衛兵エヴゾネスのアイロンがけ

公開日 : 2008年05月12日
最終更新 :
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 いろいろな国で衛兵のパレードを見てきましたが、それぞれお国柄が出ていたり、伝統的な民族衣装からデザインされたユニフォームをまとっていたりと興味深いです。画像はアテネの中心地、シンタグマで無名戦士の墓を守っている衛兵です。何が起きても微動だにしない衛兵さんたちですが、今日はそのユニフォームにまつわるお話を...。

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 毎日、国会議事堂前で行われる衛兵交替式は観光客でごったがえしています。この衛兵のユニフォーム「エヴゾネス」は長いトルコによる占領支配からの独立を勝ち取るために、先陣をきって戦ったレジスタンスの装いです。ベスト部分の刺繍なども素晴らしく、専門の職人によって1着80日かけて作成されるのだそうです。靴はボンボンのついた革張りの木底靴で、なんと3キロもの重さがあります。底にはたくさんの鋲が打たれていて、ぬかるみなどでも滑らない構造になっています。全て軍隊内の専門の職人さんが作っています。

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 スカートはギリシア語でフスタといいますが、このユニフォームのスカート部分は「フスタネラ」と呼ばれ、なんと400ものプリーツ(トルコ支配の1453~1821年の約400年間をあらわす)があります。しかも驚いたことに衛兵たちはこの400ものプリーツを毎日自分でアイロンがけをしなくてはなりません!

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一見、メルヘンチックな装いですが、エブゾネス兵は第二次世界大戦でも活躍し、ドイツやイタリア軍に恐れられたそうです。でもアイロンがけの苦手な私は国会議事堂前の衛兵さんたちを見ると、つい一生懸命、兵舎でアイロンをかけている様子を想像してしまいます...。なんとも大変そう^^;おつかれさまです!

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