タイ旅行後の日本入国手順~タイ・バンコクでのPCR検査とMYSOS登録について

公開日 : 2022年08月23日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆様、サワディーカー。

少し前に、日本-タイ間の移動が楽になってきた話を記事「2022年6月1日以降、タイ出入国時必要な手続き及びタイ国内の新型コロナウイルス感染症対策について」(https://tokuhain.arukikata.co.jp/bangkok3/2022/06/202261.html)に書きましたが、タイから日本への入国に際して、新型コロナウイルス感染症の水際対策のため、現在のところ、搭乗前にPCR検査及び入国時の検疫手続きが必要になっていますので、その流れについて、2022年7月に一時帰国した私自身のケースとSNSなどで見聞きする注意事項について紹介します。

●日本での水際対策で求められる出国前検査証明書はいつ&どこでする?!

現在、厚生労働省の説明(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html)によると、「全ての入国者(日本人を含む)は、出国前72時間以内に検査を受け、医療機関等により発行された陰性の検査証明書を入国時に、検疫所へ提示しなければなりません。有効な検査証明書を提示できない方は、検疫法に基づき、日本への上陸が認められません。出発国において搭乗前に検査証明書を所持していない場合には、航空機への搭乗を拒否されます」となっています。

結果判明ではなく、検体採取がタイ出国便の搭乗72時間以内(便の遅延があっても検体採取日時から 72 時間を超えて 24 時間以内であれば、再度の取得は必要ない)となっています。日本出国前に日本で検査証明書を取得し、かつ、その検査証明書がタイを出国する前72時間以内に取得(検体採取)されたものであれば、日本への帰国(入国)にあたって有効な検査証明書として取り扱うとのことなので(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00013.html#Q2参照)、日本で有効なPCR検査を受けてから、弾丸タイ出張やタイ旅行をして日本へ帰国することも可能ですが、今回はタイ・バンコク市内で、日本入国時に求められるPCR検査ができるところを以下に紹介します。

●タイ・バンコクでPCR検査を受けられる場所について

PCR検査は以前サミティベート病院スクムビットで受けたことがありますが(記事「タイ・バンコクで新型コロナウイルスに感染した私の体験談(ATK検査、PCR検査、隔離情報等)」https://tokuhain.arukikata.co.jp/bangkok3/2022/03/post_146.htmlで紹介済)、今回の日本入国用のPCR検査は、サミティベート病院スクムビットの近くにあるMedConsult Clinicの格安のPCR検査「Covid-19 RT-PCR Test」で受けました。滞在先からの交通費によっては別のところのほうがお得な方もいると思いますが、私の知る限り、PCR検査1500バーツはバンコク最安値の値段だと思います。

MedConsult Clinicでは、終日午前7時~午後7時まで予約なしでも検査を受け付けていますが、予約していけばよりスムーズでしょう。実際、私の場合、受付で、検査の3日程前に申し込みした内容とパスポートを見せ、会場で支払いを済ませ(※メールで事前に支払いを促す詐欺メールが来ることがあるようですが、事前支払いは受け付けていません)、検査終了まで10分もかからなかったのではないかという感じです。

また、検査結果は約24時間後と思っていましたが、空いていたのか、Express並みのはやさで、午後6時過ぎの検査で、翌日午前中には陰性(NOT DETECTED)結果の連絡がメールで届きました。このメールは、再度、クリニックへ行けばプリントしたものをもらえるのかもしれませんが(その点、確認しそびれましたが)、検査当日にもらうスタンプ付きの用紙に、メールで届く検査結果を自分で書くという流れです。空港の窓口の担当者によって対応は多少異なるかもしれませんが、空港ではメールを見せると困った様子で、自分で記入する用紙のほうを見せるように言われましたので、クリニックでもらう用紙に記入して持っていくのを忘れないようにしましょう。また、後述するファストトラックの登録ではメールに添付されていた陰性の検査証明書のファイルを添付すれば問題ありませんでした。

なお、検査証明書に記載されるパスポート番号や名前のスペルなどの記載に間違いがあった場合は搭乗できないと聞いていますので、検査結果を受け取ったら、即座に、記載情報に誤記はないか、確認しましょう。

(今回、必要はありませんでしたが、何か、プリントアウトしたいものがある場合は、バンコク市内の印刷所で1枚1バーツ程度~でプリントアウトできます。少量であれば、ホテルなど滞在先の受付の方に印刷してもらえないか相談してみるのもよいでしょう。また、最新情報ではありませんが、数年前、インド旅行の際、空港の窓口でVISA関係の紙の書類が必要だと言われたことがあり、その時は、スワンナプーム空港内の観光警察署内でコピーさせてもらえましたので(確か、1枚10B程度)、書類に不手際があって再送してもらう場合など、メールで送ってもらって、そこでプリントアウトするという方法もあるのかな、と思います。ただし、原本が必要で、プリントアウトしたものでは無効だとしたら、意味がありませんので、その点は窓口で要確認です。)

