歴史ある荘厳な市民の教会【Sint Jacobskerk】

公開日 : 2021年05月18日
最終更新 :

こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
まず、ベルギーでの新型コロナウイルス状況です。2021年5月8日より、飲食店のテラス席の営業が始まりました。テラスと太陽が大好きなベルギーの人々でさっそくごった返し心配にもなりますが、久しぶりに町の活気が戻ってきました。
さて、ベルギーのおもな宗教はキリスト教カソリックです。この国の絵画芸術の始まりはほとんどが宗教画ですので、ともに発展してきたと言えるでしょう。アントワープにも数多くの教会があり、最も有名なのは聖母大聖堂でしょう。その聖母大聖堂に続いて古い教区教会で、市内中心部にはある5つの記念碑的な教会のひとつでもある聖ヤコブ教会【Sint Jacobskerk】 を今回は紹介します。
新型コロナウイルスが収束したら、訪問ください。写真掲載につき、【Sint Jacobskerk】の承認を事前に得ています。

■Sint Jacobskerk (聖ヤコブ教会)

アントワープ1のショッピングストリート、Meirにも近い町の中心地に【Sint Jacobskerk】はあります。ローマのカソリック教区に属し、15世紀にはあったとされるこの教会は17世紀までに、ゴシック様式からバロック様式への変遷が見られます。
また、16世紀の後半には、カトリックとプロテスタントが短期間とはいえ混在する時期もあったそうです。そのせいか、全体としてクラシックで荘厳な教会という印象を持ちながら、さまざまな要素の異なる印象を訪れた人に与えるのかもしれません。
それから、実際行ってみての印象として、とても開かれた教会だと感じました。私はキリスト教信者ではありませんがとても温かく迎えていただき、なによりウエブサイトが多国言語に対応していることには驚きました。日本語も選べますので、安心してご覧いただけるかと思います。

Sint Jacobskerk
住所
Lange Nieuwstraat 73,2000 Antwerpen
電話
03 232 1032
営業時間
14:00~17:00
休業日
1月1日、イースターを含む3日間(*)、12月25日(クリスマス)
(*)イースターはキリスト教の行事で毎年4月に行われますが、日にちは毎年変わります。メインのイースターデーは日曜日、その直前の金曜日をグッドフライデー、土曜日をイースターサタデーといいます。オランダ語ですとPasen,Goede Vrijdag, Paaszaterdagです。例えば2021年は4月2日~4日がこの期間に当たりました。
URL
http://www.sintjacobantwerpen.be
*新型コロナウイルス対策中につき、訪問の際にはマスク着用の義務があります。また、大規模修復中でもありますので、随時、公式ウェブサイトなどを確認してください。

【Sint Jacobskerk】は巡礼教会でもあり、古くから北ヨーロッパの巡礼者はこの教会を出発点に、スペインのサンティアゴデコンポステーラに向かいました。もちろん、いまも続いていて、"巡礼の祝福"を受けることができます。これには準備の都合上、事前申込みをした方がよさそうです。挑戦する方はぜひ下記へ 

・URL: http://www.sintjacobantwerpen.be/pelgrimszegen

■ルーベンス家の礼拝堂 

多くの芸術家を生み出したアントワープで、最も著名な芸術家と言えば、ルーベンス。そのルーベンス家の礼拝堂が【Sint Jacobskerk】にはあります。教会全体の最も東、主祭壇の裏側になります。この礼拝堂は1645年に職人Antoon Maicxによって完成され、以後、ルーベンスの棺が埋葬されました。【Sint Jacobskerk】への訪問者が絶えないのは、ルーベンスにも理由がありそうです。 

■芸術への貢献 

【Sint Jacobskerk】は、いくつかの小さな工芸品や組合などの教区教会としても機能しました。
ルーベンスをはじめとする、裕福な家族の墓や礼拝堂が作られたバロック時代に聖歌隊も生まれました。
ルーベンスは礼拝堂で聖人に囲まれた祭壇画マドンナを描きました。教会のほかの場所では、ヨルダーンスの傑作を鑑賞することができます。

・URL: https://www.visitantwerpen.be/en/sightseeing/churches/saint-jamess-church

筆者

ベルギー特派員

マユミ・スティーブンス

ベルギー第2の都市アントワープに移住して4年目になりました。旅好きで、これまでに28カ国への滞在経験があります。

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