バルセロナ2特派員 新着記事
サグラダファミリアはバルセロナの人気の観光スポットですが、そのすぐ近くにおいしい中華レストランがあるのです。
レストランの名前は”El Bund”
昔バールだったところを改装してレストランにした感じで、内装はあまり魅力的ではないし、いつも中国人でいっぱいなので、内部の写真は撮るのを控えました。
内装はともかく、ここのおすすめの小籠包は絶品!
8個も入っていて、5ユーロ!
シュウマイもおいしかった。中にもち米が入っていて、日本のものとは違います。
ワンタンはまるで餃子のようで、中身がたっぷり入っています。
餃子は小さめ
そのほか焼きワンタンなんてのもありました。
あばら骨の煮込みは、私には少し味が濃すぎたかな。八角の味が強い。
焼きそば
やっぱり小籠包が絶対おすすめ。
食べきれなかったら頼めばプラスチックの容器に入れてくれます。
El Bund C/Lepant 286
サグラダファミリアを見ながら地下鉄で帰ります。
この新しい塔はあまり好きではないなあ。
真ん中の塔もだいぶ高くなってきました。
だんだんディズニーランドみたいになってきたんじゃない?
夏はコンサートが目白押し。多くはポップスのコンサートですが、クラッシック音楽のコンサートも、ユニークなものが催されます。
やはり毎年7月にある修道院の回廊でのルネッサンス音楽のコンサート、会場は、カルメン通りの Casa de Convalesenciaの回廊でした。
建物は17世紀のルネサンス様式のもので、回廊の二階の奥には、バルセロナでは珍しい空中庭園があります。ルネサンス様式の建物でその当時の音楽を聴けるなんて素敵でしょう。
コンサートは夜9時始まり。まだかなり明るい。真正面の奥にステージが作られていました。
まだ早かったので、一番前に座りました。
プログラムは16~17世紀の作曲家たちの中世音楽なので、当時使われていた古楽器を再生した珍しい楽器で演奏されます。
コンサートのオープニングは2階の回廊で演奏
次に下に降りてきての演奏
プログラムは Joan Ferrer, Nicasi Corita, Pere Vila, Pere Alberch, Miquel Ollerなど、15~17世紀の作曲家たち。
あまりなじみがないけれど、リコーダーのオーケストラで演奏している曲が1つあって、うれしかった。
ルネッサンス音楽はいずれも耳にやさしい、素朴で親しみのある曲ばかり。
一番左のコルネット奏者がリーダー
行進曲の時は後ろから演奏しながら歩いてきてステージに。
だいぶ暗くなってきました。
休憩
第二部
アンコールを一曲演奏してくれました。
終わったのは11時近く。さすがに真っ暗。
夜の回廊もまた素敵です。
建物は現在IEC(Instituto de estudios catalanes)が使っています。
入口のタイル画は, 聖パブロの生涯。17世紀のもの。左端は首を切られた絵が生々しい。
ランブラスに向かう途中にあるベレン教会がライトアップされていて素敵でした。。
バルセロナでは毎年7月に、Bachcelona というコンサートがあちこちの会場で1週間催されますが、BachとBarcelonaを組み合わせた名前の通り、バッハを中心に14の古典音楽のコンサートがあるのです。
今年はドメネク・イ・ムンタネル設計(1905年)のサンパウ病院のホールで、オランダ在住でヨーロッパを拠点に古楽器奏法と現代音楽の双方で活躍している若手ヴァイオリニストの佐藤俊介氏のリサイタルを聞きました。
サンパウ病院の門。こちらから入ります。
堂々たるサンパウ病院
内部も素敵です。
こちらが会場のホール。100席あまり。
曲目は
N.Mattheis(1670-1713) Passaggio rotto
J.S.Bach (1685-1750) Sonata No.2 for violin solo BWV1003
Adagio Fuga Siciliana Presto
J.P.von Westhoff(1656-1705) Suite No.4 in do major
Alemande Courante Sarabande Gigue
F.W.Rust (1739-1796) Extractes de la Sonata No.1 en do minor
Grave Gigue Ciacconne Gique
J.S.Bach (1685-1750) Ciaconne from Partita No.2 en do menor BWV1004
1時間、休みなく一気に弾いてくれました。
初めの旋律が流れ出したときは、もう雷に打たれた気分。体に戦慄が走りました。
それは澄んだ美しい音で、バッハの無伴奏ソナタを弾いたときは、震えてしまいました。
私は今までどのくらい、このバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータに感動してきたことか。
お気に入りはグリュミオーだったのですが、佐藤さんの解釈もとても素晴らしくて、彼がCD出したら買いたいと思いました。
ちょっと遠くだったので、うまく撮れなかったけれど。
本当に満たされた気分でホールを出ました。
会場も素敵だったし、リサイタルも本当に素敵でした。