超豪華!大統領からの誕生日プレゼント 中央アジア最大の国立博物館がアスタナにオープン☆(前編)

公開日 : 2014年08月04日
最終更新 :

アスタナの誕生日である「首都の日」には過去6年間、いつも大統領から超豪華なプレゼ

ントが贈られてきました。昨年はアスタナ・オペラ、 2年前は中央アジア最大のモスク。

そして今年の超豪華プレゼントはこちら。独立宮殿の隣に突如現れたカザフ国立博物館。

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白とブルーで統一され大空をイメージしたこの建物は展示面積が14,000平米で、中央ア

ジア最大です。今のところ未完の部分もあるけれど、年末までには完成とのことでした。

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素敵なことに入場無料。オーディオガイド(現在準備中)も、45分に一度行われるガイ

ドツアー(英・露・カザフ語、所要時間約40分)も無料なのでぜひ利用してみましょう。

エントランスを抜けると、左の壁面には大きなカザフの地図がきれいに投影されており

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上を見上げると...なんとこの国のシンボルでもある幸福を運ぶ魔法の鳥サムルーク!実

は毎時ジャストになると、黄金の鳥が大きく羽ばたくのです。これは中々の迫力ですよ。

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右手には遊牧騎馬民族として戦う巨大壁画。神の遣いである白馬も操る手前がカザフ軍。

18世紀に活躍した英雄「アブライ・ハン」によるジュンガルとの戦いのようですが、右

上にはためく軍旗を見ると、現在カザフ政府が掲げる長期戦略を現すシンボルマークが。

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さあ奧へ進みましょう。4頭の馬に率いられ地駆けるは女の軍神。躍動勇ましいですね。

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再びアブライ・ハン。ジュンガル帝国軍1万をトルキスタン城砦でわずか300の兵で打

ち破る伝説の戦いを描いた映画「レッド・ウォーリアー」は、日本でも上映されました。

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カザフスタンの民族衣装。伝統的なカザフ模様が施され、さらに金で装飾されています。

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こちらは遊牧民の伝統的なテント式家屋ユルトゥ。空のドーム部分はプラネタリウムに

なっていて、朝日昇って正午となり、日が沈み星が瞬く様子は飽きずに見ていられます。

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内部も精巧に再現。天井の穴は、釜戸から出る煙を外に逃がすためのもの。機能的なう

え、中央奥に祭壇、座る位置は右が男で左が女など、色々と細かいルールがあるのです。

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なぜかこのあと不思議な電飾の部屋を通過。生命と最新テクノロジーの融合なのだとか。

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こちらは金の間。他に独立の間、民族の間、近代美術の間、アスタナの間等があります。

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独立の間では最新テクノロジーによるパネルを操作し国の歴史を辿ることができますよ。

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こちらは近現代史。ソ連統治下の政治抑圧やセミパラチンスクでの核実験をはじめ各種

時事問題が、当時の新聞記事とともに流れるように大きなスクリーンに映し出されます。

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カザフ・ソビエト社会主義共和国時代。カザフに入国するには厳格な入国審査を要する

モスクワ経由でしか認められず、西側諸国にとって鉄のカーテンの向こう側の国でした。

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そんなソ連が残した遺産のひとつにカザフ南西部の「バイコヌール宇宙基地」がありま

す。1961年、世界初の有人宇宙飛行を成功させたガガーリンはここから飛び立ちました。

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ガガーリンと言えば「地球は青かった」で有名ですが、実はこれ日本だけのようです。他

国でよく言われているのは「どこを見回しても神はいなかった」。こんな逸話があります。

ガガーリンの帰還祝賀パーティにて。列席していたロシア正教モスクワ総主教が尋ねた。

総主教「宇宙を飛んでいたとき、神の姿を見ただろうか?」

ガガーリン「見えませんでした」

総主教「わが息子よ、神の姿が見えなかったことは自分の胸だけに収めておくように」

しばらくしてソ連最高指導者のフルシチョフがガガーリンに同じことを尋ねた。総主教

との約束を思い出したガガーリンは、さきほどとは違うことを答えた。

ガガーリン「見えました」

フルシチョフ「同志よ、神の姿が見えたことは誰にもいわないように」

(レーニン主義は宗教を否定している)

【出典:Wikipedia ユーリイ・ガガーリン】

すこし長くなったので続きは次号。大統領からの誕生日プレゼント後編もお楽しみに☆

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【カザフスタン国立博物館 Kazakhstan National Museum】

Address: Astana, Zhumeken Nazhimedenov Ave, Tauelsizdik Ave

Website: http://www.akorda.kz/ru/page

Admission fee: Free

Hours: 10:30-18:00 (Tue, Thu ~ Sun), 10:30-21:00 (Wed)

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