セレブに人気の和食レストラン Matsuhisa Athens

公開日 : 2010年01月08日
最終更新 :

 遅ればせながら明けましておめでとうございます。気候のよいアテネ、この冬は例年に比べても特に暖かいクリスマス&お正月でした。年初、前から行きたいと思っていた「Matsuhisa Athens(マツヒサ アテネ)」に行ってきました。アテネといっても都心から約30kmほどのリゾートエリア、ヴーリァグメニにある5つ星ホテル、アスティア・パレス内にあります。

 「Matsuhisa」は世界で最も著名な日本人シェフのひとり、NOBU MATSUHISAこと松久信幸氏がオーナーシェフのレストラン。今や世界中の大都市に展開していますが、87年にビバリーヒルズでオープンし、ハリウッドのセレブの間で人気に。 その後、ロバート・デ・ニーロ氏の誘いで「NOBU New York City」を、またジョルジオ・アルマーニ氏 と「 NOBU Milan」を開店するなど世界中から引く手あまたです。

 和食の食材や調理の技をベースにしつつ、現地の食材、西欧やアジアのテイストを取り入れたクリエイティブな料理が、日本人以外の口にも合い、まず著名人たちの評判を得て人気を獲得。日本食の間口を広げていったと言われています。

 ギリシャには05年にミコノス島、08年にヴーリァグメニの2店舗目がオープン。 「NOBU」はコラボレーションの要素が強く、「Matsuhisa」はより松久氏のアイディアがそのまま活かされている店舗なのだそうです。 

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 オープンした時点から行きたいとは思っていましたが、何せ最高級ホテル・アスティア・パレスの中にあると聞いただけでと〜っても高いのではと思っていました。高級リゾート地・ヴーリァグメニはギリシャ国内だけでなく、ヨーロッパでも1、2を争うくらい地価の高い場所。そこに佇むアスティア・パレスは、昨年5月に「陰のサミット」と呼ばれる「ビルダーバーグ会議」が開催されたという世界のVIP御用達のホテル。なのでカフェで素晴らしい景色を楽しんだことがあるくらいでした。

 しかしMatsuhisaのディナーコース(7品)90ユーロが20時半までにオーダーするとなんと70ユーロに割引という情報をキャッチ!ギリシャの食事の時間は遅く、特に高級レストランでディナーとなると皆22時ごろからやってきます。なので混雑時をさけて、早めに来てくれるお客さまへの特典というわけですね。

 こっちの食事時間に慣れてはきているものの、20時半までにオーダーなんて日本人の感覚からすれば全然問題ナシ。開店の19時半に予約、6人で出かけました。案の定、そんな早くに来たのは私たちだけで駐車場にいたっては係りの人がいないくらいでしたが^^;おかげで店内をくまなくレポートすることができました。モダンな空間ながら、温かみのある店内。スタイリッシュな空間に寿司カウンターが映えます。

 ギリシャ人と日本人のハーフのトニーさん(左下・中央)、日本人の久郷田さん(右下・右)、中国人のアンディさん(左)など国際色豊かな料理人の皆さん。才能ある若き料理人さんたちの仕事ぶりを拝見しました。   

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 最初のお皿はキャビアがトッピングされた春巻き、中にはエビのむき身が入っています。サルサソースとの相性もよくてあっという間に食べてしまいました。2皿目は3つに分かれた前菜プレートで(写真下)、どれも食材とソースの絡みが素晴らしい...。ウニが添えられたカルパッチョ風の白身のお刺身、トロのコチュジャンソースにもメロメロになりましたが、ギリシャでよく食されるヤリステリという美味しい貝を、ゆずや醤油、ゴマ油、オリーブオイルなどの絶妙なソースでいただいた右の一品が本当に美味でした...。このソースは「ニュースタイル刺身ソース」という名前で人気なのだそう。

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 左下の写真は玉ねぎをベースにしたマツヒサドレッシングのかかった生春巻とサーモンなどのお造り、ホタテとトリュフソースなどの一皿。マツヒサドレッシングは好評を博し、販売している店舗もあるそうです。右下の写真は大半のお客がオーダーするという人気のタラの西京焼。まろやかなお味で白いご飯が食べたくなりました。

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 続いてお肉と季節の野菜の陶板焼きや味噌汁が登場。そしてついに寿司(写真右下)の一皿が...。ボタンエビのお寿司の美味しかったこと!ガリも手作り。ペラペラの機械切りのではなくて味わい深かったです。

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 左下のデザートは「サントリーウィスキーカプチーノ」。サントリーのウイスキー、山崎を使っているそうです。ウィスキーのフォームの下にミルクアイス、コーヒー味のブリュレやクランブルが層になっています。控えめな甘さ、口の中でふわふわっと溶けていく繊細な味に感激♪その後、緑茶をいただきつつ、小さな抹茶ケーキとアーモンドのフィナンシェを。しっとりとリッチな味わいながら、後味もさっぱり。

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 日本人にはちょっと味が濃く感じるものもありましたが、和食の良さを残しながら、ギリシャならではの新鮮なシーフードと様々な国の調味料を使ったソースのハーモニーに感動。物価の高いアテネ周辺、この内容で7品出て、70ユーロに割引ならお値打ちな気分です。このコースはシェフのお任せメニューで日替わりの内容となっています。

 Matsuhisaのためのオリジナルの日本酒・北雪「大吟醸」を冷やした青竹の筒に入れて、青竹のぐい呑でいただくという趣向も堪能しました(別料金です)。行き届いたサービスも見事で、何かの記念日にこのコースはおススメ。またランチメニューは散らし寿司やカツ丼など30ユーロくらいからの予算で楽しめるとのこと。

 夏季は広々としたバルコニー席が開放されます。21時くらいまでは明るいので、青く澄んだエーゲ海の眺望を堪能しながらのディナーは素敵な思い出になると思います。

★Matsuhisa Athens    (ASTIR PALACE 内)

住所        Απόλλωνος 40 Βουλιαγμένη(アポロノス40ヴーリァグメニ)

TEL          210 8960 510(要予約)

ホームページ   http://www.matsuhisaathens.com (現時点では連絡先のみ記載) 

月曜定休  火〜土 1930〜0100(LO)、日曜1330〜1800(ランチメニューのみ)

※現時点での営業時間。季節により変動、予約の際、要確認

SPECIAL THANKS TO   KATSU HANAMURE EXECUTIVE SUSHI CHEF

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