【お金に変わるゴミたち】~日本へ輸出?~

公開日 : 2015年01月20日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

デリーに住んでいた頃、毎朝のように「カバリーカバリカバリー」と叫ぶ声が町に響き渡っていた。これは、日本で言う廃品回収屋さんで「いらなくなった古新聞古雑誌ボロ切れダンボールなどはございませんか?」みたいな掛け声だ。日本へ帰国する人は、増えすぎた荷物を減らすため、家具など大型の物を買い取ってくれるカバリを家に呼んでセールをしたりしていた。セールをしたいとカバリの親分に言えば、その情報を仲間に知らせてくれるので20人くらいのカバリがその家に押しかける。こんなものが?というものが中古品でも売れる。カーテン、ぼろいけどブランドもののスニーカー、機内から持ってきたスリッパなど・・・日本ならお金を出して持って行ってもらうはずのものまでお金になる。ただし、カバリの親分には、宣伝してくれたお礼として売上の何%かを払うという仕組みだ。

ベンガルールに来て、このカバリという言葉は聞こえてこない。それっぽいかけ声は時々聞こえてくるがどうやらカバリはヒンディー語のようだ。この地では、「グジュリ」というらしい。ただ、町の至る所にグジュリが存在しているのでどんなものが売れるのか聞いてみた。

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店の目印となる秤。

半年貯めたペットボトル。(1日2リットルを2本)

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ペットボトル1kg Rs10

さらに洗剤などが入っているボトルもOK!

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ダンボール1kg Rs5

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新聞1kg Rs10

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アルミ・スチール缶1kg Rs50

いわゆるリサイクル品は、売れるようだ。ただ、瓶の場合キングフィッシャーのビール瓶だけは1本Rs1で買い取ってくれた。

アルミ缶やペットボトルはベンガルールでリサイクルするのに対し、スチール缶はグジャラートまで運びそこでリサイクルされるという。

最後に言われたおじさんの衝撃的な言葉。

「リサイクルされた鉄は、あんたの国へ行くんだよ。」

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