タイのお菓子:日本と異なる2種類のごま団子「ブアローイナムキン」と「カノム・カイタオ」

公開日 : 2022年07月04日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆様、サワディーカー。

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ごま団子はお好きですか? 私は大好きですが、タイにあるごま団子は日本でよくあるごま団子とは別物。しかも、2種類あります。タイのお菓子というと、激甘のイメージがあるかもしれませんが、タイのごま団子はそんな風に感じることなく、大変おいしく、お手頃価格なのでタイ旅行中に機会があれば、ぜひお試しください。今回は、そんなタイのごま団子をご紹介します。

■タイのごま団子その1「ブアローイナムキン」

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まずはじめにご紹介するのは、ほんのり甘くて温かいしょうが汁の中に浮かんだ黒ごまあん入白玉団子「ブアローイナムキン(บัวลอยงาดำน้ำขิง/Black Sesami Dumplings in Ginger Syrup)」というデザートです。ガーダムの部分は省略して、ブアローイナムキンと言うこともあります。プア(บัว)は蓮、ローイ(บลอย)は浮かぶ、ガーダム(งาดำ)は黒ごま、ナム(น้ำ)は水、キン(ขิง)はしょうがという意味です。

私が初めて食べたのは、バンコクの中華街にあるレストラン「和成豊(HUA SENG HONG、フアセンホン)」で、それ以降、レストランで発見する度に注文したくなるメニューで、タイ料理レストラン、中華料理レストランで食べられる他、市場や屋台でできあがった温かい状態のものを購入することもできます。

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お店によっては、カラフルなブアローイナムキンや銀杏(แปะก๊วย)入の場合もあります。中身や甘さなどはほぼ同じですが、皮の触感がお店によって若干異なる場合があるように思います。

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△Max Valueなど、多くのスーパーの冷凍コーナーで販売されるS&Pのごま団子

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スーパーでも購入できます。中でも、S&Pブランドのごま団子は冷凍コーナーで取り扱っているスーパーも多く、味もいいです。電子レンジで温めるか、お鍋に入れて温めると食べられます。

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タイ旅行中の方は、滞在施設の設備環境によっては食べられないかもしれませんが、タイ料理や中華料理レストランでは取り扱っているところもありますので、気になる方は、チェックしてみてくださいね。冷房の効いたレストランでもよほどの高級店でない限り100バーツ以下で食べられると思います。ゴルフの打ちっぱなし練習場で食べられるところもあります。

■タイのごま団子その2「カノム・カイタオ」

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「ブアローイナムキン」の他、工事現場近くやオフィスビルの入口付近にお昼前後に突如出現する屋台などで販売される揚げごま団子「カノム・カイタオ(ขนมไข่เต่า)」もあります。「カノム・ガートート(ขนมงาทอด)」と呼ばれることもあります。

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カノム・カイタオのカノム(ขนม)はお菓子、カイタオ(ไข่เต่า)は亀の卵という意味で、「亀の卵のお菓子」という意味です。カノムガートートのガー(งา)はごま、トート(ทอด)は揚げるという意味です。カノム・カイタオ以外に、うずら卵のお菓子という意味の「ขนมไข่นกกระทา (カノム・カイノックグラター)」というポンデリングのような触感ものや材料に使う素材のサツマイモやカボチャのフライも一緒に揚げながら販売していることもあります。

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何も言わなくても全種類まんべんなく入れてくれる所もあれば、何がほしいか聞かれて、食べたい種類のものを指させば、それだけ数個入れてくれる所もあります。大抵、どこの屋台も、1袋20~25バーツ程度です。

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ごまのついたカノム・カイタオの見た目は、日本でよく目にするごま団子に近いのではないでしょうか。中身はお店によってさまざまです。中が空洞だったり、中に甘納豆のようなものが入っていたこともありますが、最近、私が出会うごま団子の中にはあんのようなものが入っていることが多く、わりと日本で食べることの多かったごま団子に近いことが多いと感じています。

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屋台は揚げている風景、市場では種を作るところから揚げている風景まで見られるところもあって、楽しいです。

通りを歩いていると、ごま団子の屋台をたまに見かけて、嬉しくなり、「いつ来てるの?」と聞くと、毎日ここにいるよ!と答える人が多いのですが、道端で営業している屋台の場合は、同じ曜日の同じ時間に行ってももう出会えないことがあるんですよね。出会えたらラッキーだと思うタイで大好きなごま団子のひとつです。値段もお手頃なので、見かけたら、おやつに買ってみてはいかがでしょうか。みなさまのお口にも合えば嬉しいです。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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