繰り返しになりますが、書類のパスポート番号と名前のスペルチェックは忘れないよう、くれぐれも気を付けましょう。

日本一時帰国用のPCR検査を予約できるサイトを以下に記載しておきますので、参考にしてください。

・MedConsult Clinic

theracketclub.jpg

営業時間:毎日7:00~19:00

住所:Floor 3 of Building 2, 6 Racquet Club, Soi Sukhumvit 49/9, Khlong Tan Nuea, Wattana, Bangkok, 10110, Thailand

アクセス:BTSプロンポン駅からThe Racquet Club(ザ・ラケットクラブ)まで徒歩約17分(タクシーで約7分)。ラケットプラザのBuilding2(上の写真の近くに入口がありましたが、私が訪問した時は閉まっており、下の写真のところが建物の入口でした)の3階にあります。(サミティベート病院からは徒歩約3分)

medconsultclinicentrance.jpg

18時に行きましたが、18時15分過ぎから、たくさんの人が来ました。

medconsultclinicentrance2.jpg

・サミティベート病院スクムビット(日本人窓口有)

サミティベート病院は日本人在住者がよく利用する病院で、国際線搭乗のためのPCR検査は4000バーツ(要予約)。もしも陽性だった場合は対応や日本人窓口のサービスが充実していますので、何かと安心です。陽性の場合、保険利用やキャッシュレス決済が利用しやすいので、値段は高めですが、こちらで検査するという人も多いです。こちらでの検査結果は、翌日以降に、受け取りに行きましょう。詳しくは、以下サイトでご確認ください。

アクセス:BTSトンロー駅から徒歩約18分、タクシーで約8分。プロンポン駅からタクシーで約7分。

・その他の病院やクリニック

この他、BTSナナ駅3番出口からスカイウォークで直結しているハイアット・リージェンシー・ホテルの2階にある、日本人常駐(現在は月曜日と金曜日のみ)のRenewmeというクリニックで「24 Hours Result PCR Test」(予約制、2900バーツ)を受けて、一時帰国しているという知人もいます。

ウェブサイト:http://pibu75.com/en/m/pcr/

ブログやTwitterなどで探すと、いろいろな情報が出てきますので、参考になりますが、日本入国時に求められる陰性証明書(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html)が発行してもらえたかどうかは要確認事項です。

PCR検査以外に、日本入国時に有効な検査方法の一つとして認められている「抗原定量検査(Quantitative Antigen Test)」が、タイ国内の一部の医療機関で導入されていますが、これは薬局等で購入できるいわゆるATK(Antigen Test Kit)による「抗原定性検査(Qualitative Antigen Test)」とは異なります。ATKによる検査は、日本入国時に有効な検査とは見なされませんので、ご注意ください。

PCR検査結果が陽性で、抗原定量検査で陰性結果が出て、帰国できたという人もいるようですが、どちらも陽性となる人も少なくないようです。一度感染してしまうと、1週間以上陽性が出てしまう、長い場合はPCR検査で最大50日陽性判定が出てしまうそうなので、人が多いところではマスクを着用するなど、タイ旅行中、感染しないようくれぐれも気を付けましょう。

●ファストトラック(MySOSアプリ)を登録

ファストトラックとは、海外から日本に入国する前に、MySOS Web又はアプリ上で、あらかじめ検疫手続きの一部を済ませておくというもので、「出国前72時間以内の検査証明書、個人誓約書、ワクチン接種証明書等の書類」の確認手続きを入国前に済ませることができ、空港での入国時の書類手続を簡略化できます。厚生労働省のサイトでは、「必ずご利用ください」と記載されている通り(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html 参照)、実際に利用してみて、私自身、これは事前に登録しておいてよかったと思うものでした。

ファストトラックの利用には「MySOS Web」または「MySOS」アプリによる事前の登録が必要で、以下の厚生労働省のサイトから手続きできます。

Fast Track(ファストトラック)

搭乗便到着予定日時の6時間前までにMySOS WebまたはMySOSアプリでの事前申請を完了しておくようにしましょう。

陰性の検査証明書を受け取ることができた人は、事前に、SOSアプリに登録しておくと日本入国時の手続きがスムーズになり、便利です。日本到着時、私はアプリの画面が青色で、それを提示すると、到着から30分もかからず、入国手続きが済み、空港の外へ出られるほど、スムーズな流れとなっていました。

●最後に~PCR検査撤廃となるか!?

私の体験談レポートを書くのが今頃となってしまい、申し訳ありません。日本政府は、日本への入国・帰国時に求めている海外での新型コロナウイルス検査について、条件付きで不要とする検討に入り、この記事の情報もすぐに不要となってしまうのかもしれませんが、参考になる方や参考になる内容が少しでもあれば幸いです。なお、PCR検査が撤廃となれば、日本-タイを含む外国間の移動がよりしやすくなりますので、日本政府の発表に期待したいところです。それでは、皆様、サワディーカー。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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