五所川原の「嘉瀬駅」にある、20年の歴史を持つアート

公開日 : 2017年06月22日
最終更新 :

五所川原市を通る津軽鉄道は、レトロでかわいらしいストーブ列車が有名です。

本州最北端の私鉄として、オレンジ色の車体で太宰治の故郷を走り続けています。

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全国から鉄道ファンが訪れる津軽鉄道。12の駅(うち、9つが無人駅)のうちのひとつ、嘉瀬駅(かせえき)。

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この無人駅に、20年のときを経て、今年5月に甦ったアートがあります。

先日フジテレビ系列「おじゃMAP!!」でも放送された、元SMAPの香取慎吾さんが描く『夢のキャンバス鉄道』です。

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今から20年前、津軽の子どもたちと香取さんが、津軽鉄道の列車に絵を描きました。

役目を終え、すっかりサビつき、老朽化して、嘉瀬駅の傍らにずっと置いてあった『夢のキャンバス列車』。

今年5月、津軽鉄道アテンダントの方のお便りに応え、『夢のキャンバス列車』の描きなおしが実現したのです!

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今回の描きなおしには、かつて小学生だった子どもたちも駆けつけ、香取さんとの再会を果たしたそうです。

青森県内では、おそらく何度も20年前の番組(そのときはSMAP×SMAP特別編)が再放送されていて、わたしも小学校のときに番組を見た記憶があります。

それだけに、20年経って『夢のキャンバス鉄道』を甦らせるということ自体、夢のような気がしました。

実際列車の前に立って、近くで眺めてみると、20年の長い月日が、ペンキを塗りなおした表面からも感じられました。

このなにもない駅で、そこだけがものすごいエネルギーを発しているように見えます。

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無人駅のなかは、何十年も前に時間が止まったかのような不思議な空間。

駅のまわりにも、とくに目立った建物もなくて、車で嘉瀬駅まで行くにも、民家が密集している地域を縫うようにして向かいます。

それでも、ここに来てよかったと思わせるような濃密な何かが、このアートにはこめられているような気がするのです。

かつてこの列車を彩った子どもたちや、香取さん、それぞれの20年の濃さであるのかもしれないし、

毎日毎朝毎晩この駅を利用して通学し、視界にこの列車が必ず毎日あった近所の人たちの想いかもしれないし、

なんとか甦らせたいと願い、たくさんお手紙を書いた津軽鉄道の方の想いかもしれません。

さまざまな想いをのせて、また新たな出発をした『夢のキャンバス列車』。

嘉瀬駅に置いてありますので、津軽鉄道をご利用の方はぜひぜひ、その20年のエネルギーを肌で感じていただきたいです。

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津軽鉄道 嘉瀬駅

五所川原市金木町嘉瀬字端山崎269-3

営業時間:無人駅のためなし

電話番号:なし

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