海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > アジア  > インド/ベンガルール特派員ブログ

インド/ベンガルール特派員ブログ Takeuchi

インド・ベンガルール特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


去年6月、人気の「The shop」と同じアーケードにオープンした「Bamboopecker」
outside.jpg

自然素材にこだわって作られた商品を集めているだけに、店全体がナチュラルカラーで包まれている。
DSC04218.jpg

店内には、バッグ、かご、家具、キッチンアイテム、アクセサリーなど女性心をくすぐるキュートなアイテムが所せましと並んでいる。
嬉しいのは、これまで物産展やエコアイテムを扱う店に一部置いてあったようなバッグがここで一堂に揃うこと。
Water Reed.jpg

素材はすべて国産。素材は、ケララのBambooやScrew Pine、タミルナドのPalm Leaf、ビハールのMoonj、マニプールのWater Reedなど。
DSC04225.jpg

各地の特産品の魅力を最大限に引き出しながら、指定するデザインを職人さんたちにお願いするという仕組みだから完成度が高い。
オーナーでデザインを担当しているスマンさんは、ソフトエンジニアとしてアメリカで7年働いていたという意外な経歴。

DSC04213.jpg
自身がデザインしたケララ竹細工のイヤリングを前にスマンさん。

「インド農村部の人たちの為に何かしたかった。薄利多売にすることで彼らの仕事が増えて収入も増えるはず。」とスマンさんは意気込みを話す。
何と言っても、商品のクオリティーとは反比例な表示価格に驚いてしまう。

DSC04233.jpg
一日に二個しか作れない竹を編んで磨いたお椀 

DSC04235.jpg
思わずキッチンに揃えたくなる

DSC04231.jpg
オリッサ州の竹で編んだスチーマー

DSC04237.jpg
スプーン

「Bamboopecker」
No.6, SBI Road (Madras Bank Road), Shanthala Nagar,Ashok Nagar,Bangalore - 560 001
営業時間:10:30~19:30
年中無休
+919740013880
http://www.bamboopecker.com/


2019年2月 5日

「インドの野菜は、農薬を多く使うことで大量生産し市場に出回っている。野菜を使う時は、野菜専用の洗剤で洗うか流水でよく洗うか水につけ置きし農薬を落とさなければならない。」
インドで生活する日本人にとってはそれが常識だった。しかし、農薬を多く使った野菜を食べ続けると後々体に影響し病気になるという事実が、インド国民の教育水準の向上、インターネットの普及により徐々に理解されるようになってきた。それを知っていることやしていることがステイタスかのようにインテリなインド人は熱く語る。
嬉しいことに、ここ5年間で急激にオーガニック商品を扱う店が増えているのは確かである。実は、インドでは2005年に農林水産省が「有機農業政策」を打ち出していた。「化学物質の過度の使用は、土壌と人の健康に悪影響を及ぼす。有機農法は、土壌と人の健康及び環境への取り組みの1つだ。」そして現在インド政府は、土壌の肥沃度を向上させ、農家の収入を倍増させる目的で、2022年までに有機農業を促進するための措置を講じている。適切な政策手段が講じられれば、有機農法は今後5年間で20%成長し、農家の収入は倍増する可能性がある予想している。は言え、インドで栽培されている有機野菜は、まだ全体の1%以下に過ぎないのだ。しかしカルナタカ州は、2004年インド初の有機政策を一足早く策定することにより、認証有機栽培の土地2500ha(2004年の時点)が93,963haにまで増加している。
今回は、その中の1つベンガルール南部に広がるマダビファームを紹介する。

「理想を追い求めた結果のファーム」
マダビファームは、この土地の所有者が1998年何も生えていなかった土地を20エーカー購入し、そこにブラックペッパー、コーヒー、シナモン、ココナッツ、チークなど400種類のハーブや香料、果物を植えるところから始まった。
zenai.jpg

この時代を先読みしていたかのように全ての植物は無農薬で育てられて、木々たちはこの時代を待っていたかのように立派に成長していた。その一角に2017年11月にスタートした「アクアポニックスファーム」がある。アクアポニックスとは、水産養殖(魚の養殖)と水耕栽培(土を使わずに水で栽培する農業)を掛け合わせた新しい農法。魚と植物を1つのシステムで一緒に育てることで、魚の排出物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻るという地球にやさしい循環型農法である。その為アクアポニックスでは、農薬や化学肥料は使用しない。農薬を使用すれば、それが魚の水槽にも流れ、魚が死んでしまう。アクアポニックスで育った野菜や魚は、結果的に完全オーガニック(無農薬)になるのだ。しかも、場所を取らず、水の量も9割削減でき、無農薬、二酸化炭素排出量を減少できるアクアポニックスは米国、カナダ、オーストラリア、中国、香港、バーレーン、オマーンなどで注目されている。このファームでインド初のアクアポニックスを導入したアルビンドさんは、カナダのトロント大学でアクアポニックスを7年間学んだ後ベンガルールに戻り、ハウスの設計から栽培技術の指導まで行った。
DSC02705.jpg


