ロックダウン緩和、その後 in アッペンツェル
長く厳しい冬が去り、スイスに住む多くの人々が心待ちにしていた夏がやってきました。
青い空、きらめく湖畔、そして花々が美しく咲く山・・・人々が山登りや散歩に出かけたくなるタイミング。
そして、グリルの季節でもあるので、人々は火を囲んで交友を温めます。
スイス連邦政府は、今後の方針として
・人と人との間は1.5mを開ける
・距離が取れない場合はマスクを着用する
・公共交通機関ではマスク着用を義務とする
とアナウンスしました。
州によってルールが違うスイスですが、ここアッペンツェルでは1000人を超えるイベントは禁止なものの、ほとんど「規制」を感じない日々になっています。
店内の人数制限にもあったことがありませんし、コロナ前の景色となんら変わりはありません(マスク除く)。
でも、アッペンツェル・インナーローデン準州もアッペンツェル・アウサーローデン準州も、コロナウイルス感染者数は少ない方だと言えましょう。
例えば、10万人あたりの感染者数が多い州として
ジュネーブ=1000人以上
ティチーノ=900人以上
ヴォー=700人以上
などが挙げられます。
スイスの大都市はというと、
チューリッヒ=250人前後
ベルン=200人前後
という数。
アッペンツェルの2準州は
インナーローデン=120人前後
アウサーローデン=170人前後
と、少ない方ですね。
一番少ないのはシャフハウゼンで、110人ほど。
私の印象はというと、「コロナウイルスなんてインフルエンザと同じ」という認識で、挨拶のキスや握手は復活し、距離も1.5mあけることなく行動するし、旅行は定期的にしている人々と、「未知だから用心する」という認識で、ごく親しい家族以外とはキスや握手はせず、距離も置いて、州を大きくまたぐ移動は避ける人々、とったところで、どちらかというと前者が多い気がします。
とは言え、私が活動する範囲での話なので、もちろん平均値をとったわけでもなく、あくまで印象ではありますが・・・
これから国境があいたり、飛行機が飛んだりすると、夏の休暇に外国に行く人も増えてきます。
第二波が来るとしたら、この休暇などが終わる8月中旬以降に兆候が見られるのでは・・・
日々ルールが変わるので、「外国から帰ってきたら10日間の自宅待機」などもありますし、その「外国」のリストに出発前は入っていなかったのに、帰国するときは入っている、となると、10日間は学校や仕事に行けないことになるので、慎重にはならざるを得ないのが現状。
さて、スイスの夏はどうなるのでしょうか?
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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