タイのお金について~バンコクでのお得な両替方法と気を付けたいポイント

公開日 : 2018年06月04日
最終更新 :
筆者 : Taeko

今回は、タイ・バンコクで使用するお金のお得な両替方法と両替にあたって気を付けたいポイントについて書きたいと思います。

2023年現在使われている貨幣・硬貨の紹介や、お得な両替テクニックについては以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

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タイの通貨単位はバーツ(Baht、略称B)です。補助単位として、サタン(Satang)があります(1B=100サタンです)。紙幣には、20、50、100、500、1000B、硬貨には(写真右から順に)25サタン、50サタン、1B、2B、5B、10Bがあります。

為替レートは、2018年5月現在、1B=約3.41円、1万円=約2932B。

■両替は、時期と両替場所によってお得感が異なる

ここ数年の為替レートを振り返ると、2011年は1B=約2.5円でしたので、1万円をタイバーツに両替すると4000B以上になる時もありましたが、2015年には、1B=約3.67円になり、1万円は2724B程にしかならないこともありました。数年の変動だけでみても、1万円の両替だけで1000B以上、すなわち、約3000円以上もの差が出るほどです。海外旅行は、時期によって、お得感が変わりますね。

また、実際の両替では、手数料が含まれたレートで両替することになるため、両替場所によって、その手数料が異なるので、両替する場所によってもお得感は変わってきます。

■円・バーツの両替はどこでするのがお得なのか

円からバーツへ、バーツから円への両替は、どちらの場合も、日本よりもタイでするほうがお得です。タイで両替するとはいえ、バンコク・スワンナプーム国際空港※でのレートはあまりよくありません。空港内でする場合と空港外でする場合とでは、1万円の両替で200B以上の差が確認されています。空港内での両替は最小限にし、バンコク都内の銀行や両替所を利用することをお薦めします。

※スワンナプーム国際空港からエアポートレールリンク乗り場に移動し、切符売り場のさらに奥のほうにたくさんある両替所のレートは良好なようですが、常時、全ての通貨があるとは限りません。

■バンコク都内で両替する場合

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バンコク都内では、「EXCHANGE」の看板を掲げている両替所がたくさんあります。ただ、両替所によっては、日本円を持ち合わせておらず、バーツへの両替はできても、日本円への両替ができない場合がそれなりにあります。私は、どちらの両替でも、BTS Nana(ナナ)駅近くにある「VASU EXCHNGE(ワス エクスチェンジ)」へ行くことが多く、今のところ、ここでは、バーツ⇔日本円の両替ができなかったことはありません。日本語を話せる人もいて、建物内で両替してもらえるので、旅行者の方にも安心できる環境だと感じています。また、前回の両替時は、1万円を両替するのに、手数料はわずか9Bでした。

VASU EXCHNGE(ワス エクスチェンジ)のホームページ:www.vasuexchange.com

空港を除き、バンコク都内の銀行や両替所であれば、1万円の両替で35B程度の差にしかなりませんので、両替金額が多くない場合は移動費のほうが高くなってしまいますし、時間を要してしまうので、近場で済ませてしまうのも得策です。

円からバーツへ両替する場合の計算は簡単です。

銀行または両替所が円を買うことになるので、日本の「Buy(ing)」の欄を見ます(Notes:紙幣の欄に記載している両替所もあります)。

例えば、0.2915※とあれば、1円を0.2915Bで購入します、という意味で、1万円=2915Bになります(両替したい金額10000円×0.2915で計算)。※両替所によっては、29.15という表示の場合もあります。

バーツから円へ両替する場合は、「Sell(ing)」の欄を見ます。0.2935とあれば、1円を0.2935Bで販売します、という意味。1万B=34071円になります(両替したい金額1万B÷0.2935で計算)。

■最後に~両替にあたって気を付けたいポイント

最後に、両替時に気を付けたほうが良いと感じていることを以下にまとめました。参考になれば嬉しいです。

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・両替の際には、コピーでよい場合もありますが、パスポートの提示が求められますので、忘れないようにしましょう。

・タクシーや市場での買い物、チップを渡す際等、20B札~100B札の紙幣を常備しておくと便利なので、両替の際には、1000Bや500B紙幣だけでなく、20B、50B、100B紙幣も混ぜてもらえるよう、依頼すると便利です。

・両替時、紙幣の破れ等があれば、その場で交換してもらったほうがよいです。タイでバーツを使う場合や、日本で日本円を使う場合、その紙幣に破れ等があっても問題なく使えますが、他国の紙幣の場合、破れ等があると、使用及び両替を拒否されることがあります。そのため、特に、大きな紙幣を受け取る時には気を付けたいところです。とはいえ、その時には気が付かない場合や入念に確認できない場合もあるでしょう。両替後、安全な宿泊ホテルの室内等で整理し、金額の大きい紙幣や状態の悪いお札から積極的に使用していくように心がけるとよいでしょう。帰国後に両替したくなった時に両替ができない、両替が拒否されるというリスクは減るでしょう。

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・タイでは、2018年から、ラーマ10世(ワチラーロンコーン新国王)の肖像画の入った新紙幣の発行が開始されています。現在の所、旧紙幣も、タイ国内で利用可能ですが、他国での両替や近隣諸国での利用は難しくなってくるはずなので、気を付けましょう。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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