No.15 北京にある世界最古の天文台
「北京古観象台」は、世界最古の天文台の1つです。
1442年(明の時代)に建立。
明・清の時代をへて、1926年(中華民国の時代)まで天体観測のために使用されました。
現在は、博物館になっています。
天文台は、高さ約14メートルの煉瓦(れんが)の塔です。
明・清代に北京を囲んでいた城壁の一部が、この塔の東側の壁として残っています。
中華人民共和国の成立後、城壁は取り壊されましたが、天文台の壁だった部分は、残されました。
天文台を西側から写した写真。右奥に見えるのが、現存する明・清代の城壁の一部。
塔の上部まで登ると、青銅製の天球儀などが見られます。
残念ながら、柵に囲まれていて、間近で見ることはできません。
しかし、まさにこの場所で、13世紀には天体観測がなされていたことが想像できます。
天文台は当時の科学技術に基づいて作られたものですが、神秘的な趣(おもむき)があります。
その他の天球儀や、日時計、月時計などは、四合院(伝統的な家屋)作りの中庭に展示。
四合院の部屋は、資料館となっています。
資料館は、天文学の資料や模型がメインですが、天文学以外の装置も展示されています。
例えば、車輪が2周すると太鼓が鳴って距離が測れる台車、仙人の飾りが常に南を指す台車、地震計などが展示されており、過去の機械技術について学べます。
北京古観象台は、1、2時間で見て回れる小規模の博物館です。
北京旅行で必ず押さえておきたいのは「万里の長城」と「紫禁城(故宮)」ですが、その合間に訪問するのも良いでしょう。
【博物館の詳細情報】
名称:
北京古観象台(ベイジン・グウグアンシアンタイ)
住所:
東城区建国門東裱褙胡同2号
電話番号:
(市外局番010)6524-2202
開館時間:
火曜日〜日曜日 9:00〜17:00
(最終入場)16:30
入場料:
大人20元、小中学生5元
HP:
http://www.bjp.org.cn/col/col5/index.html
行き方:
地下鉄1号線「建国門(ジエングオーメン)」下車。
北京古観象台は、C口の後方(南側)にあります。
C口を出て、すぐ右手に進み、大通り「建国門南大街」で右折。
すぐに天文台の煉瓦の壁が見えてきます。
壁の手前で右折すると、入り口の門が見えます。
(門の右手にあるチケット売り場で、チケットを購入してから入場。)
駅から徒歩1分。
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