タイ・バンコクでお得に購入できる食材【製菓・料理用粉編】

公開日 : 2020年07月03日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆さま、サワディーカー。

タイは、観光立国のイメージが強いかもしれませんが、広い国土と温暖で湿潤な気候に恵まれた農業国でもあります。スーパーや市場へ行くと、日本では見慣れない、たくさんの種類の穀物、野菜や果物、砂糖などに目を奪われることでしょう。文化などが異なるゆえ、タイ人にとって、日常的なスポットでも、日本で生まれ育った人にとっては、まさに、「アメージング・タイランド」だと感じるシーンのひとつなのではないかと思うほどです。

現在、果物などの青果物の多くは、日本などの外国へ持ち込むことは法的に禁止されていますが(食材の持ち込みについては、農林水産省、植物防疫所( https://www.maff.go.jp/pps/j/search/ikuni/th.html )および動物検疫所( https://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/aq2.html )のサイトを参照ください)、加工品や調味料などの多くはお土産にすることは可能です。今回は、私が、日本よりもお得に購入できて、なおかつ、便利だと感じている料理用・製菓用の粉をご紹介したいと思います。タイで、お得に調理用食材を買えるならうれしい!と思われる方は、参考にしていただけたら幸いです。

■タイでお得に購入できる製菓・料理用の粉

製菓・料理用粉というと、薄力粉や強力粉などの小麦粉や片栗粉を真っ先に思い浮かべる方がいるかもしれませんが、私自身がタイで買うのにおすすめの製菓・料理用粉は、以下で紹介する3種類の粉です。

私が最もよく購入しているのが、以下写真にある「NEW GRADE」と記載されているパッケージに入っている粉で、多くのスーパーで取り扱いがあります。以前、こちらの記事内等でご紹介した日系のフジスーパー1号店では、多くの商品に日本語での説明が併記されていますので、とても選びやすいです。

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□もち米粉、白玉粉(タイ語名:แป้งข้าวเหนียว:ペンカオニャオ、英語名:Glutinous Rice Flour/Sticky Rice flour)

NEW GRADEの商品のうち、向かって、一番左に写っている商品が、タイ米のもち米粉、白玉粉です。日本で白玉粉というと、スーパーでは、粒の大きな白玉粉が主流だと思いますが、タイではさらさら状のものが主流で、とても扱いやすいです。この粉を使って、大福餅を作ったことが何回かありますが、とてもおいしくできました。そのときのレシピはこちらで紹介していますので、よかったら、参考にしてみてくださいね。

□米粉、上新粉(タイ語名:แป้งข้าวเจ้า:ペンカオジャオ、英語名:Rice Flour/Rice Powder)

中央にあるのが、タイの(うるち)米の粉、米粉※、上新粉です。いくつかのお団子づくりや小麦粉代わりにも使えると言われる粉ですが、私は揚げ出し豆腐を作るときに、片栗粉の代用品として使うことが多いです。タイ米臭も気にならず、サクっと揚がっておいしいです。

※米粉についての補足:日本では、製菓用や製パン用の米粉がありますが、製菓用米粉とこの粉はほぼ同様に使えますが、製パン用米粉としては使えないのではないかと思っています。私の調べたところ、製パン用米粉には、パン生地の粘りのもととなるグルテンが添加されている場合があるため、上新粉で代用すると膨らまないなどの失敗につながるという情報がありますし、実際にうまく使えなかったという話を目にしたことがありますので、その点、お気をつけください。

□タピオカ粉/タピオカスターチ/タピオカパウダー(タイ語名:แป้งมันสำปะหลัง:ペンマンサンパラン、英語名:Tapioca Flour、Tapioca Starch、Tapioca Powder)

タイでは、タイ産のわらび餅粉がありません。日本産のわらび餅粉は、日系スーパーで購入できることもありますが、値段が日本で購入するより高くなります。そのため、近年、代用品として、タピオカ粉で作るわらび餅やポンデケージョがもちもち触感として話題にのぼるようになった粉です。私も、この粉を使って、なんちゃってわらび餅を作っています。琺瑯鍋で作ろうとすると、鍋にまとわりついて、まったくうまくできないのですが、ティファールなどの黒いお鍋で作るとうまくできるようになり、現在、最終的にたどり着いたレシピは、こちらで紹介していますので、興味を持たれる方は参考にしていただけたらうれしいです。

この粉は、片栗粉代わりに使えるという話も散見しますが、私自身は、タピオカ粉は片栗粉とはやはり別物だという印象が強いです。また、日本のタピオカスターチの販売サイトなどでポンデケージョのレシピなども紹介されていますので、参考にいろいろな用途に使って試してみるのも楽しいのではないかと思います。

以上3種類の粉は、日本でもそれほど高価な商品ではないかもしれませんが、タイでは、400g入のものが20バーツ前後~購入できる感じなので、タイならではのお得感のある商品だと感じます。

なお、比較的お得なタイ産の小麦粉と片栗粉については、プライベートブログ内の記事「タイ・バンコクの小麦粉(強力粉、中力粉、薄力粉)/Wheat Flour Made in Thailand」及び「タイで片栗粉を買うのは悩ましい。タピオカ粉の使い道とは/Potato Starch&Tapioca Starch&Corn Starch」の記事で紹介していますので、気になる方は、合わせて参考にしてくださいね)。

■最後に

材料がお得に購入できると、お菓子作りも気軽にできると感じています。今回ご紹介した3点は、私自身、日本にいたら、きっと作らなかったであろう材料でもあります。物価上昇の激しいタイ・バンコクでも、これらは、日本に比べてお得に購入できるアイテムなので、タイ旅行、タイ生活の機会のある方で、興味をお持ちの方は、試しに使ってみてはと思う商品です。

ただ、スーツケースでお持ち帰りになる方は、注意点がふたつあります。ひとつは、粉が入っている袋の周りが少し汚れている場合がありますので、旅行者の方は、スーツケースの中が汚れないよう、念のため、丈夫な袋やタッパーなどでさらに包んで持ち帰ったほうがよいと思います。また、パッケージから粉だけを詰め替えたりなどせずに持ち帰ることをおすすめします。私自身、タイから日本への入国で、粉糖なども含め、白い粉が没収されたことはありませんが、別の国での事例で、荷物預け中に外の袋から出した白いホットケーキミックスの粉が一部没収されたと聞いたことがあります。得体の知れない白い粉ということで、薬物検査に回される可能性があるのかもしれませんので、あらかじめご了承ください。

それでは、皆さま、サワディーカー。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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