タイの気候に合わせた、お薦めの余暇の過ごし方

公開日 : 2018年05月29日
最終更新 :
筆者 : Taeko

はじめまして。このたび「地球の歩き方」タイ/バンコク特派員ブログを担当することになりましたTaekoです。これから、どうぞよろしくお願い致します。

2011年10月から、夫の転勤で、タイ王国の首都バンコク在住。来タイ後すぐ、北部のチェンマイ県から中央部のバンコク都まで最大3m程度の浸水被害が1ヶ月以上続き、大きな被害を出し、史上最悪の洪水と言われたタイ洪水を経て、早6年以上が過ぎました。

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世界観光機関の報告によると、タイの海外旅行者受入数は、タイ洪水後も増加傾向にあり、3000万人を突破するまでになり、2017年には国別順位で9位にランクインしています。なお、私が暮らすバンコクには、2016年に2100万人以上もの観光客が滞在し、世界で最も多くの外国人が訪問した、東南アジア屈指の世界都市として紹介されました。また、旅行者のみならず、約4万6000人以上もの日本人が暮らしています。

今回は、タイの魅力と深く関わっているタイの特徴の一つ、タイの各地域における気候と、その気候に合わせた余暇の過ごし方についてご紹介したいと思います。

タイの国土面積は約51万4千㎢(日本の約1.4倍)。ラオス、カンボジア、ミャンマー、マレーシアに囲まれ、マレー半島北部の西はアンダマン海、東はタイランド湾に面しています。そのため、同じタイでも、地域によって、地形や気候、さらには、生活様式において様々な違いが見られます。

タイは、国土の大半が熱帯モンスーン気候に属し、月別平均の最低気温は20度以上、最高気温は30度以上になり、年間通して気温が高い国です。地理的、文化的な側面から分類すると、1)北部の山岳地帯、2)東北部の高原地帯、3)中央部、4)南部(マレー半島と沿岸域)の4つの地域に大別されます(中央部をさらに東部、中部、西部に分類する場合もあります)。そして、タイ北部、東北部、中央部では、暑季(夏季)、雨季、乾季の3つの季節、南部では、雨季と乾季の2つの季節が見られます。

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日本で夏季というと、7月や8月ですが、タイの夏季は3月~5月頃です。雨が少なく、バンコクでは40度を超える日もあり、1年で最も蒸し暑い季節になります。近年、冷房がよく効いた場所が増加し、夏季でも長袖が必要になるほどですが、基本的には、非常に蒸し暑いので、バンコク観光の定番である寺院観光巡り等で長時間歩いていると、とても疲れてしまいます。ビーチリゾートへ行くのが気持ちよいです。

バンコクから陸路で行きやすいビーチとして、パタヤビーチやホアヒンが有名ですが、ラン島やサメット島の海は透明度があり、より人気があります。また、バンコクから空路で、アンダマン海に面するプーケット、クラビ、ピピ島、タイ湾に位置するサムイ島、パンガン島、タオ島も有名、かつ人気ですね。

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雨季(5月~)になると、1日1、2時間程度の激しい雨(スコール)が降るようになります。日本の梅雨とは異なり、1日中雨が降ることは少ないですが、道路が冠水してしまうこともあります。屋根のあるところで、雨が止み、水がはけるのを待つタイ人も多いですが、外出中に突然の豪雨にあうことがあるので、外出時の天気に関係なく、折り畳み傘を常備していると安心です。そして、雨期の終わりに近づくにつれて、雨の量や頻度が増す傾向があり、各地で数時間に及ぶ一時的な道路の冠水や交通渋滞が生じますので、早め早めの行動を心掛けしていると何かと安心です。

年中暑いことから、タイでは年中海で泳げるイメージがありますが、雨季には、南部に属する各地域のビーチでは、数日、遊泳禁止状態になることが時々ありますので、旅行計画の際には年頭に置いておくとよいでしょう。アンダマン海に面するプーケット、クラビ、ピピ島においては、4月~10月にかけて南西モンスーンが激しい雨をもたらすことが少なくありません。 特に、プーケットでは離岸流のため、5月頃から赤い旗が立てられる等、ビーチで遊泳禁止になる場合があります。また、タイ湾の島やマレー半島東海岸においては、9月から10月にかけて、時折、豪雨に見舞われます。

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11月頃から、タイ全体が乾季に入ります。次第に雨の量も頻度も減少し、北部、東北部、中部において涼しくなります。バンコクにおいても、12月下旬から1月初旬にかけて、寒さのピークを迎え、日本人にとっては、1年の中で最も心地良い季節と感じられる季節になります。寺院や遺跡巡り等、屋外での時間を要する観光も快適に過ごしやすく、お薦めです。

タイは、暑さと降水量の関係から、南国らしい食材も豊富にあります。これもまたタイの魅力。夏季の「猛暑」、雨季の「冠水」や「洪水」、それに伴う「渋滞」に気を付けて、是非、地域や季節に合わせた旅を計画してみてはいかがでしょうか。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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