フィッシュスープの美味しい季節

公開日 : 2008年12月31日
最終更新 :

 さすがに年末ともなるとアテネも冬めき、11月の初めに泳いでいたのが嘘のよう。そんな時に食べたいのがフィッシュスープ。ギリシア語でプサロスパ、いわゆる魚のスープです。

 心臓疾患で有名なオナシスクリニックの裏のフィッシュタヴェルナはフィッシュスープが名物。ここの近く、カリセアに住むギリシア人の女医さんが教えてくれた店で、周りのギリシア人に「プサロスパの美味しい店は?」と聞くとけっこう名前の挙がる店。数年前の寒い日に食べた味が忘れられなくて早速出かけました。

R1 084.jpg

 このスープ、基本的にはにんじん、じゃがいも、玉ねぎ、セロリなどの野菜と魚を煮て、塩、オリーブオイル、レモン果汁などで調味するスープですが、ほどよく煮こむ場合と原型をとどめないくらいコトコト煮込みまくるパターンがあるようです。

 また家庭で作る場合は魚を丸ごと入れてしまうパターンが多いですが、骨をよけながら食べるのが大変なので、レストランやタヴェルナでは骨やアラを取り除いて、身だけ入れて運ばれてくることが多いです。いいダシの出た透明なフィッシュスープも美味しいですが、ここのスープは魚のアラでスープをとりつつ、にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、ズッキーニなどをとろけて原型をとどめないほど煮込み、その時点でほぐした魚の身を入れているタイプ。よって数種の野菜がとろけたポタージュ状の濃厚なスープに、魚の身がたっぷり具だくさんで、寒くてお腹の空いている時は何だかとても美味しく感じるのです。冬に行くとほぼ全員のお客がこのスープをオーダーしています。

R1 085.jpg

 ここの新鮮なエビのフライ(カラヴィドプシハ)、いつもプリプリでついつい食べ過ぎてしまうくらい。あえてソースはつけずに素材の味を楽しみます。イカのフライ(カラマラーキャ)はフィッシュタヴェルナの定番メニューで、日本人の口に合うと思いますが、店によってはオイリーすぎることも。ここのはカラッと揚がっていて美味しいです。

R1 086.jpg

 しかし店内はお洒落な雰囲気とは程遠い古〜いフィッシュタヴェルナ。むりやり増築をしている造りなので、トイレに行く際もいったん外に出たり、後から拡げた部分はコンクリートの床です^^;でも美味しいのでいつも混雑していて、週末は予約を入れた方がいいくらい。いろいろ頼んで大体いつもひとり20ユーロくらいです。

 この店の前は木が生い茂っている上に、路駐がはげしいので、外観写真がとても撮りにくいです。わかりづらい写真になってしまいましたが、入り口(写真左)はこんなかんじ。オナシスクリニック(写真右)の真裏にあたりますので、クリニックの裏に回ればすぐ見つかります。クリニックの真ん前にバス停(ΩΝΑΣΕΙΟ オナシオ)があり、タクシーでも都心からなら7、8ユーロくらい。

 フィッシュスープは魚のコラーゲンがたっぷりなので、お肌にも良いですよ♪

R1 087.jpg

★Ο ΝΙΚΟΣ(オ ニコス) 

住所       Δοιράνης 230 Ιππόδρομος(ドイラニス 230 イポドゥロマス) 

         ※オナシスクリニックの裏 クリニック前にバス停あり

         バス停 ΩΝΑΣΕΙΟ( オナシオ) 550、B2、E22のバスが停車

TEL       210 9411 002または210 9425 778   

定休日     月曜日

営業時間    14〜24

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。