エーゲ海クルーズの旅 シフノス島

公開日 : 2008年11月19日
最終更新 :

 さてすっかり時間差になってしまいましたが、再びエーゲ海です。前々回のブログでパロス島について書きましたが、その後、クルーズではシフノス島に寄りました。最終寄港地となったこの島は日本のガイドブックにはあまり載っていませんが、私は今回の4島の中で一番好きかもと思った島です。スポーツとナイトライフが盛んなパロス島と比較すると、シフノス島は落ち着きがあって、そんなには観光化されていない印象を受けました。クルーズ船で本当にお世話になったゼネラル・マネージャー、ディミトゥリーの説明によりますと、画家や作家などのアーティストに好まれる島だそうです。良質の土がとれるので、陶芸も大変盛んで、多くの陶芸家が住んでいるとのこと。

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 パロス島を日曜日の朝、8時に出港し、11時にはシフノス島に到着。カマレスという港町に着きました。港のすぐ横にビーチがありますが、ミコノス、パロスで十分泳いだので散策に徹することに。カマレスをぷらぷらして、ビーチの前のカフェでお茶をしてから、アポロニアに向かいました(バスは片道1.4ユーロ タクシーは片道6ユーロくらい)。

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 アポロニアはシフノス島内の中心地で、市役所をはじめ大体のものはここに集合しています。ミコノスタウンと同じようなつくりで、適当にどの路地に入っていっても白い家と鮮やかなピンクのブーゲンビリアが目に入ってきます。白い迷路に誘われるように、上へ上へと登っていくと、オリーブの棚田のような風景も見ることができました。急斜面を利用すると共に、水をできるだけ貯えるために棚田にするそうです。

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 中心街だけでなく、住宅街も絵になるので、ついついふらふらと人家の周辺を歩き回ってしまいました。突然ロバさんが出現したり…散歩していてもミコノスのように混雑していないので、ゆったりした気分になりました。10月の初めでシーズンも終わりかけており、閉めている店もありましたが、可愛い雑貨屋、ギャラリーなど、こじんまりとして品のよいかんじのお店が多かったです。

 真夏のような陽射しで、ノースリーブでも暑くて昼間からカフェでビール。周りのお客もみなビールを飲んでいて、同じクルーズ船の人ばかり!

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 いかにもお土産ものっぽいジュエリーショップもたくさんありましたが、下の写真のお店は、地元のアーティストの工房っぽい佇まいに惹かれました。ウィンドーを覗くと素敵なデザインのジュエリーがたくさん。残念ながら開店していなくて、がっかりしていたのですが、数時間後、再び街を散策していたら、可愛い犬がひとり(?)で散歩をしていて、何度も振り返って誘うような仕草をするので、なんとなくついていったら、このジュエリーショップへ戻ってきました。ここで飼われている犬だったのです!両隣の店は閉まったままでしたが、開店していました!

 「PLEIADES Jewellery」という名前の店で、やはりオーナーのヨルゴスさんはアーティスト。店内のジュエリーはほとんど彼の作品で、素敵なものが多く、コロナキあたりのセレクトショップのような洗練された雰囲気でした。

 シルバーにムーンストーンやアメジスト、ガーネット、ぺリドットなどが散りばめられたリング。石も大きいのに65ユーロとお値打ち。コロナキだったら4倍くらいしそうなので、デザインも気にいったし即決、購入!純度の高いゴールドのペンダントヘッドなども可愛いものが揃っていました。

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アポロニアの中心からバスでカマレスに戻り、クルーのおススメの港近くのイタリアンでディナー。残念ながら店のカードを失くしてしまったのですが、アテネ郊外のハランドリにも支店がある店で、なかなか美味しかったです。夜中の2時に出港。ついに旅も終わりを告げ、ピレウスへ。

 月曜日の朝、8時にマリーナ・ゼアに到着。下船の際は、すっかり仲良くなったクルーや他のお客さんとしばし名残を惜しみ、それぞれ帰途へ向かいます。各島の人々にも親切にしてもらい、船のクルーたちもホスピタリティーに溢れていて、本当にいってよかったなあ〜と思える旅でした。

★ところで昨夜、このブログを書いている際、ギリシア北部のテッサロニキで開催中の第49回テッサロニキ国際映画祭で18日、北野武監督がゴールデン・アレクサンダー名誉賞を受賞したことがわかりました!前回のマラソンの田上麻衣さん(コメントありがとうございました!)といい、日本人の活躍がめざましくてなんだか嬉しいです。テッサロニキ映画祭はヨーロッパの映画祭の中でも大きなもののひとつで、日本人の受賞は初。さすが「世界のキタノ」です。彼はフランスやイタリアでも数々の賞を受賞されてますが、本当にこちらでの評価もとても高いです。映画祭は11月14日から23日まで開催されていて、新作「アキレスと亀」が上映されました。因みにタイトルは俊足であるはずの人間(アキレス)が鈍足の亀と競争しても勝てないことを証明する古代ギリシアの数式上の逆説(パラドックス)です。

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