2021年10月以降タイで義務化される!?コロナ感染防止措置及びATKについて

公開日 : 2021年09月07日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆様、サワディーカー。

2021年9月1日~の規制緩和で、条件付きですが、タイ・バンコク都内のショッピングモール内レストランでの飲食も可能になりました!

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△BTSアソーク駅直結のショッピングモール「Terminal21」内、2021年9月2日の様子。友達曰く、初日は多くの人がスターバックスコーヒーに来店していたそうです。

さて、8月30日に投稿した記事「2021年9月1日~、タイの新型コロナウイルス感染症に関する規制が緩和に!その内容と関連サイト一覧」内にある「新型コロナウイルスに関するお知らせ(CCSA決定事項第32号(防疫措置の緩和)の発出)」の、第3項将来適用する規制措置のための準備の詳細について、9月3日付の在タイ日本国大使館からお知らせがありましたので、以下に転載します。また、その中にあるATKについて補足します。タイ滞在中または滞在を検討されている方は、ご確認の上、気をつけてお過ごしください。

■2021年9月1日以降適用されており、10月1日以降義務化される「コロナ感染防止措置(Covid Free Setting)」の運用指針

件名:「新型コロナウイルスに関するお知らせ(CCSA決定事項第32号「コロナ感染防止措置(Covid Free Setting)」の運用指針の発表)(8月31日・保健省発表)」

・9月1日から適用されている「コロナ感染防止措置(Covid Free Setting)」の運用指針がタイ保健省から発表されました。ポイントは次のとおりです。

・以下、2(1)・(2)・(3)及び3(1)・(2)については、現時点では協力要請に留まり、10月1日以降に義務的に運用することになる旨説明されています。

・今後の発表等により変更の可能性もありますので、最新の情報収集に努めてください。

1 感染のない環境 (COVID Free Environment):事業者向け運用指針

(1)清潔さと安全性(Clean and Safe)

・机や椅子等、人が触れる部分について、使用後直ちに消毒を行う。

・トイレや待合場所等について、1~2時間毎に清掃および消毒を行う。

・食器やサービスに用いる機材等について、洗剤を使用し、熱湯で消毒。

・利用客向けに手洗い(洗剤や消毒用ジェル)場を設ける。

・利用客向けに食器や調味料を個別に用意する。

・セルフサービス形式での食事の提供を行わない。

・利用客に対し、マスク着用の徹底を呼びかける。

(2)物理的距離の確保(Distancing)

・利用客毎の物理的距離を1~2メートル確保し、入場制限を行い、過密状態を避ける。

・空調のある屋内では収容率50%まで、空気の循環が十分な屋外では収容率75%となるよう、席を設ける。また、向かい合うような着席位置を避ける。

・着席位置を1メートル以上離すことができない店舗については、仕切り板を設置する。この場合も、向かい合うような着席位置を避ける。

・利用客の店舗滞在時間を1時間未満とする。

(3)換気(Ventilation)

・空調のある店舗でも、営業開始前および終了後に最低30分間、外気をとりこむ。

・入場客数に応じた換気を確保する。

・空調のある店舗は、1時間毎に外気をとりこむ。

・トイレの換気を確保する。

2 感染のない従業員(COVID Free Personnel):事業者向け運用指針

(1)従業員は、全員ワクチン接種を完了する。感染歴のある者は、回復後3か月を経ているものとする。

(2)従業員は、Thai Save Thai等のアプリによりワクチン接種完了を確認する。また、7日間毎に抗体検査キット(ATK)を用いた陰性確認を行う。

(3)事業者は従業員に対して防疫措置(Universal Prevention、マスク着用や手洗い等)の履行や、集団活動ないし集団での食事の回避を徹底させる。

(4)常にマスクを常時着用し、手洗いを行う。配膳を行う場合は手袋を着用する。

(5)過去14日間、感染の危険性の高い場所に立ち入った履歴のない者のみが調理を行う。

3 感染のない顧客(COVID Free Customer):利用客向け運用指針

(1)Thai Save Thai等のアプリにより、利用客のワクチン接種完了を確認する、ないし、7日以内の抗原検査キット(ATK)による陰性証明、もしくは罹患からの回復後3か月経過証明の提示を求める。

(2)利用客に対し、包括的防疫措置(Universal Prevention、マスク着用や手洗い等)の徹底を求める。

(3)店舗での滞在時間は1~2時間までとする。

(4)入店時にThai Chanaアプリ等で登録を行う。

(5)利用客同士の物理的距離を1~2メートル維持する。

(6)マスク着用、手洗い等、当局が定める防疫措置を守る。

■ATKとは

タイ・バンコクなどにおける新型コロナウイルス感染症新規感染者数が多いまま、バンコクが最高度厳格管理地域(ダークレッドゾーン)である場合、10月1日から、上記の「コロナ感染防止措置(Covid Free Setting)」という名の下、商業施設、飲食店、美容院、ゴルフ場などでは、ワクチン2回接種済み証明あるいは7日以内のATK(Antigen Test Kit)での陰性結果の提示が事業主側および利用客側にも必要になります。

