No.22 北京の「孔子のお寺」と「昔の大学」

公開日 : 2018年04月27日
最終更新 :
筆者 : byronko

「孔廟和国子監博物館(コンミアオ・ホー・グオズジエン・ブオーウーグアン)」は、北京の「孔子のお寺」と「昔の最高学府」の博物館です。

この2つは、隣接しています。

① 北京孔廟

「北京孔廟」は、孔子を祀っているお寺です。

1302年に建立を開始し、1306年に完成しました。

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まず、南の「先師門」から入り、北へ進みます。

白い孔子像が立つ「大成門」を通り過ぎると、「大成殿」があります。

主要な典礼の場だったそうです。

さらに北上すると、孔子の先祖五代を祀る「崇聖祠」があります。

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「崇聖祠」で行われる、伝統儀式と音楽のパフォーマンス「大成礼楽」。

約1時間おき(ランチ時を除く)に行われます。

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「大成殿」の手前の左側に、「崇聖祠」へ向かう通路があります。

この通路に入ると、青銅の孔子像が現れます。

(白い孔子像よりも、こちらのほうが古いのだと、ローカル団体ツアーのガイドさん達が口々に言っていました。)

敷地内には、資料館や、石碑が立ち並ぶエリアがあります。

石碑には、科挙(昔の官僚「官史」になるための試験)の合格者名が刻まれています。

老木がたたずみ、パワースポット的な雰囲気があるのは、長い間、大切にされてきた場所だからなのでしょう。

② 国子監

「北京孔廟」の西側に、最高学府の「国子監」が建てられています。

これは、(南を向いた時に)「お寺は左、学校は右」という伝統的な考えに基づきます。

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国子監は、隋の時代に確立しました。

王朝が替わって、都も替わると、新都に国子監が設置されました。

北京にあるのは、元・明・清の国子監です。

中国最後の国子監でもあり、1905年に閉校しました。

そして、近代の教育システムが導入されるのですが、現「北京大学」の前身は、国子監なのです。

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「孔廟」と「国子監」の間に、「十三経碑林」が展示されています。

乾隆帝が、自身が写生した『十三経』(『論語』や『孟子』を含めた儒教の経典)を、石板にするように命じました。

その石板の数は膨大で、圧倒されます。

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乾隆帝は、石板バージョンの『十三経』に寄せて、みずから「序言」を書き、それも石板にさせました。

【博物館の詳細情報】

名前: 孔廟和国子監博物館

住所: 東城区 国子監街15号

電話番号:(市外局番010)6407-5259

営業時間:

5月〜10月: 月〜日 8:30〜18:00(17:00 入場停止)

11月〜4月: 火〜日 8:30〜17:00(16:30 入場停止)

入場料: 30元

HP:

www.kmgzj.com/index.aspx

行き方:

地下鉄2号線・5号線「雍和宮(ヨンホーゴン)」駅で下車。

G口を出て、大通り「雍和宮大街」を南下します。

約300m直進して、「国子監街」で右折。

約200m歩くと、右側に博物館が見えてきます。

駅から徒歩で約8分。

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