【アメリカ・メリーランド州】ハーフォード郡ベルエアで日常生活を楽しむタウン情報

公開日 : 2021年09月06日
最終更新 :
ベルエア市内の道路標識。Kimmie Wayは2006年フィギュアスケート世界選手権で優勝したベルエア出身のKimmie Meissnerを記念して名づけられた
ベルエア市内の道路標識。Kimmie Wayは2006年フィギュアスケート世界選手権で優勝したベルエア出身のKimmie Meissnerを記念して名づけられた

私は在米歴約20年で、2021年春にメリーランド州ハーフォード郡に移り住みました。ハーフォード郡は、ボルチモアの北東に位置するベッドタウンで、周囲は牧歌的な農場や豊かな自然が広がっています。今回は郡庁所在地ベルエアのタウン情報をお届けします。

■旧鉄道跡地のトレイルで散策を

トレイルの案内板
トレイルの案内板

1950年代まで、全米各地には数多くの鉄道会社や鉄道網が網羅されていました。高速道路の発達とともにその多くが姿を消しました。
 
ベルエアにもかつてはボルチモアからペンシルバニア州ヨークまでの77.2マイル(約124km)をつなぐメリーランド・ペンシルバニア鉄道(通称MA & PA Railroad)の駅がありました。
 
廃線後は駅舎も軌道も撤去されてしまいましたが、部分的に遊歩道として跡地を再整備したトレイルでは、自然を楽しみながら往時の面影をしのぶことができます。
 
ベルエアには全長5マイル(約8km)の鉄道跡トレイルコースがあります。住宅地に近く、平坦で高低差も少ない遊歩道なので、日々の散策やサイクリングコースとして地元の人々に親しまれています。

Ma & Pa Heritage Trail
住所
(Bel Airには市中心地内と郊外にトレイル出入口が2ヵ所あります)702 N. Tollgate Rd., Bel Air, MD 21014 および W. Ellendale St. & Williams St.の分岐点、Bel Air, MD 21014
トレイル情報公式URL
https://www.mapatrail.org/

■意外と多い?馬牧場と乗馬文化

乗馬レッスンが行われていた公園の遠景
乗馬レッスンが行われていた公園の遠景

アメリカで競走馬というと、ダービーが行われるケンタッキー州のイメージが強いですが、メリーランド州も毎年5月にボルチモアでプリークネス・ステークス(アメリカ・クラシック三冠レースのひとつ)が開催されるほど、サラブレッドの飼育が盛んな州です。
 
ベルエア郊外の田舎道を車で走っていると、大きな厩舎やトレーニング用のトラックを持つ広大なファームを見つけることがあります。厩舎付きのファームが売り家のリストに載ることも珍しくありません。また、ペンシルバニア州との州境あたりを走っていると、まれにアーミッシュの小さな黒い馬車に出合うこともあります。
 
ベルエア郊外の公立公園には、時折乗馬レッスンに来るグループもあり、サマーキャンプや通年のクラブ活動でも乗馬レッスンは地元の子供たちにはかなり身近なもののひとつのようです。

■旬の野菜や果物はここで!ベジタブルスタンド

春から秋にかけて、メリーランドの旬の野菜や果物が安くておいしい時期には、スーパーではなく地域の農家のスタンド(簡易販売所)からよく買っています。
 
春は小粒ながら甘みの強いストロベリー、初夏にはブルーベリー、夏にはダース買いでも安くて大きなトウモロコシや黄桃、そして秋には色も形もとりどりのパンプキンが店頭を飾ります。卵や自家製のお菓子やジャムを売る店もあります。
 
大きな高速道路からでは見ることができない、地域の道路ならでの楽しい寄り道です。「Fresh Produce」といった看板を道路脇に見つけたら、ちょっと車を停めてお店をのぞくのも一興です。
 
スタンドにはたいていひとりかふたり、店番がいることが多いですが、無人の場合はお金を筒の中に入れて品物をいただきます。監視カメラがついていますからくれぐれも悪さはしないように。

住所
Harford Mall Parking Lot near Sears(不定期営業)

■誰でもステージに立てる!楽器店のオープンステージ

演奏の様子※店内撮影の許可済み
演奏の様子※店内撮影の許可済み

ベルエアの商業地域の一角にある、「ミュージックランドMusic Land」という楽器店では、毎週水曜日の夜6時~9時まで、「オープンミック」という、飛び入り歓迎のライブが開催されています。
 
事前予約やオーディションは不要で、音楽のジャンルも問いません。当日午後5時半から出演者リストに名前を書けば、店内のミニステージで一組2~3曲の演奏が可能です。ほとんどがアマチュアミュージシャンですが、中にはCDを出しているセミプロもいます。文字通り飛び入りであるため、どんなジャンルの音楽が聴けるかは当日のお楽しみですが、特にロック系は年代問わず、なかなかの腕前を見せてくれます。
 
ギターやベースなどの楽器は持参が必要ですが、マイクやアンプは店側が用意しており、音響や照明のサポートも受けられます。
 
出演者でなく、聴衆としても無料で参加できますので、生演奏を手軽に聴きたい方にもおすすめです。

筆者

アメリカ・メリーランド州特派員

ベスト加島 聡子

神奈川県出身で、在米20数年になります。現在メリーランド州北東部の町で、家庭菜園とクラフトアートを楽しんでおります。

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