「ハウスの中はまさに別世界」
ハウスに入るには、まず入り口で靴を脱ぎ、外からの害虫を入れないよう入り口で足を洗う。ハウスの中は27度に管理され、まるで日本の春のような気持ちいい環境だ。
DSC02737.jpg

空気も綺麗でにおいもない。水の音が響き渡るまさに癒しの空間。土を使わない農法なので、埃っぽさもなく土壌はココナッツの表面の繊維や石を使用している。
DSC02762.jpg

中には、発砲スチロールを使って植物を浮かせ下から水を吸い上げるという仕組みで栽培されている野菜もある。
DSC02748.jpg

水分は、全て根から水を吸い上げているため、葉の色が美しく洗わないで食べてもいいほど衛生的なのだ。水槽の中では、鉄分を導入した水の中で鯉が飼育され、海藻を食べながら野菜作りに貢献している。
DSC02727.jpg

アクアポニックスでは土を使わないので、土に産卵したり、土を住処とする害虫はつかない。
DSC02754.jpg

それでも現れる小さな虫は、体に害のないガーリックスプレーやチリスプレーを使って退治している。
この農法なら成長するのに3カ月かかる野菜も5~6週間で収穫できるのも魅力の1つ。近い将来、このハウスを現在の1エーカーから4エーカーまで広げたいと意気込みを見せている。


(取材協力)
Madhavi Organic Farms
No.55A, Sakalavara Village & P.O.,Bangalore - 56008.
電話番号:+91802783 7011  +919731261359
営業時間:10:00~16:00
休み:毎週日曜日
http://www.madhavifarms.com/


2019年1月21日

ベンガルールの中心部から南西へおよそ2時間半ほど離れた場所に「チャナパトナ」という「おもちゃの町」と呼ばれる町がある。チャナパトナは、マイソールへ行く途中にある小さな町で、ベンガルールに住んでいる人なら1度は目にしたことがあるであろうカラフルでかわいい木のおもちゃが生産されている。
DSC02507.jpg

今回は、そんなチャナパトナの木のおもちゃを昔ながらの技法で生産している村と日本へも輸出しているチャナパトナ最大級のおもちゃ工場「マヤオーガニック」を訪ねた。
(チャナパトナのおもちゃの歴史)
チャナパトナがおもちゃの町として知られるようになったのはおよそ250年前。マイソール王国の軍総司令官、首席大臣、君主であるティプー・スルタンは、ペルシア(現在のイラン)と手を組みイギリスと戦っていた。当時のチャナパトナは、戦争に使われる武器などが保管される場所として利用されそこにはペルシア人も多く存在していた。その中にいたペルシアのおもちゃ職人が、地元の人たちに木のおもちゃ作りを伝授したことがきっかけでそれが特産品となりチャナパトナは「おもちゃの町」として知られるようになった。

(今も当時のままの技を)
チャナパトナのニーラサンドラという小さな村には、今もなお当時の技法でおもちゃ作りを続けている職人たちが男女合わせて50人ほどいる。
DSC02577.jpg

職人たちは、4~5社のサプライヤーと契約を結び、支給された材料を元におもちゃを作り1日Rs300ほど稼いでいる。ここで作られたおもちゃは、サプライヤ―の手によってインド国内のお土産屋さんなどで売られるそうだ。私が訪ねた家庭では、1人の女性がキーホルダーを作っていたが、お土産屋さんでそれを手にしたところで、これほど手間がかかっている作業など誰も想像できないと思った。
DSC02599.jpg

手足を使って作業を続ける。
DSC02607.jpg

こういった昔ながらの手作りのおもちゃは、19世紀に日本や台湾などから機械が普及したことで衰退していったそうだ。

(チャナパトナ最大級の工場を訪ねる)
最盛期には、大小兼ねて1,500軒もあったおもちゃ工場も時代の流れと労働者の減少で200軒にまで減少してしまった。そんな中、4人が出資し1998年にNGOとして設立した「マヤオーガニック」は、チャナパトナのおもちゃ工場を体系的に組織化することで伝統工芸を持続可能にした。
DSC02419.jpg

また、マヤオーガニックでは、児童労働の根絶を目指すことをモットーに、職業訓練技術の支援やフェアトレードを推進し、人と社会と地球に根ざした活動を続けている。職人たちは、男女問わず1年がかりで職人として育て上げられ、高い技術を身につけていく。
DSC02418.jpg

(機械化といっても一つ一つ手間がかかる)
マヤオーガニックでは、一般の人が工場内を見学できるコースも設けているというので早速案内してもらった。
DSC02492.jpg

