世界で一番古い外輪蒸気客船「マリオン号」が見られるマナム・ミュージアム

公開日 : 2014年04月29日
最終更新 :

こんにちは、バロッサ特派員のヴァンダズワン愛です。

今日はマナム(Mannum)という場所にあります博物館(Museum)を

紹介したいと思います。

マナムという街は人口約2500人の

マリーリバー(Murray River)沿いにある街です。

バロッサから、あるいはアデレードからも車で1時間弱の距離です。

私の持っております「地球の歩き方 オーストラリア編 03~04」でも

紹介されておりますね!

(本ではマンナム、マレーと紹介されておりますが、

現地での発音はマナム、マリーの方が日本語表記に近い感じです。)

さて、このマリーリバーは3州をまたがって流れる大河で

NSW州、Victoria州、そして最終的に南オーストラリア州で海へと繋がります。

アメリカのミシシッピー川のような存在ですが、

オーストラリア大陸が大変平たい為に世界一流れの遅い川だそうです。

車、道路が完備される前まではこの川が経済のバイパスだったのです。

1853年に最初の外輪蒸気船「メリー・アン号」がマナムで造船され

それから第二次世界大戦終焉頃まで小麦、羊毛を運ぶ運搬船が

最盛期には約200隻以上、マリーリバーを行き来していたそうです。

それらの歴史を学べるのがマナムのメインストリートにあります

ビジターセンター内の博物館です。

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入場料は大人$7.50 (約720円)です。

料金を払ったらお好きなように周って下さいと言われ、

屋内の資料やビデオを先に閲覧してから、

外のお庭へ出て造船所跡や蒸気客船を見学することもできますし、

その逆のコースでもオッケ~です。

私は中から、その時は他にお客様がおらず

じっくりと資料を読んだり、ビデオを見たりすることができました。

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そして、外へ周ると「マリオン号」が川辺に停泊しています。

こちらの「マリオン号」は1897年に荷船として造られましたが、

所有者が何代も移り変わり、リバークルーズの客船となり

今もなお年に数回、リバークルーズをする現役なのです。

世界に残る最古の外輪蒸気客船のひとつだそうです。

マリーリバーは途中かなりS字になっている個所があり

そこを通り抜けるのには外輪(両側にパドルがある)の方が

舵を取りやすいのだそうです。

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その船を実際に見学できます。

こちらが客室です。

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とってもシンプルですが大変清潔感あるお部屋でした。

今回見ることができませんでしたが、素敵な食堂もあります。

この「マリオン号」はボランティアの方々によって修復・維持されており

オーストラリアには世界一クラッシックカーの数が残っているともいわれ

オージーには古き良きものを大切に保管する精神が

きちんと植えられているのでしょうね。

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停泊中でしたが、それでもお天気が良く

ちょっと乗っている気分を味わえました。

全てを見て回るのには軽く1時間以上を費やし、

もっとじっくりと見るとなると2時間は必要だと思いました。

オーストラリアの歴史を垣間見れた、すばらしい博物館でした。

皆様もぜひお立ち寄り下さい。

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マナム・ドック・ミュージアム・オブ・リバー・ヒストリー&PS マリオン

Mannum Dock Museum of River History & PS Marion

マナム・ビジター・インフォメーション・センター内

Mannum Visitor Information Centre

住所: 6 Randell Street, Mannum South Australia 5238

ホームページ: http://www.psmarion.com/

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