【メリーランド州ボルチモア】日米友好・姉妹都市の証(あかし):インナーハーバーの石灯ろう

公開日 : 2021年10月31日
最終更新 :

メリーランド州ボルチモアは神奈川県川崎市と姉妹都市提携を結んで2021年現在42年になります。今回は、ボルチモア市の主要な観光スポット、インナーハーバー内にある、川崎市から寄贈の石灯ろうを紹介します。

(撮影・掲載許可済)
(撮影・掲載許可済)

ボルチモア市はオランダのロッテルダム市、ギリシャのピラエウス市、ウクライナのオデッサ市など、世界各地のさまざまな都市と姉妹都市提携をしています。日本の川崎市とも、1979(昭和54)年に姉妹都市提携を結んでいます。


姉妹都市提携を結んでいる日本の自治体は数多いですが、普段の生活のなかでは、なかなかそのつながりが「見える形」で実感できることは少ないかもしれません。


ボルチモア市が川崎市との姉妹都市提携を結んで5年後の1984(昭和59)年、川崎市からボルチモア市に対し、姉妹都市交流の友好を記念して石灯ろうが贈呈されました。灯ろうの脇には、寄贈当時の川崎市長の筆による「友愛」が刻字された石碑もあります。

「友愛」の石碑(撮影・掲載許可済)
「友愛」の石碑(撮影・掲載許可済)

ボルチモア観光の中心地、インナーハーバー内のボルチモア・ワールドトレードセンター脇にそ灯ろうはあります。現在の石灯ろうのエリアには、和風庭園を現代風にアレンジした石畳が作られています。ちなみに、2020年7月以前は、同じインナーハーバーの南側に位置する科学博物館のそばに立っていました。

石灯ろうと石畳の庭園(撮影・掲載許可済)
石灯ろうと石畳の庭園(撮影・掲載許可済)

川崎市寄贈の石灯ろうは、インナーハーバーに30年以上保存・公開されていますが、一般的な観光地図やグーグルマップにはほとんど載っておりません。また、現地に赴いても解説や看板が無いため、なぜここに石灯ろうがあるかを知っている地元市民もあまり多くはないかもしれません。まさに、知る人ぞ知るレアなスポットともいえるでしょう。


そして、この石灯ろうからほど近い、プラッド・ストリートの反対側(100 E. Pratt Street)には、市のパブリックアートのひとつである、「赤い浮き Red Buoyant」という作品があります。

「赤い浮き Red Buoyant」(撮影・掲載許可済)
「赤い浮き Red Buoyant」(撮影・掲載許可済)

このレプリカである「赤い浮きⅡ Red Buoyant II」は、ボルチモア市からの返礼として、川崎市に贈られています。〈現在も川崎駅前(川崎ルフロン前)にあります。〉

住所
World Trade Center Baltimore 401 E. Pratt Street, Baltimore, MD 21202
赤い浮き(Red Buoyant)
住所
100 E. Pratt Street, Baltimore, MD 21202

筆者

アメリカ・メリーランド州特派員

ベスト加島 聡子

神奈川県出身で、在米20数年になります。現在メリーランド州北東部の町で、家庭菜園とクラフトアートを楽しんでおります。

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