①おもちゃの材料となる木は、インド南部に成育する「Hale」という種。
DSC02567.jpg

あまり手をかけないでも雨水だけで自然に育つ木だそうで、5~7年の間に5回切ってもどんどん伸びてくるという。木の質は、柔らかくおもちゃを加工するのに適した素材。この工場では、おもちゃ用の木を育ててくれるプランテーションと契約し、規格のサイズでカットし納品してもらったものをこの倉庫でいったん寝かせている。
DSC02421.jpg

②木の水分を飛ばすためにオーブンで3日燻す。燃料となるのは木のおがくず。
DSC02445.jpg

③乾燥した木は、機械を使って一つ一つ丁寧に切り出していく。と同時に色も付けていく。おもちゃに使われている色は、全て植物から採れた5色で、それを松脂と混ぜ合わせ棒状に加工する。
DSC02559.jpg

木のパーツを回しながらその色の棒をこすり付けると、その摩擦で一瞬にして木に色が付く。
DSC02459.jpg

まさに瞬きしていては見逃してしまう瞬間だ。さらに仕上げはパンダナスの葉で磨き上げることで表面の光沢を出している。この一連の作業を一人の職人さんが全て行う。

④おもちゃの国際安全基準に基づき、組み立てる前に部品のクオリティーも一つ一つチェックする。
DSC02525.jpg

⑤手作業で組み立てそしてパッキング。
DSC02551.jpg

⑥日本だけでなくヨーロッパやアメリカ、南アフリカへの出荷されている。
DSC02543.jpg

マヤオーガニックでは、工場見学だけでなく子供や大人向けにおもちゃの組み立てやおもちゃを作るワークショップも行っている。工場見学だけなら1~2日前までにワークショップの予約は4~5日までに予約が必要。

(取材協力)
【マヤオーガニック(MAYA ORGANIC)】
(工場)
No. 1580, Sathanoor Road, Channapatna-562160, Ramnagaram District, Karnataka,
電話番号:08027252711 
営業時間:10:30 ~16:30
定休日:日曜日と祝日
(ショールーム)
No. 25/1, 9th Cross, 19th “A” Main Road, JP Nagar 2nd Phase,Bangalore 560078,
営業時間:10.30am to 7.30pm
定休日:日曜日と祝日
http://mayaorganic.com/


2019年1月14日
2018年12月10日
2018年11月24日
2018年11月14日
2018年11月 2日
⇒すべての記事を見る

インド旅行 旅スケジュール

旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■インドの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

アジア特派員ブログ一覧

インドネシア/ジャカルタインドネシア/ジャカルタ2インドネシア/バリ島インドネシア/バリ島2インドネシア/バンドゥンインド/デリーインド/トリヴァンドラムインド/ベンガルールインド/ムンバイウズベキスタン/タシケントカザフスタン/アスタナカンボジア/カンポットカンボジア/シェムリアップカンボジア/プノンペンシンガポール/シンガポールシンガポール/シンガポール2スリランカ/コロンボタイ/チェンマイタイ/バンコクタイ/バンコク2タイ/バンコク3タイ/バンコク4ネパール/カトマンドゥバングラデシュ/チッタゴンパキスタン/カラチフィリピン/セブフィリピン/セブ2フィリピン/パナイ島フィリピン/パナイ島2フィリピン/マニラベトナム/タインホアベトナム/ニンビンベトナム/ハノイベトナム/ハノイ2ベトナム/ホーチミンマレーシア/クアラルンプールマレーシア/クアラルンプール2マレーシア/ペナンミャンマー/バガンミャンマー/ヤンゴンモンゴル/ウランバートルラオス/パークセーラオス/ビエンチャン中国/フフホト中国/マカオ中国/上海中国/上海2中国/上海3中国/北京中国/南京中国/広州中国/深セン中国/蘇州中国/香港中国/香港2台湾/北投台湾/台北台湾/台北2台湾/高雄東ティモール/ディリ韓国/ソウル韓国/ソウル2韓国/ソウル3韓国/済州韓国/釜山

アジアにもどる

  • 特派員プロフィール
  • ベンガルール特派員

    ベンガルール特派員
    Takeuchi
    (元ラジオプロデューサー)
    1996年 最初にインドを訪れて以来インドには縁がありデリーにも住んでいた。 今回は、日本人向けフリーペーパーの助人として再渡印。 趣味は、遺跡巡り。18年間でインド国内主要な世界遺産や都市を制覇。 その経験を活かして旅人、出張者、生活者に役立つ情報を発信したい。 また、ベンガルール(旧バンガロール)で生活することにためらいを感じている方へ 「意外と住める!」と思える生活に密着した情報をお伝えします。 DISQUS ID @disqus_s48CxIcmIg

  • リーダーに登録

地球の歩き方Web特派員募集