ポルトラフティのお城カフェバー

　5月中旬を過ぎてアテネはすっかり夏らしくなってきました。ビーチでは5月の初めからもう泳いでいる人もいましたが、先週末も30度を超す真夏日。早速、ことし初ビーチに出かけました。

　夜はポルトラフティへドライブ。夜景のきれいなお城（風？）カフェバーがあると友達に以前から勧められていたので、そこへ行ってきました。ポルトラフティのほぼ全景を見渡せる場所で、ホントにきれいな夜景でした。

　以前アテネ周辺のビーチを北東側と南西側にわけて書きましたが、ウチは北東側のマティに夏を過ごすコンドミニアムがあるので、そこへことし初ビーチに。太陽は強く照りつけていますが、まだ水は冷たいので、初泳ぎはパスして足をつける程度に楽しみました。泳いでいる人はたくさんいましたけど、やっぱりアジア人に比べ、欧米人は体温が高いらしいので平気なんでしょうけど＾＾；私は天気が夏らしくなってから、1ヶ月くらい経って泳ぐと海水も暖まり、ちょうどいい感じがするので、毎年6月中頃に泳ぎ始めます。

　何はともあれ住んでいるアギア・パラスケヴィは都心から約8kmですが、マティはウチから約25km。クルマで30分、この青く透き通った水の透明度は嬉しいです。日本の大都市からではまずムリだし、他のヨーロッパの首都からでも稀有なことで、ギリシャはやっぱり夏だよね〜と思う瞬間です。

　いったんウチに帰ってから夕方ごろ、ポルトラフティにドライブに行こう！ということになりました。ポルトラフティの海岸を見渡せる小高い丘にあり、夜景がきれいなお城カフェバーがあるとのことで、陽が落ちかけた頃、出かけました。ウチからポルトラフティのビーチまで約30kmですが、夜なので約20分で到着。

　しかし「カストロ（ギリシャ語で城）」と表示が出ていると聞いたわりにはなかなか見つからず、ぐるぐる同じところを回っていましたが、なんと偶然アギパラの同じマンションの住民が道を歩いているのに遭遇（びっくり！）。彼女はポルトラフティにサマーコンドがあるらしく、運良く詳しい場所を知っていて辿り着くことができました。門やスロープもあり、本格的な造りになっています。雰囲気はかなりお城っぽいです。

　果たしてもともと本当のお城だったのか、初めから商業施設なのかはっきりした情報が得られませんでしたが（たぶん後者かと思います）、それにしても中世のお城を思わすしっかりした堅牢な造り。内部に入ると甲冑などが飾ってあり、夜だとちょっと怖いかも…。でも階段を登って上の階に行くと、すっかり伝統的なカフェ空間に。冬だと暖炉のあるクラシカルな屋内がいいかんじだろうと思いました。

　外はかなり広いテラス空間になっていて、パノラマビューが楽しめます。ポルトラフティの海岸、小さな島、大小の船が着く港、その向こうの山々をずっと見渡せ、港の灯が水鏡で二重になり、とても素敵な夜景です。

　夏本番ともなるともっと混んでくるのかも知れませんが、けっこう穴場なのか、あまり混んでいなくて、いいかんじの静けさでした。

　飲み物はナイスビュースポットの常としてちょっと高めですが（カプチーノ5ユーロ、グラスワイン8ユーロなど）いいホテルのカフェなどよりは安いですね。でもこの景観なら許せるかんじ。夜風も心地よく、すっかり夏の夜を満喫した週末でした。

★ΚΑΣΤΡΟ（カストロ）

住所　　 Aγ. Σπυρίδωνας Πόρτο Ράφτη　

　　　　（アギオス・スピリドナス　ポルトラフティ） 　

TEL　　 229 9072 898　

※本投稿から「ギリシア」の表記を「ギリシャ」に変更させていただきます。「地球の歩き方」のガイドブックは「ギリシア」ですが、ネットでは「ギリシャ」で検索される方が圧倒的に多いことや、関係機関の表記が「ギリシャ」であることが多いため、このブログでは「ギリシャ」とさせていただきます。