伝統的なタイのお正月行事「ソンクラーン(水かけ祭り)」とは

公開日 : 2022年04月08日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆様、サワディーカー。

今年も、タイのお正月(4月13日~15日)が近づいてきましたので、今回は、タイのお正月を祝う伝統行事「ソンクラーン(水かけ祭り)」(タイ語:สงกรานต์、英語:Songkran)について解説します。

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△BTSアソーク駅直結ショッピングセンター「ROBINSON」の地下のTops Market内

地域によって、ソンクラーン(水かけ祭り)の開催期間は多少異なりますが、タイのカレンダーでは、毎年タイのお正月(祝日)は4月13日~15日となっています。

4月13日~15日の3日間には、それぞれ意味があります。4月13日は老人を敬う日、4月14日は休養する日、タンブン(徳を積むため)する日、家族と過ごす日、4月15日は新年の日です。

新年を迎えるにあたって、掃除をしたり、早朝の僧侶への托鉢や寺院へ参拝したり、鳩を放ったりお魚を放流したり、カードを贈ったり、お祝いする準備を行います。祖父母や両親には、敬意を表して、少しの水をかけます。水をかけることによって、タイの夏季の暑さが和らぎ、幸福が得られ、人生に繁栄がもたらされるとされるタイの美しい伝統行事です。これにとどまらず、親戚や近所の子どもたちの間で行われる遊びでも水をかけあったりします。中には、びしょびしょになるまで楽しく遊ぶこともあります。

外国人の間では、水鉄砲等を使って、激しく水をかけあうのがタイのソンクラーンだというイメージが強いかもしれません。私もタイに来て、タイ語教室の上級クラスに進んでタイの文化について学ぶまでは、そのイメージしかありませんでしたが、やみくもに水をかけあうような行為はタイの本来の水かけ祭りではないと嘆くタイ人もいます。2020年以降、今年も含めると、3年連続、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを減らすための規制措置として、道路等公共エリアでの「水かけ」は禁止が決定されています(2022年3月19日のCCSA本会議にて決定)。

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△BTSアソーク駅直結のショッピングセンター「Terminal21」で、4月10日迄開催中のサマーフェスティバル

この3年間、街中での激しい「水かけ」はありませんが、タイのお正月行事はタイ人にとって大変大切なものです。2018年以降、ソンクラーンのシーズンには、花柄模様のアロハシャツやドレスを友達や家族全員で着て、写真を撮り、SNSに投稿するタイ人が多くみられるようになったと感じます。

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△サマーフェスティバルで販売されているアロハシャツ

ショッピングセンター等でも、お花柄の入った洋服が販売されていますし、ソンクラーンシーズンには、ドレスコードがお花柄の洋服になるイベント会場等もあります。

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女性用は男性用に比べると少なく感じますが、子ども用や女性用のアロハシャツも販売されています。ここは4月10日迄の期間限定で販売している特設会場ですが、ソンクラーンが近づいてくると、道端や大型スーパーの片隅でもアロハシャツを販売しているところも少なくありませんし、花柄の衣服を販売している店舗も少なくありません。タイでソンクラーンを過ごす場合、必ずしも、花柄の洋服を着用する必要はありませんが、あれば、重宝することがあると思います。私はアロハシャツは持っていませんが、ソンクラーン用に花柄や葉っぱ柄の洋服は用意済みです。

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タイの水かけ祭り「ソンクラーン」は世界からも注目を集める行事になっています。昨年2021年7月25日に韓国で開催された「2021年国際マリンシティーオンラインフェスティバルフォーラム(International Marine City Online Festival Forum)」で、国際フェスティバル&イベント協会(International Festivals and Events Association、略記:IFEA)によって、37のお祭りの中から、アジアの3大祭りの一つとして選ばれました(https://www.tatnews.org/2021/07/thailands-annual-songkran-festival-named-1-of-3-major-festivals-in-asia/ 等参照)。どの点が注目されての選出なのかまでは分かりませんが、タイで暮らす人、タイに興味関心を持つ人として、タイの伝統行事について正しく理解しておくに越したことはないでしょう。

以上、タイの伝統行事「ソンクラーン(水かけ祭り)」の紹介でした。参考になれば嬉しいです。

それでは、皆様、サワディーカー。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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