かかりました。ボージュ山脈の山中のタミエ峠に位置していて、標高は900m、美しい山に囲まれているので、山を歩く旅行客の休憩場所にもなっています。
フランス全体が高気圧に覆われていて猛暑注意報が出ている毎日で、車の温度計は36度まで上がっているのを発見。
でも、山に吹く風はさわやかで、午後のお祈りに参列してから、木陰を歩きながら、静寂の中で過ごす時間について考えました。
タミエ・ノートルダム修道院についてはこちらからどうぞ。
このタミエ・ノートルダム修道院の歴史は12世紀から始まり、中世、フランス革命を経て、19世紀からシトー会が運営する修道院として今に至っています。
この修道院の特徴は、修道士たちは静寂の中、労働と祈りの生活を送っているのは他の修道院と同じですが、特に祈りの時間に教会が一般の人に開放されていて、観光客でも参加できることです。また、祈りに参加するという宗教的な意味だけでなく、ゆっくり考えたり自分を見つめるための時を過ごす宿泊施設が整っていて滞在することができます。
修道士たちがフランス語で歌う聖歌が有名でたくさんのCDを出しています。
数年前にフランスでたくさんの人が見た映画「Des hommes et des Dieux 人々と神々」の中でもタミエ修道院の修道士の聖歌が使われています。
そして、とても有名なのが「Tamie タミエ・チーズ」です。
資料によると生産量は毎日400kg、牛乳はタミエ修道院近くの酪農家のものを使い、驚いたのが、チーズ生産工程でできるPetit-lait プチレ、ホエーを使ってメタンガスを作り、温水供給に役立てていることでした。
すっかりチーズの写真を取り忘れてしまったので、こちらのブログをクリックしてみてください。
青少年用の宿舎が、修道院から数百メートル離れて建てられています。
修道士生活の規則を作った聖ブノアの名前がついた建物、写真の中の小さなブノア像が迎えているのが見えますか。
自然の中で、静寂と沈黙とのひとときはいかがでしょうか。
今週のアヌシーのおすすめ
アヌシー・クラシック・フェスティバル
8月21日から31日
町の中には薄い茶色の地にフューシャピンクのロゴのポスターがたくさん見られます。
今週から始まるアヌシー・クラシック・コンサートが21日から始まります。
プログラムや料金についてはこちらからどうぞ。
ロシア人ビジネスマンがメセナとなって始まったクラシック音楽フェスティバルは今年で3回目だそうです。ロシアだけでなく、世界中からの演奏家が集まり、多くの会場は教会で、様々なレパートリーでたくさんのコンサートがあります。
タロワールでも水上コンサートがありますし、アルプスのホルンも聞いてみたい!
今週末もアヌシーはとてもにぎやかになりそうですね。
それではまた来週
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