盛大な花火で祝うアスタナの新年 ジェット・マローズとスネグーラチカの物語とともに乾杯☆(前編)

公開日 : 2015年01月07日
最終更新 :

皆さん、新年あけましておめでとうございます! ス ノービム ゴーダム 2015!

アスタナの新年は盛大な花火とともに年が明けますが、今回は日本の正月との違いと花

火の魅力を紹介します。カザフではロシア同様、年明けもサンタさんが活躍するのです。

市内いたるところに設置された大きなツリーも、ここでは1月半ばまで飾られ続けます。

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例えば三が日を過ぎたいまも「アスタナ・オペラ」の前はご覧のとおり。チケットが完

売した「くるみ割り人形」は昨年末で終わってしまったけれど、ツリーは年明けも健在。

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ところがカザフスタンの新年に登場するサンタさんは、見た目は双子のように瓜二つで

あるものの、実はサンタではありません。「ジェット・マローズ」という全くの別者です。

試しに地元の年配の方々に「サンタクロースって知ってますか?」と聞いてみましたが、

知っている人はほとんどいませんでした。つまり、別文化として発展してきたようです。

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名前のジェットは「お爺さん」、マローズは「極寒」という、冬の神様はプレゼントを

子供たちに渡すなど、キャラクター設定ではサンタと重なるところが実に多くあります。

けれどよーく観察してみると、ジェット・マローズの風貌や服装は日本人にとって違和

感を覚える部分も。例えば帽子にぼんぼんがついてなかったり、ロングコートだったり。

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そのほかサンタとの大きな違いは「スネグーラチカ」という孫を連れていること。右側

の水色の娘がスネグーラチカ。彼女は雪で作られ命を吹き込まれたという「雪娘」です。

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しかも市内各所で見かけるXmasツリー風の巨大イルミネーションは「ヨールカ」という

別物。ただし違いと言えば頂上の飾りが星の代わりに雪の結晶になっていることくらい。

もちろん大統領宮殿の前にも存在。右に見える白い輝きが大統領お墨付きヨールカです。

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ということで近づいてみました。氷点下の寒さを忘れるくらい電飾がとっても綺麗です。

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ロシア正教によるお祝いであるこれらジェット・マローズを非イスラム的と非難する人

もいますが、ほとんどのカザフ人はこれを宗教ではなく生活の一部として祝っています。

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ショッピングモールでは連日多彩なイベントが開かれ、正月連休はまさにお祭りムード。

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近くにある小さめのショッピングモールでは、マライアキャリーの恋人たちのクリスマ

ス。カザフではここ数年クリスマスソングをよく耳にします。まさに文化の融合ですね。

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別のショッピングモール「ケルエン」にある大きなツリーの下では子どもたちがパチリ☆

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この時期普段は氷点下一桁ですが、時にはマイナス20℃を超える世界。冬の神様「ジェ

ット・マローズ」とともに過ごす、日本とはひと味違ったカザフの正月はいかがですか?

次号は2015正月特集第二弾、日本と異なるアスタナの新年花火についての後編です!

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