オナシス財団 文学芸術センター

公開日 : 2011年04月16日
最終更新 :

 先週の日曜日、オナシス財団の文学芸術センター内にあるコンサートホールで行われたジャズ・コンサートに行ってきました。20世紀最大の海運王と呼ばれたアリストテレス・オナシスの巨額財産の一部が引き継がれたオナシス財団は、病院の建設や奨学金制度、芸術文化への経済的援助などを行っており、この文学・芸術センターもそのひとつです。

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 センターの工事は2004年にスタートしたらしいですが、やっと昨年の11月に開館。かなり長いこと、工事をしていたんですね。まあこちらではよくあることですが^^; ずっと工事が中断していた時期があったような気がしますが、やっとのことでオープンし、そろそろ半年になります。

 シングルー通り沿いで、隣にはシネマコンプレックス、またその隣はアテネ・レドラ・マリオットホテルという立地。周辺は人通りも多く、賑わいを見せていました。

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  かなり大きな建物で、外観はとてもモダンなデザイン。ガラス張りのビルですが、周りに張り巡らされているのは大理石です。大ホール(880名収容)、小ホール(220名収容)、シアター、アート、舞踊、文学、デザインのための展覧会スペースなどがあり、総面積は18000㎡。

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 建物の内部も、とてもスタイリッシュな雰囲気です。吹き抜けになっていて、細部にわたるまでこだわりのデザイン。全てのフロアの照明なども、有名デザイナーによって工夫が凝らされたものだそうです。

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 大ホールで行われたのは、イタリアを代表するジャズ・トランペット奏者のエンリコ・ラヴァと、彼にその才能を見出されたジャズピアニスト、ステファノ・ボラーニのコンサート。名匠ラヴァは、なんと御年72歳、私の大好きなサックス奏者、ジョー・ヘンダーソンとも一緒に演奏をしていたことがあるという年代なんですね。モントリオールのジャズフェスティバルに行った際も、演奏を聴き、かなり感動したのですが、あれから数年、まだまだパワフル、とても情熱的な演奏で、圧倒されました。

 ボラーニ氏のピアノも超絶テクニック、凄かったです。主役をひきたてつつ、驚異的な演奏を披露、すごく自由に楽しんでいて、期待以上に惹きこまれました。ボラーニ氏はまだ30代で、ふたりは年齢もかなり隔たりがありますが、お互いへの尊敬と信頼が感じられる素晴らしいデュオ。

 ステージの合間のトークもかなりウィットが効いていて、笑いをとっていました。アンコールにも精力的に応えてくれて、久々に大満足のコンサートでした。

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 バーもお洒落。コンサート前後や休憩時間にちょっとひと息いれるのにいい空間。カウンターだけではなく、テーブル席もけっこうあります。バーカウンターのスタッフもてきぱきしていて、かんじがいいです。

 今回は行きませんでしたが、トップフロアにはレストランがあり、アクロポリスが見渡せるオープンテラス席がオススメとのこと。そのうちぜひ行ってみたいと思います。

★オナシス財団 文学芸術センターのホームページへはコチラから。

 英語サイトあり。コンサートのプログラムなども見ることができます。

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