アテネのデモ犬ルカニコス

公開日 : 2012年01月10日
最終更新 :

 アテネで大規模なデモがおこるたびにニュース映像に登場し、世界的に有名になったデモ犬ルカニコス。年末、アメリカのニュース情報誌TIMEが、その年のニュースに最も影響を与えた個人または団体を決定するPerson of the Year を発表しますが、昨年、2011年はThe Protester(抗議活動、デモ参加者)でした。ギリシャのルカニコスがそのうちのひとり(?)として選ばれ、特集ページに登場して話題になりました。その後、数日間はギリシャのメディアもルカニコス祭りでした^^;

 催涙ガスをものともせず走り回る勇姿はコチラの記事の画像からご覧ください。ニュース番組で、デモの際のルカニコスの様子を語ったカメラマンによると、機動隊が撃つ催涙弾を追いかけてかじりつくこともあるそう。催涙ガスは少し吸い込んだだけでも呼吸困難になったりして、かなり苦しいのですが、ルカニコスは特異体質なのでしょうか?

 下の画像はルカニコスではないですが、彼と同じように国会議事堂前のシンタグマ広場で過ごすワンコさんです。

DOGS 017.jpg

 ルカニコスについては世界それホント?会議さんで書いて以来、たまに消息を尋ねられることがあります。そして昨日、「ルカニコス、Huffington Post紙に語る」という見出しの記事を見つけたので、一部を引用しながら、ご紹介しようと思います。

 ルカニコスはアテネの都心で生まれ育ち、名前はギリシャ語でソーセージを意味するルカニコからきています。ラム肉と豚肉のギリシャのソーセージが大好物だからです。本ブログの過去記事でも書きましたが、アテネの飼い主のいない犬たちは、アテネ市役所の職員と獣医を含むボランティアの人々の手により、毎日の食事、毎月のヘルスチェック、里親探しなどの面倒を見てもらっています。周囲の店舗の人たちなどもよく面倒を見ています。

 皆、首輪(赤は女のコ、青は男のコ)をつけており、幾つかの札には名前やケア中の医療情報、「里親募集ですが、市役所の保護下にあるので勝手に連れて行かないで連絡してください」となどと書かれています。ルカニコスは2006年に野良犬保護のプログラムに登録され、公式には1842番ですが、ルカニコスと呼ばれたら返事をします。

 ルカニコスはギリシャ政府の方針により、きれいにされ、首輪をつけてもらって、予防注射やヘルスケアを受けていること、食事が出ることについて満足しています。だからといって政府のする全てのことが好きなわけではない...とギリシャの状況や、人々が緊縮政策について議論するようになったことを話していきます。人々が怒って頻繁にデモをするようになったこと、2011年の6月から多くの人々がシンタグマ広場に集い抗議活動を始めたこと、野良犬保護プログラムについても心配していることなど、心境を語ります。

 下の写真はシンタグマ広場のルカニコスのお仲間の犬たち。ボランティアの人にゴハンをもらっております。

Greece3.jpg

 「ルカニコス、Huffington Post紙に語る」の元記事はコチラですので、ご興味のある方はどうぞ。サマンサ・マーシャルさんというジャーナリストがルカニコスにインタビューしたようですね^^TIME誌によるルカニコスのフォト・ギャラリーへのリンクもあります。

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