スイスのロックダウン アッペンツェルの5月が終わりました

公開日 : 2020年05月31日
最終更新 :

3月中旬から始まったロックダウンも、次々と解禁される範囲が広がってきて、まだまだ制約はあるものの、自由がかなり戻ってきました。

5月末からは、宗教サービス(教会などで集まること)の再開に加え、今まで5人までだったのが30人までの集まりならOKということに。

これからも人と人の間は2m開けることを推奨されてはいますが、バーベキューやパーティーなどでは実際のところ難しいし、それ以前でも間隔をあけているところは見かけなかったし、あとは個人の責任において行動しましょう、と私は捉えています。

もう1つ嬉しいのが、今までは祖父母が孫と会うことが禁じられていたのですが、それも解禁になったのです!

子供は祖父母を感染させるから、という理由で会えなかった祖父母と孫が一緒に食事をしたり、抱っこしたりできるようになりました。

賛否はともかく、高齢のおじいちゃんやおばあちゃんからよく聞いたのは、「いつ死ぬかわからないのに、生きがいにしている孫や友人との時間を奪われているのは本当に寂しい。どうせ死ぬなら、新型コロナにかかってもいいから、孫や友人に会いたい。自由に生きたい」というものでした。

もちろん、それを実行して新型コロナに感染し、医療現場を困惑させるという人はいませんでしたが、そういう気持ちになるのがよくわかって、私まで胸が痛い日々でした。

でも、子供が感染クラスターではないとスイス連邦政府が発表したことで、晴れて孫と会えるようになったおじいちゃんやおばあちゃんのなんと幸せそうなこと・・・!

新型コロナ騒ぎで、今までは当たり前だったものがそうではなくなり、自分にとって何が大切で、何が必要なかったのかが浮き彫りになったような気がします。

6月6日は、ロックダウンの第三段階に入ります。

これからも新型コロナを含めたウイルスに感染することなく、美しい自然と素晴らしい人間関係に感謝しながら生きていこうと思わされました。

これは、4年前にタネを蒔いたニゲラという花。

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毎年、ほったらかしにしてもどんどん生えてきて、今では庭中に広がっています。

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1年目は薄い青しかなかったのに、翌年から他の色の増え始め、今では濃い青、薄い紫、紫、薄いピンク、ピンク、白といったバリエーションになりました。

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こういう自然の強く美しい姿は本当に励みになります。

*状況が状況のため、人物が写り込む写真撮影はしませんでした。

筆者

スイス特派員

ヘス 順子

スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。

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