畜産国の土台は小学生から 「Agriculture Day」
畜産国の土台は小学生から 「Agriculture Day」
都市住宅開発が急速に進むオークランド、スカイタワーや高層ビルが立ち並ぶダウンタウンや家が立ち並ぶ住宅街を歩いていると、ここが農業大国であることを忘れそうになりますが、少し中心部を離れると、羊や牛達があちこちで放牧され、ゆったりと草を食んでいる景色が目に入ってきます。
特に冬の終わりから春は出産の季節、春から夏にかけ愛くるしい子羊や子牛たちが、牧草の上を走り回っています。
年度の最終学期である10月から11月にかけ、郊外の小学校では農業をテーマにしたイベントを催すのが恒例となっています。かつて私の息子が通った小学校でも、毎年春の終わりにアグリカルチャーディという文化祭的な行事が催されています。
この行事のメインは、その年の春に誕生した子羊や子牛、子ヤギなどの品評会です。エントリーする生徒達はそれぞれ生後すぐから、動物の赤ちゃんを責任を持って飼育し、当日はきれいにグルーミングをして品評会に参加します。品評会では、動物達の健康状態や毛並みの他、障害物を越えたり、名前で呼び寄せることができるか、など、生徒と動物の関係ができているかどうかも評価されます。こうした行事を通して、家畜を大切に育てていくという畜産業の心を、子どものうちから学んでいくのです。
いざ品評会に出ると、相手は動物。飼い主の言うことを素直に聞くものがいる一方、なかなか子供達の言うことを聞かず、中には梃子でも動かない子牛や、呼んでも違う方向へ走って行ってしまう羊などもいて、会場は笑いに包まれます。
我が家の息子もかつてこの品評会に何度かエントリーしました。毎日の授乳を通して子羊はすっかり息子に慣れ、大きな羊に成長した今でも名前を呼ぶと返事をしてこちらへ走ってきます。
その他にもかかしの品評会やゲーム、様々な食べ物の屋台も出るなど、どの年代の方でも楽しめる郊外らしいイベントです。
学校主催のイベントだけでなく、春から秋にかけて、動物達と気軽に触れ合える畜産関連の催しは、オークランド郊外のあちこちで行われます。路線バスを利用しながら、あるいはレンタカーで、少し市街から足を伸ばしてニュージーランド!という農業イベントを覗いてみてはいかがでしょうか。
日々のイベントを紹介するサイト「Event finda 」には、農業イベントのみならず様々な催し物の情報が載っていますので、是非ご活用くださいね。
Event finda(http://www.eventfinda.co.nz/whatson/events/auckland )
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