新年のヴァシロピタ

公開日 : 2009年01月05日
最終更新 :

 あけましておめでとうございます!クリスマス&お正月のこの時期は体重の大幅増量におびえつつ過ごしていますが、それを裏打ちするかのように大晦日にも食べ物、そしてまた新年も食べ物の話題になっているのに気付きました…。まあそれはさておき^^;ギリシアでは新年を迎えるにあたって「ヴァシロピタ」というパウンドケーキを焼き、家族で切り分けていただきます。シンプルなパウンドケーキに粉砂糖やチョコレートなどでデコレーションするタイプが多いです。

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 ヴァシロピタは聖(アギオス)ヴァシリスと呼ばれるギリシアのサンタクロースにあたる聖人に因みます。家で焼く場合もありますし、菓子店などにも様々なヴァシロピタが並びます。ヴァシロピタの切り分けにはルールがあり、ギリシア正教における神、キリスト、マリアなどに供えるためのそれぞれの一切れが切り分けられます。また家のためや困窮している人々、恵まれない子供たちのための一切れなど、家庭によって家族以外に切り分ける対象はいろいろ。

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 そして家族の分は家長のお父さんから始まり、お母さん、そして子供たちと、基本的に家族の年長順に切り分けていきます。ケーキの中にアルミホイルにくるんだコインを入れて焼きあげるので、誰に切り分けられたケーキの一切れにコインが入っているかお楽しみ。コインが入っていた人は、その年、幸運に恵まれるそうです。

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 毎年、自宅で、また訪ねた先で何度もヴァシロピタを食べてしまい(コインは惜しくも隣の一切れにあたりましたが…)、そろそろダイエットに突入しなければと思うこの時期。でも明日6日はキリストがヨルダン川で洗礼を受けた記念日(セオファニア)で祝日です。 この日は海水さえ甘くなり飲めるようになるとされ、水に因む催しがいろいろ行われます。ギリシア正教の司祭が港や川、湖などに木製の十字架を投げ入れます。それを獲得するとその年の幸運を得るとされ、ゲットするためにこの寒い中、次々に人々が水の中に飛び込むのです。まあ大半が若い人たちですけれど…。

 また7日は最も代表的な男性の名前であるヤニス(英語名にするとジョン)のネームデーでもあります。それに伴いまた会食やお菓子を食べる機会が…。なかなか食べまくり&お休み気分が抜けそうもない年始です。  

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