畜産国の土台は小学生から  「Agriculture Day」

公開日 : 2017年11月18日
最終更新 :
筆者 : Keiko

都市住宅開発が急速に進むオークランド、スカイタワーや高層ビルが立ち並ぶダウンタウンや家が立ち並ぶ住宅街を歩いていると、ここが農業大国であることを忘れそうになりますが、少し中心部を離れると、羊や牛達があちこちで放牧され、ゆったりと草を食んでいる景色が目に入ってきます。

特に冬の終わりから春は出産の季節、春から夏にかけ愛くるしい子羊や子牛たちが、牧草の上を走り回っています。

4-1sheep (640x360).jpg

年度の最終学期である10月から11月にかけ、郊外の小学校では農業をテーマにしたイベントを催すのが恒例となっています。かつて私の息子が通った小学校でも、毎年春の終わりにアグリカルチャーディという文化祭的な行事が催されています。

4-2Lambs1 (640x360).jpg

この行事のメインは、その年の春に誕生した子羊や子牛、子ヤギなどの品評会です。エントリーする生徒達はそれぞれ生後すぐから、動物の赤ちゃんを責任を持って飼育し、当日はきれいにグルーミングをして品評会に参加します。品評会では、動物達の健康状態や毛並みの他、障害物を越えたり、名前で呼び寄せることができるか、など、生徒と動物の関係ができているかどうかも評価されます。こうした行事を通して、家畜を大切に育てていくという畜産業の心を、子どものうちから学んでいくのです。

4-4 goats (640x480).jpg
4-3 calf1 (640x480).jpg

いざ品評会に出ると、相手は動物。飼い主の言うことを素直に聞くものがいる一方、なかなか子供達の言うことを聞かず、中には梃子でも動かない子牛や、呼んでも違う方向へ走って行ってしまう羊などもいて、会場は笑いに包まれます。

4-5 calf2 (640x480).jpg
4-6 calf3 (640x480).jpg

我が家の息子もかつてこの品評会に何度かエントリーしました。毎日の授乳を通して子羊はすっかり息子に慣れ、大きな羊に成長した今でも名前を呼ぶと返事をしてこちらへ走ってきます。

4-7 lamb2 (640x480).jpg

その他にもかかしの品評会やゲーム、様々な食べ物の屋台も出るなど、どの年代の方でも楽しめる郊外らしいイベントです。

4-8 scarecrows (640x360).jpg

学校主催のイベントだけでなく、春から秋にかけて、動物達と気軽に触れ合える畜産関連の催しは、オークランド郊外のあちこちで行われます。路線バスを利用しながら、あるいはレンタカーで、少し市街から足を伸ばしてニュージーランド!という農業イベントを覗いてみてはいかがでしょうか。

日々のイベントを紹介するサイト「Event finda 」には、農業イベントのみならず様々な催し物の情報が載っていますので、是非ご活用くださいね。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。