上記、在タイ日本国大使館からのお知らせメールにおいて、ATKの訳が抗体検査キットになったり、抗体検査キットとなったりしていますが、タイ語原文を見たところ、ATKという英語表記のみなので、両方ともに迅速に行える抗原検査キットのことだと思われます。PCR検査はウイルスの遺伝子の存在を検出する検査で時間がかかりますが、抗原検査はウイルスの断片と抗体との反応を検出する検査で、10~30分程度で結果が出るもの。

報道によると、ATKは9月15日以降、感染リスクの高い業者や地域を対象に無料配布が始まるようですが、10月1日以降、商業施設や飲食店などの利用前に各自購入と使用が求められることになりそうです。

ATKは、バンコク都内の薬局で、300B前後で購入可能です。例えば、日本語でも情報が公開されているブレズ薬局(BLEZ Pharmacy https://www.facebook.com/BLEZ.PHARMACY/)などで、新型コロナウイルス抗原検査キット(「鼻腔ぬぐい液採取タイプ」と「唾液採取タイプ」有)が販売されています。

9月現時点で、すでに一部のゴルフ場では、ワクチン未接種の利用者らに対して、ATKの利用を実施しているところがあります。利用者の施設到着時に実施するところや、1週間以内にATK陰性結果と顔を一緒に撮影した写真を見せればいいというところなどがあるようです。9月5日に、私が利用させてもらったゴルフ場では、1回ワクチン接種をしていれば追加の検査なしでゴルフのラウンドができましたが、10月下旬まで、私は2回目のワクチン接種が完了できない予定なので、コロナ感染防止措置が義務的に運用される予定の10月以降は、ATK陰性証明の提出が必須になりそうです。

【参照サイト】

・ข้อเสนอการยกระดับมาตรการ กรณีเปิดสถานประกอบการในพื้นที่ควบคุมสูงสุดและเข้มงวด มาตรการปลอดภัยสำหรับองค์กร (Covid Free Setting)

・การตรวจ Antigen Test Kit (ATK) ประเภท Self-test สำหรับประชาชน

・新型コロナウイルス感染症に関する検査について

■タイの緊急連絡先およびタイに関連するWebサイト一覧(新型コロナウイルス感染症に関する情報含)

状況は随時変化しており、今後も、タイ政府やバンコク都からの発表などにより、上記内容も、変更の可能性がありえます。

8月半ば、新型コロナウイルス感染者新規感染者数が1日あたり2万人越えだったのが、9月になって、1万5000人前後になりましたが、検査数の減少の影響で減少しただけという医師グループからの指摘もあります(ชมรมแพทย์ชนบท参照)。実際、新型コロナウイルス感染症による死者数は200人越えの日があり、減少傾向は見受けられません(Corona Tracker参照)。来月には、新規感染者数が再び3万人に到達するという予測も出てきており、9月1日~緩和された措置に関して、今週の金曜(9月10日)以降、見直しする可能性があるようです(Bangkok Postの記事「New Covid cases dip below 14,000 but 'could reach 30,000'」参照)。

随時ニュースでも報道されるとは思いますが、公的機関の公式ウェブサイトや新聞などで最新情報を確認することをおすすめします。以下、過去にも一覧にしましたが、参考までに、タイの新型コロナウイルス感染症対策に関するウェブサイトをリンクしておきます。

●外務省海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/

●駐日タイ大使館ウェブサイト(東京) http://site.thaiembassy.jp/jp/

●在タイ日本国大使館ウェブサイト https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

現在、在タイ日本人向け新型コロナワクチン情報は、上記在タイ日本国大使館ウェブサイトから確認できます。電話番号 02-207-8500/02-696-3000 ※日本の電話からタイへ電話をかける場合は、国際電話識別番号「010」+タイの国番号「66」+市外局番の「0」を取った番号の順で押します。例:010-66-2-207-8500

●警察 電話番号191 ※何か事件が起きた場合、基本的に、その現場の管轄エリアとなる警察署で手続きすることになります。例えば、タイ国内で携帯電話を紛失した場合、紛失したエリアを管轄する警察署で紛失証明書を発行してもらうようにしましょう。他の警察署へ行くと断られたと聞いたことがありますので、ご注意ください。または、観光警察へ相談してみるとよいかもしれません。

●観光警察(Tourist Police) 電話番号1155、E-mail:tourist@police.go.th

●消防署 電話番号199

●救急車 電話番号1669(タイでは、救急車は、基本的に無料ではないそうです。また、救急車での強姦事件などを聞いたことがありますので、信頼できる病院へ直接依頼したほうがいいのではないかと思います)

●車の損壊や盗難 電話番号1192

▽保険会社

●損保ジャパン https://www.sompo-japan.co.jp/

●東京海上日動 [https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/](https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

【記載内容について】

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