お肉を食べまくる日!チクノペンプティ!

公開日 : 2009年02月20日
最終更新 :

 昨日2月19日はチクノペンプティ、直訳するとお肉を焼く匂いが漂う木曜日と呼ばれる日でした。ギリシアではクリスマスよりパスハ(復活祭、イースター)の方がより重要な宗教イベントだと以前にもご紹介しましたが、移動祝日のギリシア正教のパスハ、ことしは4月19日。この時期はパスハにまつわるイベント、風習がいろいろあり、チクノペンプティもそのひとつです。パスハの前の40数日は肉や動物性タンパク質全般を断つ節食期間があり、更にその前にはアポクリエスと呼ばれるカーニバル(謝肉祭)の期間が3週間あります。その2週目の木曜日がチクノペンプティ。お肉専門のタヴェルナやレストランで、ギリシア中がお肉を食べまくります。

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 上の写真はラムの肋骨(リブ)のお肉パイダキャです。パスハ当日は主にラム(アルニ)を食べますが、チクノペンプティは牛、豚、ラム、どんな種類の肉も食べまくります。去年は自宅で大きなビーフの塊肉をオーブンで焼いたのですが、空気を入れ替えるため、バルコニーのガラス戸を開け放つと、周りのマンションからもお肉を焼くいい匂いが漂ってきました。バルコニーにバーベキューのできる炉を設置してある家も多いので、その匂いにつられて庭をウロウロしている猫たちがこっちへフラフラ、あっちへフラフラと吸い寄せられているのが笑えました。下の写真は去年オーブンで焼いたビーフ。2.5キロのお肉があっという間に消えました〜。

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 昔は家に親戚一同集まって、お肉を焼くのが定番の習慣だったようですが、最近はプシスタリアという肉専門タヴェルナやハサポタヴェルナと呼ばれる肉屋と肉料理屋を両方経営する店にいって外食するパターンも多く見られます。

 ことしはウチも外食に行くことになりました。この日はどこも混雑しているので、予約も必須ですし、テーブルがとれたとしても、やたらと料理が出るまで待たされたりされたりすることが多く、イマイチ不安でしたが、昨夜のレストランはとてもきちんとしていました。オーダーを間違えたり、異常に待たされたりすることもなく、美味しいお肉をいただきました。下の写真はポーク(コンドスヴリ)の一皿、柔らかくてすごーく美味しかったです。

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 こっちの外食の1人前は日本の倍、いや3倍以上はあることも多いので、たいてい食べきれなくてウチの猫さん用に持って帰ってきます。しかし近所の家々もチクノペンプティは山のようにお肉を用意するらしく、翌日は余ったお肉をみな野良猫にあげるので、マンションの裏庭や1軒家の玄関先などに置いてある野良猫エサ用のお皿はお肉てんこ盛り!ウチの猫さんたちは飼い猫のくせに近所に出かけて行っては食べてくるらしく、帰ってくるとお腹ポンポン。1日中、カウチの上で舌舐めずりをしている始末!

 いつもお肉を買いに行く肉屋さんに「ウチの猫が太ってしまって体重6キロもあるんです」と言ったら、「パスハにウチで売るアルニ(ラム)と一緒くらいの大きさだ!農家ではパスハの前はどんどんエサをやって太らすだよ〜」と言われてしまいました…。アルニと間違えられたら大変なのでダイエットさせなければいけません^^;ついでに私もその必要がありそうですが…。

 この期間はアポクリエスと呼ばれるカーニバルの季節です。カーニバルの様子はまた書こうと思っていますが、昨夜のレストランにも仮面をつけた人がたくさん来ていました。下の写真のように、食べるときは皆の仮面がミネラルウォーターのボトルにかけられておりました。お肉を食べるのに集中!です!

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 節食期間になるとパスハまでは肉断ち(ミルクやチーズなどの動物性タンパク全般も)の期間となるのですが、スーパーや肉屋でも皆、けっこう買っているし、外食でもお肉を食べている人を見かけます。お年寄りや宗教的な人は遵守しているようですが、これを守っているギリシア人は私の周囲ではごく少数です。日本人から見るとギリシア人は普段からお肉をたらふく食べているので、しばらく肉断ちするのは健康にいいと思うんですけどね〜。

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