No.3 北京の中国鉄道博物館
北京には、以下の3つの「中国鉄道博物館」があります。
・ 朝陽区酒仙橋の「東郊館」
・ 東城区前門の「正陽門館」
・ 延慶区八達嶺の「詹天佑記念館」
1番アクセスが良いのが、地下鉄「前門」駅のそばにある「正陽門館」。
時間が限られた旅行客の方に、おすすめです。
「正陽門館」の建物は、1906年〜1959年まで、京奉鉄路の駅として活躍しました。
1959年にあらたに北京駅が開通したため、駅としての役目を終えます。
2001年、北京市文物保護単位(日本で言うところの「文化財」)に認定され、2010年に博物館として一般に開放されました。
博物館の時計台のある部分の1階に、チケット売り場があります。
入館料は、1人20元。(身長が120cm以下の子どもは無料。)
チケット売り場を出て、建物の中央から入館します。
地下1階は、中国鉄道の線路・駅の模型や、実物のレールを展示しています。
(全館にわたり写真撮影は可、ビデオ撮影は不可。)
1階では、中国鉄道の歴史について学べます。
上の写真は、中国鉄道の父、詹天佑(せんてんゆう: Jeme Tien Yow)の銅像。
詹天佑は、1872年に「幼童出洋予習班」の一員としてアメリカに公費留学しました。
のちにイェール大学を卒業。
1881年に中国に戻り、中国鉄道の発展に尽くしました。
こちらは、乗車券用の活版印刷機(写真左)、活版(写真右上)、乗車券(写真右下)。
この印刷機は1927年ドイツ製で、1980年代末まで使用されていたそうです。
1階で上映しているビデオでは、「正陽門館」が駅だった当時の様子などが見られます。
音声は北京語ですが、中国語と英語の字幕が付いているので、中国人ではない方でも理解しやすいと思います。
2階では、鉄道システム、路線や車両について学べます。
この階には、高速鉄道の車両「和諧号」のシミュレータがあります。
「和諧号」と同じ内部設計で、実際に使用されていたシートを設置。
両側のディスプレイ映像から、 最高時速350km/hで移動する雰囲気が味わえます。
料金は10元。
(12時台はシミュレーションがありませんので、体験されたい方はお昼時の訪問は避けましょう。)
3階は、常設展示はなく、特別展示となります。
【博物館の詳細情報】
名称: 中国鉄道博物館 正陽門館
住所: 東城区前門大街甲2号
電話番号:(市外局番010)6705-1638
営業時間: 火曜日〜日曜日 9:00〜17:00(16:30 最終受付)
HP: http://www.china-rail.org (中国国外からはアクセスが難しいかも知れません)
行き方:
地下鉄地下鉄2号線「前門(チエンメン)」駅で下車。
B口を出ると、博物館が正面に見えます。
大通りの向かい側にあるので、地下道をわたります。
地上に上がって、すぐそば。
駅から徒歩で2、3分。
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