東スイス語のコースを受けました
九州ほどの大きさのスイスに約800万人が住み、4種類の公用語が話されています。
内訳は、
ドイツ語が62.6%
フランス語が22.9%
イタリア語が8.2%
ロマンシュ語が0.5%。
そのドイツ語というのは、ドイツで話されているドイツ語とはまったく違うので、スイス語、あるいはスイスドイツ語と呼ばれています。
そのスイスドイツ語でも、ベルンドイツ語、バーゼルドイツ語、チューリッヒドイツ語、などいくつか方言があり、スイス人同士では理解できますが、私のような外国人にはまったく違う言葉に聞こえる始末......
私が住むアッペンツェルではアッペンツェルドイツ語が話されており、それはスイス人でも全部は理解できない人が出てくるほどの方言です。
そして、アッペンツェルとはいえ、近くの大きな州、ザンクトガレンの方言もあり、実際はアッペンツェルドイツ語とザンクトガレンドイツ語が混ざったような感じ。
大阪の人が東京の言葉を話したがらないように、スイス人もドイツ語は外国語のように感じているので話したがらず、私はドイツ語を学び(新聞や雑誌、学校で使う教科書はドイツ語)、さらにコミュニケーションのためにスイスドイツ語の方言を学ぶ必要にかられるのです。
重い腰を上げてやっと通い始めたのは、「東スイスドイツ語講座」。
全20レッスン、全10日の少人数制で、独自の教科書を使って授業は進められます。
これが楽しいのなんの!
私は、東京生まれ東京育ちなのですが、山形で自動車の運転免許を取るための合宿に参加し3週間過ごしたときも、山形弁の真似をするのが大好きでした。
方言に流れる文化、温かさ、親しみやすさなどが好きなのです。
今はまだコミュニケーションを取れるレベルからはほど遠く、ゆっくり反復するのが精一杯ですが、日に日に理解が深まってきている実感が楽しいです。
さて、どのくらい違うかというと、
ドイツ語だと、
Ich gehe auf dem Gemeinde, weil ich mich anmelden möchte.
東スイスドイツ語だと、
I gang uf Gmeind, wil i mi amelde möcht.
となります。
両方、「私は届け出をしたいから村役場に行きます」なのですが、見た目だけでも違いますね!
これが、チューリッヒだとどうなるかわかりませんが、大きな差はないようです。
さて、これからどれだけ理解できるようになるか......
目標を定めるのも楽しいですが、それを達成するのはもっと楽しいですね。
いつになるかわからないけれど、スイスドイツ語が理解できるようになるまで楽しみたいと思います。
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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