No.15 北京にある世界最古の天文台

公開日 : 2018年02月28日
最終更新 :
筆者 : byronko

「北京古観象台」は、世界最古の天文台の1つです。

1442年(明の時代)に建立。

明・清の時代をへて、1926年(中華民国の時代)まで天体観測のために使用されました。

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現在は、博物館になっています。

天文台は、高さ約14メートルの煉瓦(れんが)の塔です。

明・清代に北京を囲んでいた城壁の一部が、この塔の東側の壁として残っています。

中華人民共和国の成立後、城壁は取り壊されましたが、天文台の壁だった部分は、残されました。

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天文台を西側から写した写真。右奥に見えるのが、現存する明・清代の城壁の一部。

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塔の上部まで登ると、青銅製の天球儀などが見られます。

残念ながら、柵に囲まれていて、間近で見ることはできません。

しかし、まさにこの場所で、13世紀には天体観測がなされていたことが想像できます。

天文台は当時の科学技術に基づいて作られたものですが、神秘的な趣(おもむき)があります。

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その他の天球儀や、日時計、月時計などは、四合院(伝統的な家屋)作りの中庭に展示。

四合院の部屋は、資料館となっています。

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資料館は、天文学の資料や模型がメインですが、天文学以外の装置も展示されています。

例えば、車輪が2周すると太鼓が鳴って距離が測れる台車、仙人の飾りが常に南を指す台車、地震計などが展示されており、過去の機械技術について学べます。

北京古観象台は、1、2時間で見て回れる小規模の博物館です。

北京旅行で必ず押さえておきたいのは「万里の長城」と「紫禁城(故宮)」ですが、その合間に訪問するのも良いでしょう。

【博物館の詳細情報】

名称:

北京古観象台(ベイジン・グウグアンシアンタイ)

住所:

東城区建国門東裱褙胡同2号

電話番号:

(市外局番010)6524-2202

開館時間:

火曜日〜日曜日 9:00〜17:00

(最終入場)16:30

入場料:

大人20元、小中学生5元

HP:

http://www.bjp.org.cn/col/col5/index.html

行き方:

地下鉄1号線「建国門(ジエングオーメン)」下車。

北京古観象台は、C口の後方(南側)にあります。

C口を出て、すぐ右手に進み、大通り「建国門南大街」で右折。

すぐに天文台の煉瓦の壁が見えてきます。

壁の手前で右折すると、入り口の門が見えます。

(門の右手にあるチケット売り場で、チケットを購入してから入場。)

駅から徒歩1分。

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